昔 の 子 供 の あ そ び(屋外の遊び)

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◆ 竹トンボ  

10センチぐらいの竹編を、飛行機のプロペラのように、中心を決めて置いて反対側を削る。 そうするとねじれたような竹べらが出来る。 
それの中心の穴に別のヒゴ竹(柄)をさし込むと出来上がり、竹とんぼを飛ばすには、手で数回前後にもみあわせて、サッと放さすと竹とんぼは舞い上がって行く。  竹とんぼの作り方



◆ た こ

「子供は風の子、爺婆火の子」 といわれるが、正月の寒風にさらされて、凧をあげるのは子供たちにとって最も楽しいことのひとつであった。
近年は電線がはりめぐらされ、道路にはスピードの早いクルマがひっきりなしに通過するようになると、凧をあげるところは富田川原しか残らなくなった。 また、市販の奴だこも図版が月光仮面に変わっては昔日の面影は消えてしまった。
                                                
自製の凧で一番つくりやすいのが四角凧。 ヒゴ竹を十文字に組み合わせてもよいし、たすき掛けに組んでもよい。 紙は強いものがよく、多くはガンビ紙を用いた。 扇形をしたおおぎたこもはられた。

たこの平均を採るには使用しながら、古新聞を帯状に切って、3本ほどの凧の尾を貼りつけ両尾を長くしたり短くして調節した。 凧揚げ用の糸を凧糸と称したが、太い木綿糸である。



◆ たち

直径2,3センチ、長さ25〜30センチほどの丸木の一端をとがらせたもの。 材料はツバキ、ウメなどの堅くて重い木が良い。

男の子の遊びで、収穫の終わった田など適当に湿っていて、投げつけるとよくささるようなところを選んで行う。
まず1人が 「たち」 を地面に投げ込んで立てる。相手は自分の 「たち」 をぶち込み、それを倒せば勝ちで、倒れた 「たち」 は勝者のものになる。倒れなければ交替で何度もくりかえすが、何本も持っていて互いに倒し合い、多くとった方が勝利者となる。

古くからあった素朴な遊びだが、先を鋭くとがらせたり、ぶち込む方法を工夫するなど攻防の秘術をつくして勝負した。