昔 の 子 供 の あ そ び (屋外の遊び)

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◆ 相撲とり草

スミレのことを 「相撲取り草」 という。 スミレの花の矩のぶぶんは、相撲取りの曲げにも煮ているが、花首を互いに引っ掛けあって、双方が 「1,2,3!」 で引っ張り、花が落ちた方が負けになる 「花あそび」 を子供たちが楽しんだから、この名が生まれたのであろう。
    
同様なあそびには、「松葉相撲」もある。 松の葉を開いて、互いに引っ掛けて双方から引っ張り、袴が抜けたほうが負けである。
子供たちが2組に分かれて、松葉が2つにちぎれるまで3人抜き、5人抜きと勝ち抜き松葉相撲をとることもあり、何人に勝ったかの対抗相撲も楽しむ。

その他、ポプラの葉柄でもこの遊びをする。 勝ち抜くためには太い葉柄を選び、そのまま使わないで、ねじて軟らかくしたり、競技をする時には力を入れる呼吸があって、結構楽しい。



◆ すべる

冬季、草の枯れた堤防や田の畦をすべる。 枯れ草ばかりでなく曼珠沙華の青い葉の敷き詰めた上をすべることもある。
堤防を滑るときには、木ぞりを作って、それにまたがって滑るのがスピード感もありスリルに富んでいたが、そんな用意のないときは、わら塚から藁束を失敬して、穂のほうを知りに敷いて滑った。
                                                     
曼珠沙華の葉の上を滑るときは、なんの準備もせずそのまま滑ったが、もちろんズボンは青く染まり、母の叱言が待っていた。