旬の-花四季彩


彩()2016.01.01

清澄白山菊 京都・天龍寺
  野路菊の仲間だが、温度が下がると、紫色が次第に褪色していく風情に人気がある。花芯の黄色と薄紫のコントラストもいい可憐な野路菊だ。天龍寺には他に
■アオキ 滋賀・大津三井寺 
 アオキはありきたりな樹かもしれないが、赤い実をつけ冬の森では結構目立って愛しい存在だ。三井寺観音堂で琵琶湖の風景を眺めたあと、桜は間遠い季節、本堂までの時間を慰めてくれる。
竜胆 京都・天龍寺 
 園芸種の竜胆に慣れ、野生に近い種は見慣れていないので、ふとツタが這うような竜胆に出くわすと、ドッキとする。しかしよく見ると、なかなか風情のある花の付け方であった。
■ヒヨドリジョウゴ 明石城址
 
ナス科ナス属だが、全草毒だ。特に実は猛毒。なぜかおいしそうな感じがする。花と葉の形はナス科の特徴がよく出ている。漢字で「鵯上戸」と書く。鵯が好きなと言う意味になる。学名はSolanum lyratum。食用となる。
   
■フユイチゴ 京都・石清水八幡宮
 
フユイチゴは、森の林縁に下草のようによく出逢う。あまり繁茂しない。バラ科キイチゴ属。名の由来は冬に実をつけるところから名付けられた。
■アオキ 滋賀・三井寺
 アオキ科アオキ属で、葉に苦味は健胃作用があり、民間薬として古来からの陀羅尼助に配合されている。ダラニー都は「記憶して忘れない」の意味だ。大峰山陀羅尼助丸が有名だ。奈良の当麻寺は陀羅尼助の発案者「役行者」ゆかりの地から陀羅尼助が製造されている。


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