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ドイツ・ヴァインガルテン& スイス/チューリッヒ
海外出張の経緯
 2006年6月から古巣の職場に復帰し、引き継いだ仕事の設備の発注先(MW社)があるドイツ・ヴァインガルテン(Weingarten)に設備仕様の確認をするために出張することになった。7月3日出発、8日帰国の予定。

 ドイツに行くのは15年ぶり、海外に行くのもオーストラリアから帰国後13年ぶりと間が空いたので、語学力の不安が大きかったが商社の人もいるので何とかなると思って出張を承諾した。
 海外と言ってもあくまでも仕事なので、月曜日朝出発〜土曜日朝到着=仕事2.5日+移動時間、だけで期間中に休日もなく、開催中のサッカーのワールドカップ観戦も(チケットも無いが)、観光の予定もなくしんどいだけ。楽しみは、ドイツの食事との再会と、ヴァインガルテンのオルガンを一目見ること・・・それしかない・・・。

 ヴァインガルテンは、チューリッヒから東北東100Km位、ミュンヘンから西北西300Km位に位置し、ドイツとはいえスイス・チューリッヒから入るのが近いため、「関西空港→ドイツ・Frankfurt→スイス・Zurich→車でドイツ・Weingarten→仕事Weingarten(3泊)→車でスイス・Zurich(1泊)→ドイツ・Frankfurt→関西空港」と言うルートになった。
 Zurichから車でどのようなルートでWeingartenに行くのかと思っていたら、宗教都市として有名なコンスタンツからボーデン湖をフェリーで横断することでショートカット、2時間弱と予想より短時間の道のりだった。
準 備
 まずは海外出張の準備。何時も携帯電話を時計代わりにしているのと旅行用目覚まし時計が無くなっていたので、時計を段取り。良いものが安く手に入った。16ヶ国時計、カレンダー、アラーム、電卓、為替ルートメモリー2つの機能があり980円。軽くて薄くて胸のポケットにも簡単に入れることができる。次に、飛行機とホテルで使うためのスリッパ、かさばらない安いもの150円也。ホテルで時間があると飲みたくなる大好きなコーヒー(紙のドリップ式のもの)とスナック(おかき)を持参。結果的に、コーヒーはホテルに湯沸しが無く使うこと無く持ち帰ることに。 ”おかき”は、毎晩午前様状態で食べる間もなかったので打合の相手をしてくれたドイツ人のエンジニアにあげた。
 一番悩んだのが”バッグ”。大きなバッグ手荷物にした場合、途中で迷子になる可能性があるの機内持込だけで対処しようとと考えた。そのために荷物を少なくして肩掛けのバックに入れることにした。本当は、妻のキャスター付のバックを使おうと思ったのだが少し大きめのような気がしたので機内持ち込みができないのではと勝ってに思い込み使わなかったが、ビジネスクラスだったこともあり機内持ち込みできたようで残念・・・やはり肩掛けのバックは重くて辛かった。
7月3日(晴れ) 自宅→関西空港→ドイツ・Frankfurt→スイス・Zurich→車でドイツ・Weingartenユーロ紙幣

 国際線は普通2時間前に行くことは知っていたが、手荷物も無いし遅めに行っても良いと思い1時間ちょっと前に到着。ところが、チェックインカウンターで2人前の客がトラブル?待ち時間が余りにも長いので窓口にクレームを付け別の窓口を空けてもらいチェックイン。
 次に両替所、泉北銀行は開店前で行列ができており、三井住友銀行しか開いておらずここも長蛇の列。しかし、現地で両替するタイミングがなさそうなので待って5万円をユーロに両替。スイスでもユーロが使えそうなのでスイスフランへの両替はせず。レートは1ユーロ、149円と円安気味。
 両替後、急いで出国審査をし、ゲート方向に行くと、一番端っこから電車に乗らなければならないことが判明、ラウンジもあったが行くのに時間がかかりそうなので、ラウンジで一休みする間もなくゲートへ、、、、数分待つと搭乗開始、、、イヤハヤ慌しかった。やはり2時間前に行っておくべか。

エアバスA340-600
飛行機は、世界一安全といわれているルフトハンザ(LH)で、機長が最も長い飛行機・エアバスA340-600。ビジネスクラスのシートはほぼ水平にまで倒れる優れもの。ほぼ定刻(9:55)に出発。ワールドカップと言うことで、コップの下敷のデザインが右下の写真のようにサッカーボールをイメージしたもの。ルフトハンザのコップ敷き
 昼飯を食べ、ゴルフの映画"The Greatest Game Even Played"という、1913年全米オープンで20歳のアマ、キャディと言う貧しい出身者のフランシス・ウイメットがプレイオフのすえ優勝し、それまでゴルフは貴族社会のももという観念を打ち砕いた実話を結構真面目に鑑賞した。その後2時間ほど寝たが、目が冴えていたのと時差調整の意味からもその後寝ずに映画を見て過ごし、予定通りフランクフルトに到着。

 フランクフルトでの乗り換え時間が55分と短く設定されていたのでチョット心配していたが、さすが地元、同じフロアでの乗り換えのため20分あれば十分だった。逆に30分も暇していたところに、機体整備のため40分出発が遅れると言う。ラウンジも無く退屈でどうしようもなかった。また、Zurichiで待っている先発隊が気の毒。
 フランクフルトからチューリッヒまでの飛行機は小型のボーイング737。ビジネスクラスなのだが座席はエコノミーと同じもので3席の真ん中にテーブルをおいて隣同士が肘掛の取り合いをしなくてもよくなっているだけ。隣り合わせた人は大阪の人で19日間かかけてリヒテンシュタインなど小さい国巡りをするのだという。羨ましい一人旅。飛行時間は国内線程度の55分間だが国際線ということなのだろう、慌しく軽食がサーブされた。
 チューリッヒでの入国審査はパスポートの中身も見ず、外観をチラッと眺めだけ。勿論スタンプも押さず。昔から、日本のパスポートは水戸黄門の印籠みたいに絶対的なもののようだ。

 日本でのワールドカップ中継でドイツが暑いことは知っていたが、Zurichiでも想像以上に蒸し暑くビックリ。
Zurichiで先発隊と合流、訪問先の会社が準備してくれたワゴン車に乗り込み、一路Weingartenへ。車窓からは昔懐かしい風景が、緑広がる広大な大地に赤茶けた屋根のこじんまりした集落が流れていく。美しい風景だ。ドイツとの国境検問所で車は一旦停止し、車中でパスポートをかざしただけの入国審査。昔もそうだったが簡単すぎる出入国だ。

ボーデン湖の桟橋 予想外だったのは、コンスタンツからボーデン湖をフェリーで横断したこと。明石のたこフェリーと同じくらいのフェリーで所要時間は20分。思いがけず観光気分に浸ることができた。
 ホテル(Mövenpic Hotel Weingarten)に19時頃に到着。一息ついて皆で市内のレストランで食事。ホテルは4星になっているが3星程度では?1泊91EUR、朝飯付きだがチョット高めでは?。(写真右下)
 実は、訪独に際して食べてみたいと思っていたのが、昔懐かしい、バイツェンビア、フランケンワイン、シュバインブラーテン(豚肉料理)とクヌーデル(ジャガイモ)なのです。しかし、初日にバイツェンビアは飲めたもののそれ以外のものとは出会えず残念だった。地域性があるのかもしれない。
 レストランといっても、ビアホールみたいなもので、蒸し暑いこともあり店の外のテーブルが賑わっていたのは当然の成り行き。店の中はクーラーが無いのだから・・・。ヴァインガルテンのホテル
 私のオーダーは、日本人同行者は誰も知らなかったバイツェンビア(少しに色が濃く濁っている感じで口当たりが柔らかく甘めに感じるビール)・・・下戸の私は味見だけなのだが。一方、日本のビールに近いものはピルツビアで、その中間にスタンダードビアがあった。食べ物は、豚のステーキとフライドポテト。フライドポテトがカリッとして振りかけられていた香辛料もマッチしておりとても美味しかった。メインの値段は10-13EUR程度だが昔と比べ高くなった感じがする。 食事と会話で時間が過ぎ、明るいのでついつい時間が経つのを忘れてしまいホテルに帰ったのは0時過ぎ。夏時間のドイツでは22時頃まで薄明るい。
 時差を解消すべくシャワーを浴びてから即寝たが、朝4時ごろ目覚める。ベッドの中で7時前まで寝るように努力、でも、クーラーが無いので寝苦しい
7月4日(晴れ) ドイツ・Weingarten
 今日も蒸し暑い。ホテルの朝食は懐かしいドイツ風。大好きな生ハム、チーズ、トマトとともにドイツパンを食べる。バイキングだがメニューが多く美味しかった。
 ホテルから会社は1kmほどで近いのだがワゴン車で送迎してくれた。会議室にもクーラーが無く暑く、持ってきた扇子が役立つ。昼食は3日間とも、別の会議室で準備され、ビール、ワインと前菜、ガーリックバターとパン、メイン、デザートが分けてサーブされる最高のもてなし。太るのが心配。一方、肝心の仕事はというと、いちいち商社マンに頼っていては歯がレストランよりボーデン湖を望むゆいので自分がリード、予想通り英語で悪戦苦闘。英語が母国語の人と話しをする時は相手が私の実力を察知して子供相手にやさしく説明してくれるが、ドイツ人相手ではそうは行かない。先方の英独・独英辞典を持っているのだから(^^;;

 今日は、21時からワールドカップの準決勝”ドイツ−イタリア戦”があると言うことで、夕食は大画面で観戦できるレストランに行くことになった。レストランの名前は”MAX & MORITZ”。ホテルレストラン MAX & MORITZから40分ほどかかったが、ボーデン湖が遠く望める風光明媚な場所にあった(左写真)。既に多くの老若男女数百人が集まり飲み食いし、若者は気勢をあげていた。

 レストランのメニューの表紙を飾っていた絵が楽しそうだったので写真撮影したもの(写真右)。絵の通り、店内にはビール醸造タンクが展示されていた。

 食事は、白ワイン(味見)、トマトスープ(クリーミィで美味しかった)、魚のフライ(本当は焼き魚を注文した積もりだったのだが)、セットになっているサラダなど。魚は、ボーデン湖が近いので淡水魚で癖があるのではと心配していたが、とても淡白で美味、衣の調味料の味もグッドで大正解だったが魚の名前は依然不明(^^;; 
ワールドカップ観戦
 21時から試合が始まると、一喜一憂。後半戦になると私は睡魔に襲われうつらうつら。延長戦後半、終了5分前頃、コーナーキックで失点、皆ガッカリ!気力が薄らいだのかその直後にカウンターで2失点目。日本と同じパターン。・・・もうだめ、、、ノーサイド=イタリアの勝利。私としては、ドイツが勝って、観客みんなのフィーバー振りを見たかったのだが残念、シュンとした姿は辛い。でも、各選手に拍手を送っていた。
 ホテルに帰ったのはまたもや午前様、シャワーを浴びて寝る。4時頃目が覚め7時前までうつらうつら過ごす。睡眠不足。北朝鮮のミサイル発射をCNNテレビで見てビックリ
7月5日(晴れ、夜一時雨) ドイツ・Weingarten
 今日も蒸し暑い、やっぱり異常気象か。今年も暑さで死ぬ人がでるのかな?去年のフランスのように。
 朝食は昨日と同じものを食べた。デザートで評判のモーベンピックのヨーグルトを食べてみた。生クリームのようなスムースな食感のヨーグルトで最高に美味しい。食後、近くを散歩。7時なのにもう小学生やら高校生やら大人も動き出している、結構早くから活動している。 会社では昨日と同じ(略)。Weingartenの旧市街

 夕食は、ホテルから少し離れている城壁に囲まれた中世のヨーロッパを感じる街に行く。でも、窓をプランターの花で飾っている建物が意外と少ない印象。この街でも若い人が多くビックリ、しかも美人も多い。
 レストランの雰囲気はみな同じ。屋外のテーブルに陣取って、レモネード入りのバイツェンビール(甘め、何とコーラ入りもあるのだ)、スープ(予想外だったがマズマズ)、豚肉の間にチーズを挟んで衣を付けてフライパンで焼いたもの(チーズの好きな私にはピッタリだった)。ところが突然の大雨と雷、店内に移動。デザートにアイスクリーム2玉とコーヒー。ソーセージがメニューに見当たらなかったのが残念。午前0時に城壁の門が閉まるというので直前に、ホテルに着いたのはまたも午前様。シャワーだけ浴びて就寝。結局ヴァインガルテンのホテルではシャワーのみ。
7月6日(晴れ) ドイツ・Weingarten→スイス・Zurich
大聖堂
 昨夜の雨で少し涼しくなった感じ。ヴァインガルテン最後の日。
 今朝しか時間がないので、朝食を食べてから唯一の観光目的?バロック様式の大聖堂(Basilika und Kloster)オルガンを見に行く。徒歩10分。
 ヴァインガルテンの街の中心は、教会の正面右側にあるが、城壁は見当たらない。多分、大聖堂=修道院は、前述の城壁のある旧市街の郊外にあり、その後大聖堂の周辺に門前町の形で発展したものだろう。このエリアは、ホテル、工場、新興住宅など建物・道路ともとても新しい感じがする町である。

 教会の前の道路は早朝(7時)なのにもう工事が始まっている。ドイツの人は朝早い。教会への坂道はうら若い女性が多く登って行く。女子校か?教会には入れるのか?違和感を覚えながら女学生?の後ろについて登って行くと、女学生らしき人たちは大聖堂につながっている横の建物の入り口に吸い込まれている。この教会は、大聖堂&修道院と言う名前なので修道院なのかも・・・でも結構普通、地味ではない服装なのだが。

 大聖堂というか修道院は、934年頃から歴史が始まった。大聖堂の外壁は写真でもまだらに見えるように、一部が古くて一部が新しいので改修・再建されたのかもしれない。資料によると1715−24年再建されたらしい。また、外からは中央のドーム部分に補修用の足場がかけたあったが、教会の内部にもドームの真下にあたる部分に足場が築かれていた。足場は景観を損なったが、教会の天井に描かれた宗教絵画はシッカリと見ることができた。絵画は、ちょっと新しい感じはしたが、実は、バロック様式のフレスコ画家にして建築家 Cosmas Damian Asam(コスマス・ダミアン・アザム/1686-1739)が1718-20年に製作したものでとても綺麗で美しかった。


 さあ、目的のパイプオルガンはと振り返ると、入口の上に堂々とした美しいパイプオルガンがあった。ドイツの著名なオルガン製作者 Joseph Gabler(ヨーゼフ・ガプラー/1700-1771)が1737-50年に製作したもの。でも6,666本はあると思えない・・・何故だろう? 後で説明書を見ると、ドイツ語なので正確にはわからないのだが、写真を見る限り礼拝の椅子を取り除いた上で、中央通路の両側に別のオルガン群が並ぶようだ。ヴァインガルデンの街オルガンとオルガンの説明書があったので買うことに(英語版があれば良かったのだが)。各3ユーロ、私は10ユーロ札しかなかったので絵葉書を何枚が頂き、後は寄付することに。初めてユーロを使った。

 ホテルに戻ってから会社に・・・最終日なので最後の打合せと工場見学をして豪華な昼食(前菜に鴨肉のスライスがでた)をいただいた後、車でチューリッヒへ。 チューリッヒへは、来た時と逆、ボーデン湖を フェリーで横断。フェリーの中でコーヒーを頂く、2ユーロ、300円弱とリーズナブル。直接イギリスに行く同僚2名とともに空港で下車。
チューリッヒ
スイスの電車 今夜、チューリッヒの同じホテルで宿泊するのは商社マン2名と同僚と私の計4名。まだ16時前と夕食には早いので、荷物を空港のコインロッカーに預け、電車でチューリッヒ駅(街の中心部)に行きチョンの間の観光をすることに。 話が飛ぶが、このコインロッカーが面白い。日本のコインロッカーは、箱ごとに料金入れと鍵がついているが、ここのは数十個のロッカーに一箇所、鍵代わりのコインと料金入れが付いているのだ。ロッカーに物を入れて閉め、お金を入れると自動的に鍵が出てくる。
 チューリッヒには、ドイツに駐在していた折り、確か2度ほど訪れたことがあったが、何時も車だったためこの電車に乗るのは初めて。電車は、ユングフラオヨッホの登山口で有名なインターラーケン行き。赤い電気機関車が牽引する全車両2階建ての綺麗な電車。近鉄の2階建て電車とは違い、2階の天井も高くゆったりしている。

チューリッヒ湖畔にて 駅は会社帰りの人もいるのだろう人で溢れかえっていた。駅からは、道の両側にブランド店が建ち並ぶ駅前通りを通りチューリッヒ湖へ。途中メーベンピックのアイスクリームが売っていたのでマープル&ウォルナッツを2玉コーンに入れてもらう。2ユーロ、とても美味しい。とても滑らかなのだ。
 スイスはEUに属しておらず、貨幣もスイスフランなのだがどこでもユーロが使えた。ただ、換算がちょっと怪しいかも?概ね合ってはいるのだが、端数は好い加減の気もする。同僚がモンブランの店に入る。モンブランと言えば私たちの年代は万年筆メーカーと思っていたのだが、万年筆の展示スペースは少しだけで財布、バック、宝石などが並んでおりビックリ。
 チューリッヒ湖畔で記念写真(左)。川をさかのぼり、大寺院(写真右下)へ。中は質素な雰囲気、ヴァインガルテンの大聖堂のほうが美しい。塔に上がると街が一望できるというので昇ろうとしたが17時までということで断念。その後、旧市街を散策しながら駅に戻る。旧市街は、石畳の狭い道に多くのお店が軒を重ね観光客等やで賑わっいた。大寺院
 途中COOPに立ち寄り、土産用のチョコレートを購入。同じものでも土産物専門店よりかなり安い。ワインも多く並んでいたが、さすがにフランケンワインは無い、フランクフルトの免税店で探すことに。夕食はホテルでと言うことで電車で空港に戻り、荷物を持って空港近くのnHホテルへ・・・222スイスフランと高い!(写真左下) ところが、夕食ごろになると日本からのツアー客が観光バス2台で到着、騒然とした風景。レストランで騒がしいのも嫌なので近くのレストランを探すことに。探していると、中華料理店「四川楼」があったが同僚が辛いものが苦手なのでパス。
チューリッヒのホテル 大きなイタリア系レストランに入る。スイスに来たのだから「チーズフォンジュ」にしようと提案。一人24フランとちょっと高価なのだが、小さく切ったフランスパンをワインで溶いた熱したチーズに浸して食べるだけ。基本はチーズを味わうのだ。チーズも美味しいが、他の食材は無いのかと聞くと無いと言う。チョット寂しい、それにしては高過ぎない? そこで、ドイツでは予想外に食べることができなかったソーセージ(ポテトフライ付)を沢山頼む。ドイツの生のソーセージとはチョット違うが、美味しい。若い二人はサッカーゲームをしようと立ち中々帰って来ないので痺れを切らして、年寄り2人はホテルに帰った。23時過ぎと、今までと比べるとチョット早めなのでバスタブに湯を入れた。
7月7日(雨) スイス・Zurich→関西空港→自宅
 チューリッヒは朝から雨で涼しい。日本人ツアー客は8時前に観光バスに乗って去って行った。行き先は多分インターラーケンか。私と同僚の二人は、8時5分発のホテルからシャトルバスで空港へ。残った二人は、アムステルダム経由帰国するため出発が1時間程遅いのだ。
 空港で下車した場所に、ルフトハンザのチェックインターミナルが無くバタバタ。昨日は外からだが看板がすぐ見つかったのに・・・。インフォメーションで聞くと別のターミナルだった。出国審査は入国時と同じくパスポートを見ただけ、スタンプはお土産無し。パスポートを見ても日本の入出国は判るが、どこの国に行ったのかは分からない。記念にスタンプを押してもらえば良かったのかも(^^;; 

 チューリッヒ空港では免税店は少なかったが土産物を調達。チョコレートを買い増し・・・珍しいと思ってカカオ99%を買ったが、苦すぎると家内に怒られてしまった。ついでに買ったオレンジ入りのチョコの方が美味しかった。また、ソーセージ、生ハム、チーズを購入。噂によると、ハム・ソーセージは日本への持ち込み禁止ではないかと言う話だが、見つかったらそれまでと言うことで持って帰ることにした。目的のフランケンワインは無く、ラウンジで暇つぶし。プラムが美味しかった。飛行機は、定刻に出発。窓側の席を取ったが、雨天で見通しが悪かったのがちょっと残念、でも雲の合間からドイツの広々とした緑多き風景を見ることができた。

 フランクフルトでは行きと同じく同じフロアーなので乗り換えは楽チン。2時間の時間待ちは思いのほか時間がある。免税店のスペースが広く店も多い。目的のフランケンワインを探す。ボトルが写真の通り、独特の形状なので探すのは割合簡単なのです。 私も訪ねたことのあるヴルツブルグ(Bürzburg)のワインがあった! 同じブランドでも、金賞15ユーロ、銀賞13ユーロ、並8ユーロ、下4.5ユーロと価格差が激しい。勿論金賞を購入。金賞は2000年製、アルコール分が8%と少なめ、一般的にワインのアルコール度数は13%、どんな味がするか楽しみです。フランケンワイン

 土産物も買ったし、時間もあるし、ゲート近くのルフトハンザのラウンジで時間をつぶす。広々としている、飲み物は多くあるが食べ物が少ない。色合いがイマイチだったが、リンゴを食べてみることに。さくさくとして歯ざわりもよくとても美味しくビックリ。でも暇だ〜。30分前にゲートに行くと、改札中だが人が溢れかえり座るところもない状態。そこで、近くで座って様子をみることに。暫くすると、変なアナウンスが・・・何と機体整備が遅れで出発が1時間程遅れるとのこと。ラウンジに逆戻りして、コーヒーを飲みながら時間を潰すことに(退屈)・・・パソコンを持ってきて仕事をするんだったとつくづく思った。
 1時間遅れでフランクフルトを出発。できるだけ寝て時差解消に努めるがそんなに寝れない。

 飛行時間を取り戻すことは出来ず、関空に1時間以上遅れて到着。入国審査は無言で捺印。荷物検査では、女性がどこに行ってきたのか?何人で行って帰ってきたのか?かと聞かれただけで、荷物のチェックは無し。ハム・ソーセージを持ち込むことができた。関空からリムジンバスと電車を乗り継ぎ、家に着いたのは8日12時ごろ。夜まで打合せ議事録を作成、長い一日でした。
【購入したフランケンワイン】
BÜRGERSPITAL ZUM HL.GEIST / WEINGUT SEIT 1319
 (ワイン醸造元名;ビュルガーシュピタール・ツム・ハイリゲン・ガイスト−ブドウ醸造所、創立1319年)
2000 (ブドウが収穫された年)
Würzburger Stein (ブドウが作られた場所;ヴュルツブルクのシュタイン丘・・・一番有名な場所)
Rieslaner (ブドウの種類;SilvanerとRieslingをかけあわせて作られたぶどう、ワインは素晴らしくいいものができる)
Auslese (遅摘みのブドウを房ごとに選りすぐって作られるワイン。とてもフルーティーで一般に甘口。特別な時に)
Gutsabfüllung/Qualitätswein mit Prädikat (品質等級ぶどうの収穫方法等によって決められている品質)
alc. 8% by vol./750mL
 【飲んだ感想】
アウスレーゼの名の通り、とてもフルーティーで甘口のワイン。アルコール度数も8%と通常より低かったので貴腐ワインのように濃厚なワインではないかと思っていたが、その通りであった。 一般に、フランケンワイン=トロッケンと言うイメージで、スッキリした辛口のものが多く、それはそれで美味しいのですが、今回のも別の意味で美味しい。
色は黄色みを帯びており、下呂の私でも美味しく飲める、さすが高いだけのことはある。妻はジュースのようで幾らでも飲めると言うが・・・そんな勿体無いことはさせない!
そうそう、この瓶の形状は、「ボックスボイテル(山羊の陰のう)」と言ってフランケンワイン独特のもの。
【感 想】
 片道20時間ほどの道のり、2.5日間の打合のために6日間を要する非効率的な仕事でした。
 でも、久しぶりの海外、ドイツの空気、風景、料理が懐かしく感じました。ドイツは良い国だとあらためて感じました。ちょっと蒸し暑かったのは困りましたが。
 今回、珍しい花が無いかなと道端などを見ていたのですが、日本でも見られる花ばかりでちょっと残念。レストランでホップを枝ごと乾燥したものが天井に吊るされていたくらいです。

CDジャケット
 ヴァインガルテンのガブラー・オルガンの音が聴けなかったので、音楽CDをAmazon.co.jpで探しました・・・ありました(^o^)即購入7/11・・・アメリカのお店から 7/11発送、7/19到着。
 題名:Piet Kee at Weingarten (Chandos Records Ltd.)
 曲名:バッハのプレリュードとフーガ・へ短調ほか。
 オルガン演奏:PIET KEE
 録音:1990年10月22-23日、デジタル録音。 Made in Austria
  【聴いた感想】
収録されている曲の多くは、とてもマイナーな曲なので、演奏及び曲自体の良し悪しは別問題です。
購入目的が、バインガルテンのオルガンの音色を聞くことでしたから、そう言う意味では満足しています。他のパイプオルガンとどこが違うかと言われると「ん〜????」ですが、音域の広い、壮大で重厚な音色は素晴らしいです。

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