廃線と廃駅の調査の題字

第1回 福知山線旧線調査報告 生瀬〜武田尾


[2] 旧線と新線

GNG:この写真の場所に来るまでに発見がありましたね。

ゑゐぢ:旧プラットホームからの橋台跡(橋梁はなくなっていた)が続き、さっそく生瀬(なまぜ)駅から1本目のトンネル(城山(しろやま)トンネル、62.7m)の入り口が見えてきました。大体旧線の走ってた位置は把握していたのですが急いで出口を探しました。トンネルは案外短くすぐに出口を発見できました。そこから先も橋台跡のみ残っていて、写真の所からは完全な形で線路跡が残っていました。この写真のすぐ右側に階段があり、ここから旧線跡を歩いていこうと試みたのですが、あまりに草が生い茂っていたため不可能でした。

GNG:そうでした。トンネルの出口から鉄橋がかかっていたのでしょう。ちょうど車道の上を鉄道が立体交差していたのですね。この写真には旧線が手前にあり、その奥に現在の線が見えます。ここからは、写真の右方向に車道沿いにあるきました。途中、歩道脇に旧線へ上がれる場所が数ヵ所あったのですが、もう草や木に阻まれて歩けたものではありませんでした。しばらく行くと旧線が側道と交わる場所から、我々は旧線に侵入したのでした。中国自動車道をくぐると、さっき我々が歩いてきた車道の下を通り抜けます。田園風景が我々の右手に広がっていました。その砂利道を400mほど行ったところで、ハイキングコースの入り口になります。目印は「武庫渓谷にようこそ」と書かれた看板です。

ゑゐぢ:車道の左側は、完全に自然にかえっており、2本目の当田トンネル(208.5m)は発見できずスルーしてしまいました。

追記:国道176号(名塩道路)の拡幅工事による生瀬(なまぜ)トンネル(仮称では城山トンネル)掘削の影響で、生瀬駅から2本目の当田トンネルは閉塞(埋戻し)されてしまいました。
読者様情報によると国道の生瀬(なまぜ)トンネルの隣にはコンクリートで封鎖された当田トンネルの生瀬(なまぜ)側坑口が残っているそうです。武田尾側坑口は工事中で見えないが、完全に失われる可能性が高いとの事。
国道の生瀬(なまぜ)トンネルは2026年(令和8年)春に開通予定なので、果たして完成後はどうなるのかが気になるところです。
また1本目の城山(しろやま)トンネルは国道の拡幅工事の影響は少ないようですが、かなり前から両坑口ともコンクリートで封鎖され入る事はできなくなっているそうです。


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