昔 の 子 供 の あ そ び (屋外の遊び)

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◆ 甘 根

イネ科のチグサの地下茎は、薄皮むけば白い膚を出し、噛むと甘いので甘根という。サトウキビもよく噛んだものだが、昨今はその栽培畠をみかけぬようになった。

ニッケイの根や葉もよろこんだものであり、稲穂もまだ乳状の時から噛んだものである。
山道を歩く時には、スノキ(スイスイノキ) は勿論、手当たり次第口にくわえることが多かった。 こうした中での代表格が甘根である。 
チグサは落下傘つきの種子を持っているので畠や畑にも侵入してよく繁殖する。

父母が除草に掘り出した甘根も、畑仕事の傍で遊んでいる幼童には手頃な獲物であるが、自分の指で掘り出し、水で洗わず指間で泥をおとすだけで口にしていた。 
また、チグサの幼穂はツバナと称して口に入れて噛んでいた。 ツバナは唾花の意味かも知れない。  



◆ アケビとり 

アケビには、ミツバアケビ、トキワアケビ(ムベ)などの種類があるが、いずれもアケビという。 
子種の多いことが難であるが、バナナのような軟らかさは魅力であり、大型のこの実をさがして歩いた。 高い所の実を苦心して手に入れるのも、また楽しみの一つであった。




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