昔 の 子 供 の あ そ び (屋外の遊び)

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◆ コブチ

秋から春先にかけて、村の子供たちは小鳥のよく来そうな場所で、撓みのきく適当な立ち木をさがしてコブチをかける。
まず立木を曲げて届く下の地面に横木を1本固定する。 立木に結びつけた2本の糸を固定した横木の下をくぐらせ、糸の先を別の横木の両端に結びつける。 

糸のついた横木を10センチほど持ち上げ、地面との間に細い横木を渡し、立木に結んだもう1本の糸を接続した短い支え木で軽く止める。 これで入り口は出来上がる。 

周りを柴や草で囲み、中に南天とかガマズミなどのよく目につく実を入れておく。 実に誘われて小鳥がやって来て入り口の横木にのると、支え木が外れて2本の横木にはさまれて、首がしめられ死んでしまう。  
生け捕りにするときは、完全にしまらぬように2本の横木の間に細い棒切れなどをはさみ、小さい隙間をこしらえておけばよい。  この仕掛けでアカジ、ツグミ、頬白、百舌などがかかった。 

現在は禁止されている。  



◆ ゴンパチとり

ゴンパチはタデ科のイタドリのこと。 若い筍を折れば、音がするのでゴンパチというのかも知れない。 
ゴンパチはワラビと同様にゆでてから、再び調味料を加えて煮るが、フキのようにカワをむいてからゆでる。 ゴンパチとりは、太く大きいゴンパチを見つけるのが楽しみで出かける。