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予選A、B、Cとは?
─ 予選のしくみ ─

 いま日本で行われている主要棋戦では、タイトル挑戦者を決めるためにリーグ戦またはトーナメント戦(本戦トーナメント)が行われます。そして、そのリーグ戦または本戦トーナメントに進出する棋士を選抜するために予選を行っています。その予選のしくみが一般の囲碁ファンには分かりづらいと思うので、以下に簡単に解説しました。

予選A・B・C→最終予選(または本戦)へ
 予選はA〜Cの三つに区分されていて、まず予選Cから開始されます。それぞれ1〜3局の対局があり、勝ち進むとC→B→A→最終予選(または本戦)と上がっていきます。
 前回の同棋戦の成績により、各棋士のスタートラインは変わります。予選Cから打たなければいけない棋士もいれば、Aから登場する棋士もいます。前年度に予選Aで1勝をあげると次期は同じ予選Aから、また予選Bで1勝していれば次期は予選Bからのスタートとなります。1勝もできないと一つ下に降格します。たとえば、予選Bまで進んでも、1勝もできなければ、次期は予選Cから打たなければならないわけです。A〜Cでは対局料も違います。
 また予選Aまでは日本棋院東京本院・日本棋院中部および関西総本部・関西棋院の三つに分かれて行われ、最終予選から棋院に関係なく混ざっての対戦となります。ただ例外として天元戦・碁聖戦は最終予選がなく(予選Aを勝てば本戦)、棋聖戦では日本棋院中部および関西総本部と関西棋院が予選Cから混ざって打たれます。
 棋戦によってはタイトル保持者や前回本戦成績優秀者、リーグ陥落者を上位にシードしているので、枠の配分など詳細は本戦への道のりを参照してください。

予選方式の変更
 この予選をA・B・Cと分ける方式は日本棋院では2003年から、関西棋院では2005年から採用されました。それ以前は段位によりスタートラインが違い、四段以下の低段者は低段の予選を勝ち抜いてようやく高段者と同じ予選に進出できるというシステムでした。しかしそれでは四段以下の棋士はかなりの連勝を重ねないと本戦入りすることができませんし、段位によって対局料も違ったのです。
 しかし制度改革を求める声が高まり、段位が実力を反映していないことが問題となりました。そして実力のある棋士が実力通りに勝てる、段位ではなく実力本位のシステムが導入されることとなったのです。