昔 の 子 供 の あ そ び (屋外の遊び)

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◆ 松茸狩り

近年は松くい虫の大繁殖で、赤松が枯れ、マッタケは超珍重品となってしまった。 
ここにいう松茸狩りは、入山禁止の個人有の松茸山でなくて、ジケ山の1本、2本と見つけ出す山登りのことである。
秋の空は澄み、木の実も手に入り、マッタケの先陣争いは健全な遊びでもあった。  
                                        

◆ ままごと     

「ままごと遊び」 の容器には、柿の葉やナシの葉がよく使われた。ドングリ(クヌギ)の椀もよろこばれる。 
容器の中のご馳走にはヨメナやツワブキの花びらが用いられる。 アザミの花もご馳走にされた。
子供たちはアザミの花を手にすると、手の上でたたき 「牛でえ(出よ)馬でえ!」と唱えながら、頭状花の中にもぐり込んでいる赤虫、黒虫の出てくることを楽しんだ。

秋のままごとには、エノコログサの花穂を板の上に並べ、トントンと板を叩いて前進させ、これを「馬駈け」といって喜んだ。 シュロの花梗もバナナと見立てたが版木にもして刻んでいた。

「ままごと」 は食事のお客遊びだから、前記のアマネ、スイバ、木の実、イタドリなどのご馳走を実際に食べることも勿論であるが、ままごと遊びが、版屋さんやお店ごっこにもかわる。  



◆ 豆がらのムカデ

秋、田の畦に植えておいた大豆の収穫の頃になると、葉が黄ばんで落ち、長い葉柄を突き出している。その葉柄の長い部分を使ってムカデを作ろうというのである。

作り方は、まず、6,7本を束ねて胴とし、うち2本を触角に擬して出し、後脚の部分を交互に出しながら巻きつけ巻きつけ編む。 
4〜50センチから1メートル位の長さまでさまざまのムカデが、今にも走り出さんばかりに出来上がる。