古来の「弓術」と現代の「弓道」は、少し違うものです。弓道は古来の「弓馬術」をもとに近代に体系建てられた比較的新しい武道です。故事にならって神社などで行われる「流鏑馬」は、古来からの「弓馬術」です。これは「剣術」と「剣道」とは違うのと同じと言えば分かるでしょう。詳しくない方は、この例えも分からないかもしれません。
現代スポーツ武道ととして行われている「弓道」は、命中率より作法を重視しています。それらのいきさつは調べればわかることでしょう。そして「射的場」に関しても統一した規定があります。しかし、玄流では武術である限りやはり命中精度にこだわり、どんな体制でも命中させる武道的集中力を重視したいと考えました。それが武術としての姿に最も近いと考えたからです。そこで、古来の弓術に代わり高度な射的精度とあらゆる体制からでも命中率を求められる実戦的な「フィールドアーチェリー」を、古来の弓術に代わり取り入れています。
フィールドアーチェリーは、道具自体がオリンピック競技のアーチェリーとは違い、スタビライザーや照準器などのデバイスを一切つけず、ベアーボウという素のままの弓を使用します。また、的の位置は崖の上であったり、谷の下にあったり、距離と高さも一定ではありません。まさに森で「狩り」をしているかのようです。
これら足場も条件もすべて違う的を撃ちながらコースを回ります。
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大学クラブの新入生歓迎会を兼ねてのアーチェリー一日合宿
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