「廃線と廃駅の調査」

第6回 加悦鉄道その1

〜不良サラリーマン、死の雪中行軍〜



[8] まとめ

IXE:転進の末、福知山に到着しました。やはり福知山でも降雪があり、少しずつ町が白く彩られてきていました。朝はまったく降っていなかったのに・・・。でも、雪の福知山城もなかなか趣深かった。結局、雪によって帰れなくなることを心配し、福知山調査(?)もせず、さらに転進するのでした。

ゑゐぢ:野田川駅(現 与謝野駅)で見た時刻表では、西舞鶴駅経由だと福知山駅での大阪行きへの連絡が悪く、福知山駅で途中下車して、あわよくば福知山駅から出ていた北丹鉄道か、篠山口駅から出ていた篠山線調査に作戦変更を考えていました。実際は駅の時刻表の自分の見間違い(印刷ミス?)で、舞鶴線の列車で福知山駅に着くと、すぐ横に出発直前の大阪行きの列車が停まっていましたが泣く泣く見送って、福知山城の駐車場にとめてあったIXE氏のリムジンで、篠山口まで送ってもらいました。途中旧丹南公民館前の駐車場に保存(放置)されている篠山線で使用されていたSL(C11 40号機)を見に行きましたが、あまりにも状態が悪かったため 写真は誰もとっていません。

GNG:すでに体力を消耗しており、福知山駅でその列車に乗って大阪に帰りたかったのですが、IXE氏がリムジンを用意してあるということで乗せてもらうことにしました。私もSLを見たのですが、錆が浮いて塗装がめくれあがっており、痛々しい状態でした。

追記1:上記のSL(C11 40号機)は2007年(平成19年)に福知山駅南口公園に移転されました。放置ではなく旧福知山機関区の転車台に乗せられて大切に保存されています。

追記2:読者様情報によると、「C11 40号機」が篠山線を走った可能性は限りなくゼロに近いことが、篠山線の歴史を調べている個人の方が地元紙に語った事で判明。
丹波新聞(地域 歴史 謎 2020.12.22)蒸気機関車「C1140」説明に誤り 「国鉄篠山線」走ってなかった 世話した元国鉄マン「それでも”娘”」
ただ最終的には福知山機関区の入換機だったとのことなで、説明の看板はともかく、兵庫県篠山市(旧丹南町)から京都府福知山市に移譲され、福知山駅前に機関区の転車台に乗せられ展示されている事は妥当ですね。(篠山市は2019年(令和元年)に丹波篠山市に市名を変更)

IXE:まとめってことなんですが、今回は前半部分である岩滝口駅から野田川駅(現 与謝野駅)までで調査を中断する事になってしまいました。今回の印象はと聞かれるとと「白かった」と答えるしかないでしょう。もう一言と言われれば「冷たかった」と付け足すと思います。あとはJR舞鶴線のトンネルが煉瓦造りで不謹慎にも「廃線になったら面白いやろう」と思ってしまったぐらいしか記憶にありません。このままで終わる我々ではないはずです。リベンジです、たぶん、おそらく……。

ゑゐぢ:今回は、正月に見た高倉健主演の映画「八甲田山」のようでした。また家族や友人に、お土産を買って帰ると言う約束も果たせませんでした。我々にとって初の撤退でした。しかし、敗北ではない。なぜなら我々は、冬将軍に戦いを挑んだのではないのだから。しかし、後遺症はひどい物で、一週間近く手の指のしびれがとれませんでした。


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