Damo SUZUKI with MIDAS(大阪西九条・BRAND NEW) 〜2012年8月16日(木)
8月16日のダモさんライブでは、触媒反応がぶつかり合うかのような奇蹟が再び起こった! この奇蹟は、2004年11月8日のマニさんとのコラボ以来だ。
ダモさんは事前のリハーサルを一切行わないとされている。(*1)
バックメンバーはステージごとに変わるから、まさしく一瞬一瞬の感性のぶつかり合いによって音が生み出される。
結果は偶然性にかかっている。
だから、奇蹟は起こりうる!
(評価は、出来、不出来というより、その生み出された音が聴取者の感性と共鳴したか否かであると考える。)
[*1:Wikipediaの「インスタント・コンポージング」の項参照]
この日の第2部はMIDASとのコラボ。
バイオリンが極めて重要な役割を演じている。
バイオリン奏者は、ダモさんの空気を読んで瞬時に反応し、全体の演奏にフィードバックする。
時にはGraham Smithのようであり、時にはDaryl Wayのようである。
異常なまでに張りつめた緊張感。
元々、ダモさんのヴォイスはバンドの音に誘発された結果のはず。
つまり、相互に循環的に作用し、発展していくのだ。
また、ドラムが積極的に新たなリズムを提案していくことで曲が展開していく。
これにより、同じ感じの音が延々と続くということにはならず、変化に富んだ演奏が進行する。
当然、ダモさんのヴォイスはその変化の過程でバリエーションを増し、上記のフィードバック−循環−増殖反応を経て演奏を進化させるのである。
その結果、本当に、本当にエキサイティングな、しかし初めから構築されていたかのような、ぴったりとツボにはまった、絶賛に値する演奏が完成したのである。
やってみないとわからない。
だから即興は面白いのである!
そう、MIDASとのコラボにより、ダモさんの奇蹟は再び起こったのだ。
(*会場の西九条・BRABD NEWには約40人、スタッフさん多数を除くと30人くらい?)