昔 の 子 供 の あ そ び(屋外の遊び)

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◆ にしがち

小学校の放課後や教科時間の切れ目などに校庭で 「にしがち」 と称する遊戯があった。 
まず2,3名の児童が手をつないで 「ニシガチスルモノコーイヨ」 と声高く連呼していると、われもわれもと飛び出してきて手をつなぎ輪は広がる。 
やがて半数ずつ東西に分かれ、校庭の両端に棒ちぎれや白墨で一線を引いて陣地とする。 

そして双方が斥候と称して敵陣近くに出撃するが、敵陣営の者に追っかけられ体を叩かれれば捕虜とされる。 捕虜は敵の線内で手を差し伸べて救出を待っている。

この遊戯は敵を誘き出し、味方をしてこれを捕虜たらしめ、追ってくる敵を巧みにかわし、敵陣営に飛び込んで捕虜を助け出すことである。 授業時間のベルで休戦となり、捕虜の多少が勝敗のきまる 「にしがち」 と呼ぶ遊びであった。



◆ のんき

主として春・秋の気候の良い折、軽い弁当餅で、山とか浜とか磯、川堤に遊びに出かける。
家族単位、子供単位があり、ござを持って行って、行き場所により多少遊び方も異なったが、例えば浜では浜遊び、川堤では草摘み、磯では磯ものとりなどに興じた。 
大人たちは酒に興趣を楽しんだようである。