「Magical Logical 〜論理は理論と違うんだ!!〜」
第一章 1
今日は、早く目覚めた。
いつもより、30分は、早い。
「久々に早く起きるか。」
そんなことを呟いて、起きる。
…でも、甘いよな。うん。
そこから、ぽ〜っとして、気が付くといつもの時間。
早く起きたからって、早く学校には行けない。
やっぱり家を出るのは、いつもどおりだった…。
…、そして、いつもの安全圏に入ったところ。
でも、歩いては、いられないな。
それなりに早足で、学校へ向かう…。
…、あ、この辺で僕の紹介でもしとくか。
(読んでる人にね。 talk:御子☆)
僕の名前は、須藤 健一(すどう けんいち)。
私立の高校に通う二年生。
自分じゃごく普通の人間だと思ってるけど、本当に普通だ。
…、自分で言うのは変か?
「……、普通だよな。」
何気なく一人で、呟く。
とか言ってる間に、もう学校か…。
(展開は、速いです…。 talk:御子☆)
やっぱり走ってきたので、少し息が上がってる…。
やっと教室だ…。…、!?
「くらえ、健一!覚悟ー!!」
「……。」
すかさず避ける。
息が上がってるにもかかわらず、案外避けられるんだな。
「いてててー。避けてんじゃねぇーよ!」
「いや、普通、避けるだろう…。」
「俺とお前の仲じゃねぇーか。」
「だから、避けるんだよ。お前も相変わらずだねー。」
「何を!」
「さぁーさ、席に着くぞ!ベルはとっくに鳴ったはずだが?」
「く、くそー!そうだな…。」
…、これが本当に高校生の会話か?とか思ってしまう…。
そうだな。こいつの紹介もしとくか。
こいつの名前は、木下 晋吾(きのした しんご)
こいつとは、中学校のときから本当に腐れ縁だ。
だから、一番親しく話せるんだけどな…。
そうそう、前から運動神経は、すごくいいんだよな。
「しかし、今ので1時間目は、きついな…。」
「そんなこと言ったらダメだよっ!」
「もう、俺の朝は、あいつのせいで滅茶苦茶だ!」
「……もうっ!」
「………。」
この子の紹介もしたいが、今は、眠い…。
悪いけど、紹介はまた今度。
僕は、寝ることにした…。
………。
……。
…。
「うわぁっ!本当に寝てる!」
…んっ?
今更、驚くことでもないだろう…。
よくあることだし…。
「健一。起きなよっ。」
小声で言われる。
でも、眠いから起きない。
「授業…、受けたほうがいいよ。」
何だ?今の間は…。
まぁ、いい。
授業は、聞かなくてもやっていけるだろう…。
そのうち、君に見せてもらうよ。
……。
おっ、静かになった。
これでまたゆっくり眠れる……。
「よしっ!」
……チクッ!!
「ぬぉ!」
もう、言葉とかの問題ではない…。
首に細いものを勢いよく、当てられた感じだ…。
「おぉ!スドケン!寝るのはいいが、ほかの奴に迷惑だけはかけるなー!!」
「はい、すいません…。」
何でこんな目にあう?
「そうだな、スドケン!これを解いてみろ!」
だから何で、俺がこんな目に…。
って、この先生、いつも声でかいな…。
「『古今和歌集』、『源氏物語』、『枕草子』などですね。」
「おぉ、よくわかったな!じゃあ、静かにしておけ!」
「はい、わかりました。」
まぁ、ここは、素直に答えておく。
…、ここで反論してもしょうがないからな。
……、それからというものの、結局、次の攻撃を恐れて、一睡もできなかった…。
「……、普通なのか?」
そう、呟く。
…、どうせ暇なら、さっきしなかった紹介をしますか。
さっきも攻撃してきた、今、俺の席の右隣の席にいる女の子は、
桃山 春奈(ももやま はるな)という。
僕の小学校時代からの幼馴染だ。
細かいところに、よく気づく女の子だ。
幼馴染が故に、お互いのことを、いろいろ知ってることも多い…。
……、たとえば、さっきの攻撃がいい例だ。
僕の弱点を見事についていた…。