昔 の 子 供 の あ そ び (屋外の遊び)

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◆ ふくらし

置き薬屋さんが、薬の置き換えに来て、折りたたんだ紙風船をくれたが、それも 「ふくらし」 と呼んだ。
子供たちはトマト (ソラマメ) やカッポ (ヤマユリ) の若葉や花弁を両手でも見、元の方をちぎって、そこから息を吹き込んでふくらせる遊びも 「ふくらし」 と呼んでいた。 近年は見かけなくなった。
   


◆ 風車

ツバキの花は、花弁(合弁花)だけがボッツリ落ちるが、クチナシの花も花床に関係なく花弁が離れる。このクチナシ(この辺ではグチナシという)のはなに、カヤ(ススキ)の柄などを挿すと、白いきれいな風車が出来上がる。
口で吹いてもグルグル回り、風に向って走ってもよく回る。



◆ 風船つき

富山の置き薬屋さんが回ってくると、薬の入れ替えが終わると必ず紙風船をくれた。 風船はきれいに折りたたまれていたが、小さい穴に口を当てて、ひと吹き吹くと折り目がほぐれて、三口か四口で丸くなる。それを手でつきあげるのであるが、そのとき、

「♪ ひとめ / ふため / みやこし / よめご / いつやの / むさし / しちやの / やくし / ここのえの / とう ♪」 
と、うたいながらつく。
                                                   
天井にとどけとばかりついても風船は破れなかった。 また、風船には枯れたねぎの葉も使われた。
ねぎ畑へはいって、なるたけ長く枯れたものを選び、葉先の方を丸めてしぼり、片側から吹くと萎えていたねぎは、ぴんとふくらむ。 そこでもう片方も、もじ合わせてしぼるとりっぱな葉っぱ風船が出来上がり。