第26話 シャオちゃんゲット計画!(後編)

あらすじ

 たかしの策略(前編参照)により、シャオと太助が同じ部屋になってしまい、嘆く花織。今度は自分ががんばると意気込む。
 一方、太助はシャオと一つの部屋に二人きりという初体験(笑)で、間が持たなくなっていた。荷物整理を続ける太助に何か探しものかと聞くシャオ。それに対し、そんなところだと答えようとした太助だったが、シャオの浴衣の胸元が大きく開いていることに気づき、「こおおお!!!」と叫び声をあげてしまう。だが、あくまでシャオは、「こーちゃですか?」とポケポケと聞いてくる。太助は(この無頓着さが怖い……)と改めて思うのだった。
 そのころ花織は、たかしに新たな計画を持ちかけていた。無理に目当ての相手とくっつこうとせずに、とりあえず二人きり状態を何とかしようとするために、二人は太助たちの部屋を訪れ、海岸で花火をしないかと持ちかける。二人は快く応じた。一応計画の第一段階は成功のようだったが、太助に礼を言われたたかしは、また助けてしまったのではないかと思う。
 海岸に行き、派手に打ち上げ花火を上げるたかしと花織。このまま一晩中花火をし続けるといった花織に対し、不安になったたかしがふと太助たちのほうを見ると、太助たちは線香花火を楽しみ、二人だけの世界に入っていた。
 そのとき、突然ルーアンが現れ、新たな計画を持ちかける。その計画とは…
 1.ルーアン作の怖いお兄さんが、太助たちに因縁を吹っかける。
 2.太助を殴り飛ばす(このときシャオは太助のことを情けなく思う)。
 3.そこにたかしが現れ、怖いお兄さんを倒す(ここでシャオはたかしのことが好きになる)。
 4.殴り飛ばされた太助をルーアンが愛の人工呼吸で目覚めさせる(ここで二人に愛が芽生える)。
 名付けて「よーよーお二人さんよぉ計画」を始動したのだが、計画通りには行かなかった。シャオが太助を傷つけたことに腹を立て、星神を使ってしまったからだ。結局3人は、その星神に追われることになってしまった。
 一方の太助とシャオは、久々に二人で話ができる時間ができ、とてもいい雰囲気になっていた。
 帰るバスの中でも、結局太助とシャオにいい思い出を作らせただけだと嘆くたかし。「なんかあたしたちってピエロ――」とつぶやく花織。結局二人(3人)の計画はすべて失敗に終わってしまったのだった。

登場キャラ ル・た・乎・花・陰


名セリフ

第25話 何か仕掛けがあるのだろうという花織に対してのたかしのセリフ

「まさか…俺は汚い手は使わない。運命は自らの手でたぐり寄せるもんだぜ――――!!」

 第6話で熱血していた太助並みの名セリフです。やっぱり結果は伴わなかったようですが(笑)。これも運命とあきらめて花織のことを真剣に考えた方がいいと思うのは僕だけでしょうか?

    第26話 シャオが「太助様とお話してるととっても落ち着くから…」と言った後の太助のセリフ

「なあシャオ。今日一緒に見たこの星空とか、夜の静かな波の音とか、線香花火したこととか…それから…こうやってシャオと話したこと、たぶん俺一生忘れない。きっと大切な思い出になるよな」

 ずっと一緒にいられるわけじゃないと思ったからこそ、たくさん思い出を作ろうと思う太助の切ない気持ちが伝わってくるこのセリフ。少し間をおいてから「はい」と言っているシャオの表情もいいです(笑)。


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