昔 の 子 供 の あ そ び(屋内の遊び)

◆ おはじき  

おはじきは、ちょうちきとも呼ばれ、小さな巻貝や、きれいな小石を使っておこなわれた。 
机の上とか板の間にばらまかれて貝や小石のおはじきの中で、打とうとする 2個の間に小指を入れて、線を引くようなしぐさをした後打つ。打ったおはじきは自分のものとなる。
おはじきに使われる巻貝は、天神崎や元島の磯に多く、ちょうちきばいと呼ばれることも、この遊びとのつながりの深さを物語っている。

                                             


◆ お手玉あそび

おてだまあそびは、まったく女の子の独壇場の遊びである。端ぎれを4枚つぎ合わせて作った袋に、小石やアズキを入れて縫い合わせ、一握りくらいの手頃な大きさに作る。 
3,4個のお手玉をうたと共に自在に放り上げて、手の甲や手のひらに受ける。 上手になると7つぐらいのお手玉をそれこそ手玉にとるわけで、がき大将どももこの女の子の軽やかな手さばきには畏敬の念をいだいたものだある。

おてだまのうたは
♪ おさら  ♪おひとつおひとつ落としておさら  ♪お手しゃみおさら  ♪おはさびおさら ♪おちりんこおさら  ♪おてのひらかしておさら  ♪おつめのさきかしておさら ♪おひだりおひだり ♪さかずきとんなかよせつまよせおさら ♪小さい橋くぐりましょ ♪おさら  ♪大きいはしくぐりましょおさら  ♪小さい山こやしましょおさら  ♪大きい山こやしましょおさら  ♪おんなのかめさん  ♪おんなのかめさんおさら  ♪がーやおたまじゃくし♪



◆ かるた

16世紀に伝来したといわれる西洋カルタの影響を受けたものと、日本で発達した歌がるたがあるが、子供のと、日本で発達した歌かるたがあるが、子供の遊びには 「いろはがるた」 「歌がるた」 が使われた。 

「いろはがるた」 には京、大阪、江戸と、ところによって選ばれた格言や諺が違い 「一寸先は闇」 は京都、 「一を知って十を知る」 は大阪、 「犬も歩けば棒に当たる」 は江戸という具合である。

こうした文字札を読み手がもち、座敷に絵札を並べて、読み手に合わせて早く、たくさん取った者が勝ちとする遊びで、お手つきをした人は取り札を一枚場へ返して、次に取った人のものとする、など細かいとりきめもされていた。 
 これに対して 「歌がるた」 のほうは、もっぱら 「坊主めくり」 に使われ、絵の入っている札をきちんと積み重ね、上から順にめくっていく。 坊主の絵が出ると、それまで取った札を場へ出し、その後姫の札をめくり当てた者がもらえるという遊びである。