昔 の 子 供 の あ そ び(屋外の遊び)

◆ パチンコ 

ふたまたになった木の枝を切ってV型の先端にゴムひもを固定し、中間を皮などでとめる。 それに小石をあてて弓のように引いて小鳥をねらい撃ちする。 
照準がきめにくく、なかなかあたらない飛び道具である。 それでも子供たちは、なんとかあてようとスズメなどを追いまわした。 
木の枝さがしや切り傷をして工作するなど苦労してこしらえたものだけに、パチンコは愛着をもっていた。  



◆ 箱 庭

浅い木箱に粘土質に近い土を盛り、小石などを配して点景を作る。 山で引いた小松とか紅葉の幼木などを植えて林をつくったり、あるいは谷をつくって川の流れをみせる枯山水的な趣向もみせた。 

焼きものの家とか橋とか灯籠とか動物などを配して、賑やかな景をかもし出した。 陶磁器の箱の場合は砂利を多くして水を張る場合もあり、机の上の飾りものにした。



◆ 花 火

夏の子供の夕涼みに欠かせない一点景である。縁側とか涼み台に線香を立て、すすき花火などして遊んだ。 流星を というのを打ち上げたり、綱渡りという走り花火、爆裂弾などという大音を発するものなどで遊んだ。
男の子、女の子の用いるものはことなったが、情緒のある遊びであった。