第22話 花織ちゃんがやってきた!(前編)

あらすじ

 梅雨のある日、学校を出ようとした太助は、傘を持っていない女子生徒が雨宿りしているのに出くわす。自分はシャオに何とかしてもらえばいいと思った太助は、その子に傘を渡す。しかし渡してから、シャオは夕飯の買い物、ルーアンは職員会議で、いないことに気づく。いまさら返せと言うのもなにかと思った太助は、かばんを傘代わりにそのまま帰ることにする。太助がシャオを当てにしていたことを知らないその女の子――愛原花織は、これこそ運命の出会いだと思う。
 翌日、派手に雨にぬれた太助は、風邪気味になっていた。そこに花織が昨日のお礼をするために現れる。事のいきさつを知った男子一同は、「ふざけんなー!!」と太助に襲い掛かるのだった。
 昼休み、シャオの作った弁当をめぐって、2年1組ではちょっとした戦争が勃発していた。必至に弁当を死守しようとする太助と、それを奪い取ろうとするルーアン&男子一同。それを見て大変だなあと思う離珠は、花織が返してきた傘に、なにか紙が挟まっているのを見つける。そこには花織から、昼休みに太助に屋上に来るように書いてあったのだが、離珠は字が読めないためわからない。しかし、弁当を守るために走り回っていた太助は、偶然屋上に来てしまう。
 屋上での二人の会話を盗み聞きするルーアン(とシャオ)。太助の家に行ってもいいかと言う花織に、キレたルーアンが文句を言おうとするが、太助に止められてしまう。
 家に帰ってから夕食を作っていたシャオは、花織が放課後校門で待っていたこと、太助が自分が濡れてしまうのに花織に傘を貸したことに対して、ルーアンが来たときのような「もやもや」を感じてしまう。そのせいで夕食は、とても食べられるものではなくなっていた。
 そのとき電話がかかってくる。花織かもしれないと言うルーアンに、電話をとるのをためらう太助。20回以上鳴ったところでとると、電話の相手は那奈だった。アラスカからわざわざかけてきたのだ。そのときチャイムが鳴る。開けてみると、そこにいたのはなんと花織だったのだ。

登場キャラ ル・た・乎・翔・花・那・ゆ・熱・離


名セリフ

今回は前後編なので、名セリフは23話で紹介します。


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