第49話 夏山で…(後編)

あらすじ

 山の中で離れ離れになった太助とシャオ。太助は離珠に語りだす。その声はもちろんシャオにも届いていた。シャオが太助だけでなく自分自身の幸せも望んでいることを。だから気持ちを伝えようと思ったことを(これはシャオには通じていません)。自分が知らず知らずのうちに抱いていた思いを知り、太助を迎えに行こうとするシャオだったが、キリュウに阻止される。今度は太助ががんばる番だと。
 そのころ太助は本当にがんばって、立て札のところまで戻ってきていた。疲れも何のその、頂上に向けて走り続ける太助。そのことを離珠で知ったシャオは思わず太助のほうへ駆け出す。感動の再会…かと思いきや、ルーアンが放った陽天心岩の攻撃により、太助は気絶してしまう。気絶する直前にシャオに何かを伝えて…
 翌日、太助はシャオに気を失う前何を言ったのか聞く。シャオが嬉しそうにしているので、てっきり告白したものだと思っていた太助だったが、実際は「俺、シャオがウソついてくれてうれしい」という、非常に中途半端なセリフだったことがわかり、むせび泣いていた(笑)。さらに乎一郎は完全に忘れ去られており、後日救助されたらしい(笑)。

登場キャラ ル・キ・離・軒


名セリフ

第48話 ルーアンがキリュウに託した伝言

「ここはあたし達にはもったいないくらい幸せな所ね。現代に来て知ったことがあるの。尽くすのもいいけどおっかけ回されるのも悪くないわね」

 ルーアンの素直な気持ちが現れているセリフです。シャオを安心させようとでまかせを言ってるのではなく、本心から言っているからこそ重いです。乎一郎のことを考えていたのは意外でしたけど(笑)。

    第49話 「本気で聞いてるのか?」というキリュウに対する太助の答え

「んなわけねーだろ」

 太助の確信に満ちた答えです。シャオのことを本気で好きだからこそここまで言い切れるのです。

    第49話 余計なことを考えてしまうというシャオに対するルーアンのセリフ

「いいんじゃないの? たー様が怒んなきゃすべてはOK! 平和なら平和で平和でよかったって思ってりゃいいのよ!!」

 いかにもルーアンらしい答えですが、逆にそれがシャオを勇気付けることになっています。この後にもルーアンらしいセリフが続きますが、それは本編で確かめてください。



次の話へ 前の話へ 目次に戻る