「廃線と廃駅の調査」

第5回 大峰山へのみち(福知山線旧線・武田尾ハイキング)




[7] 調査を終えて

GNG:生瀬駅から武田尾駅までのファミリー向けハイキングコースがなんと上級者向けコースになってしまいました。お子様連れのハイキングを計画されている場合は、くれぐれも我々の真似をしないでください。危険です。さて、私は前回の調査に続いてここは2度目になりました。行程の前半は懐かしい気持ちで、前回見逃した小さな自然を観察しつつハイキングを楽しむことができました。私は普段、コンクリートに覆われた市街地に生活しているものですから、大いに気分転換できました。行程の後半はとにかくハードでしたが、調査もそっちのけで秘境探訪を満喫できました。暖かくなったら再び訪れたい。

ゑゐぢ:まさに、生瀬駅から武田尾駅の間の廃線跡と、それらに付随する登山道は、極めたと言っても過言ではないでしょう(って上には上がいる)。行程の後半は、八甲田山と言うより、インパールでした。雪は、もっと恐ろしいですから・・・(雪山でのプチ遭難経験有り)。ただ大峰山の山頂は、木が生い茂っているだけで、期待していた眺望は得られませんでした。昔、日テレ系でやっていた「水曜スペシャル・川口浩探検隊」ライクでした(特に草むらから舗装道路にでるところ)。ただ兵庫県の大峰山の知名度は低く、人に今回の話をすると「奈良県の女人禁制の山に行って来たのか」と言われてしまいます。あとは、残り武田尾駅から道場駅の人が近づけないほど、自然に帰っている区間を踏破すれば、福知山線旧線は完璧なのですが、あまりに危険で、ほかのメンバーからは反対されているし、将来的にダムの底に沈む(その後ダム計画は凍結)ことを考えると、残念ながら行くことはまず出来ないでしょう。

IXE:今回の調査は廃線・廃村からは少し離れてしまったかも知れないがなかなか面白かった。欲を言えばもう少し山頂の見晴らしが良かったらと思いました。しかし、葉はほんの少しですが色づいて、なかなか景色も良かったです。人が多かったことを除けば天気も良くハイキング日和でした。が、後半のあの道のりはまったく予測していない事態でした。「人と同じことはしない」と言う私たちのへそ曲がりが後半の苦難を招いた原因と思われます。この経験が次の調査に生かされればいいのですが・・・・

PSG:僕が取材に参加した調査は今回が最初です。まだ見ぬ野山を駆け巡ることに胸をふくらませて調査に臨みました。取材中に遭遇した景観と植生は素晴らしく、徒歩の労を吹き飛ばしてくれました。また途中、様々なトラブルにも出くわしましたが、何とか無事に下山することが出来ました。今回の取材は本調査班に秋の山歩きを十二分に堪能させてくれたと考えています。


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