ゑゐぢ:それでも岩の所々に昇降用と思しき鉄線がぶら下がっており、渓流釣りの人などの往来はわずかながら有ったのかもしれません。もうこのあたりに来ると疲れきって、GNG氏も黙り込んでしまっていました(後日談でGNG氏はこの時、発熱していたそうです)。しかし、引き返すにしても大変ですし、地図上では新線と交わる所まで行けば舗装されている道があるようでした。
GNG:私は地図をよく見ていなかったので、この先どうなるのかまったく見当がつきませんでした。足はガクガクしてくるし、頭痛はするし、かなり後悔していました。とりあえず、川に沿って進むしかなかったんです。
ゑゐぢ:川岸へ下りる前の山の斜面の木立の中にポツンと比較的新しいプラスチック製の小さな標柱が立っており、事故があったのか慰霊的なものだったのですが、朦朧としていたGNG氏は気づいていなかったのでスルーしています。