第8話 汝昴、学校に現る!

あらすじ

 最近太助は「やすらぎ」とはなんだろうと考えるようになっていた。というのも家の中にいるとルーアンがさまざまな騒動を起こすので、家ではまったく落ち着くことができなくなっていたのだ。太助は学校に行き、たかしや乎一郎とやすらげる(意味のない)会話などをして非常にやすらぎを覚えていた。
 しかし、シャオが騒動を起こして学校に来れないことを知ったルーアンは、ここぞとばかりに太助を幸せにするための計画、「たー様誉め称え計画」を実行に移したのだ。1時間目、社会の先生の服を奪い、先生として来た(本物の先生は縛って体育倉庫に入れてある)ルーアンを見て太助は驚く。一緒にいた離珠の能力によりシャオもこのことを知る。
 一方、教科書を生徒に読ませるルーアン。まともに授業をするかと思い、ホッとした太助だったが、その内容を聞いた瞬間、したたかに机に頭をぶつけた。内容は太助を誉め称える(とルーアンは思い込んでいる)ものだったからだ。止めたい太助だが、関係者と知られたくないために(実はもうばれてる)黙ったままの太助。それを伝える離珠だったが、シャオは前のことが引っかかり、行動に移るのをためらっていた。
 授業が終わった後、乎一郎がルーアンは太助の関係者かと聞く。実は乎一郎はルーアンに一目惚れしたらしい。「また来てくれないかなー!」という乎一郎に対し、(もう二度と来られてたまるか!)と思う太助。しかし太助の思いもむなしく、理科の先生に扮したルーアンが、理科室に現れたのだ。その後もルーアンは、音楽や体育の授業にも姿を見せる。鉄棒に陽天心をかけて振り回された太助は、遠心力により飛んでいってしまう。それを捕まえたのは軒轅に乗ったシャオだった。「太助様が望まないことはしてはいけませんわ」といってもルーアンは聞かない。怒ったシャオは最強の攻撃用星神、北斗七星を召喚する。ルーアンも校舎に陽天心をかけて対抗する。自分のやすらぎの場所がなくなっていくさまを見た太助はただ呆然としていた。
 翔子にいわれて二人を止めようとした太助だったが、運悪くその頭に崩れた校舎のかけら(コンクリート)がヒットしたのだ。自分は大丈夫だから家で待っててほしいという太助にその言葉に従って帰ろうとしたルーアンだったが、それを止めたのはたかしと乎一郎だった。シャオやルーアンに学校に来てほしいために、もし来ないと太助をいじめるといったのだ。その言葉に毎日学校に来ると決めたシャオとルーアン。自分のやすらぎの場所がなくなった太助は、ただ涙を流すばかりだった。

登場キャラ ル・た・乎・翔・離・軒・北


名?セリフ

シャオとルーアンが学校に来ることになったときの太助の嘆き

「やすらぎ それは俺の辞書にはない言葉」

 名セリフと言えるかわからないので「?」を付けてみました。これからの太助の心労を考えると、非常にこのセリフは重いですね。


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