同調 をとってみよう


基本的には1年に1回程度を基本に、キャブの取り外しを2度位やったら、同調を取るようにしています。
同調を取るには、4連バキュームゲージが無いと話になりませんが、ストレートなんかで1万円程度で売ってますので、これでとりあえずは十分です。この値段ならバイク屋さんに頼むと1回4〜5000円位かかりますので、2度頼む事を考えると十分元が取れます。ただ、ちょっとこだわりのバイク屋さんだと、水銀柱タイプや電子式のを使ってられる所も有りまして・・・私は一度バイク屋さんで水銀柱タイプを使わせていただいたのですが、ムチャ正確に合わせる事が出来ました(^^;

 3GMで、同調を取るのはまず、タンクを外して、インテークジョイントに付いている六角ボルトを外します。これが、ムチャクチャ取りにくいのです(-_-; 1、4番は楽に取れますが、2,3は最悪・・・特に3番はサーモスタットが邪魔で写真のように鏡で見ないと全く見る事すら出来ない状態。最初は普通の六角レンチを使ってモンキーではさんで回してましたが、最近では、1/4角の小さいラチェットの先にユニバーサルジョイント経由でヘックスビットソケットを付けて作業してます。これが今までで一番作業性が良いように思います。

バキュームプラグ (右が問題の#3のボルト。実際作業も鏡に映してやります(^^; )

 何とか取り外して、取り外した穴に付属のアタッチメントをねじ込むます。このアタッチメントにホースをさして、バキュームゲージへ接続します。

バキュームゲージを接続した状態 (意味無いね。この写真・・・)

 まず、現在の状態を確認して、いよいよ作業を始めるのですが、同調を完璧に取るには、かなりエンジンをかけておかないといけないので、キャブにたまってるだけのガソリンでは全然足りないので、適当な缶にガソリンを入れておいて、タンクから外した燃料ホースを付けて作業しないといけません。でも、FZRは燃料ポンプが有るから、トップ圧稼ぐ必要も無いから楽です(^^v
  それと、完全に暖気が終わった状態でアイドリングを正確に1000rpmに合わせておかないといけません。でも、間違っても同調スクリューを外す前に暖気するのは命取りです(^^;まず熱くて外せないです(-_-;ですので、アタッチメントを付けて、バキュームゲージにつないだ状態で暖気をした方が身のためです・・はい(^^;

 エンジンをかけると、ゲージの針が動き出しますが、各ゲージについているバルブを調整しないと、針がビンビン動きたおして計測どころの騒ぎではないので、ほんの少し震えてる程度になるようにバルブを調整します。・・・で、作業前のゲージの様子です。

同調をとる前の状態 (多少ずれてます)
# 同調後の写真取るの忘れてた・・・合った事の喜びで他の事思いつかんかった(^^;#

 はっきり言って、チョットずれてる、って程度ですが(^^; これを全て同じになるようにシンクロのスクリューを調整していきます。シンクロのスクリューも入り組んだ所にあるのですが、これは、ドライバーで簡単に回す事が出来ます。(図4)

図4 シンクロ・スクリュー (全然見えないね(^^;;;;)

 あわせる順番は、#1−#2、#3−#4、#2−#3の順でそれぞれが同じになるようにあわせていきます。って、言葉で書くと簡単だけど面倒!#1-#2がピッタリ合っても、後で#2−#3をあわせると・・・#1−#2が狂う。これが同じになるまで、上に書いた順番であわせこんでいきます。スクリューを少し回すと、一度レーシングをして、アイドリングが規定の950rpmから1050rpmの範囲にある事を確認して、目盛りを見てまたスクリューを回す、で、レーシングする。計測する、調整する・・・。これをを繰り返します。

 家の前でやると、トコトン近所迷惑です(^^; これが気になるから、あせります。あせればあせるほど合わない(汗) 一応、マフラーにはウエスを突っ込んで、できる限りの事はしてるんですが・・・(^^;

これで、めでたく同調が取れて、作業が完了なのですが・・・後片付けがあります(-_-;先ず同調プラグのところに入れたアタッチメントを外すのですが・・・同調を取った後はそのアタッチメント周辺は猛烈に熱くなってますので十分に注意が必要です。できれば、完全に冷えてから片付けた方がベターです。ま、早く試乗したくて(^^;、熱い状態で外すなら軍手は絶対に付けて作業しないとあきません。ま、サーモスタット辺りを素手で触ってみれば分かりますが(^^;

 このボルトをつける作業の時は、リアのスタンドを立てて、バイクがまっすぐになるようにした方がいいですね。ボルトが付けにくいんで、落としたりした時に、バイクが斜めになっていると、ダイナモとクランクケースの間に入ってしまって、取り出すのが大変です。それと、ボルトを取り付ける際は、同調を取るのに長い事エンジンがかかっていた直後になるんで、火傷に要注意!特にシリンダーに行ってる、冷却水のパイプはムチャクチャ熱く、その近くにボルトを付けないといけないので、細心の注意が必要です。

 全ての作業が終わったら、エンジンは本当にきれいに回るようになりますよ。アイドリングでも、きめが細かいと言うか、ずっと一定な感じで回っています。試しに、マフラーの出口の所にはがきをかざす・・・って言うか、出口にぴったりとくっつけた状態で、排気ガスでバタバタ動くようにしてアイドリングさせると、パタパタパタパタ・・・と一定のリズムで動きます。これが同調のあってる状態で、同調が狂っているような場合には、このリズムが所々途切れます。この方法で、大体同調が狂ってるか合ってるかが分かりますよ。

 同調が狂う原因は何か・・・これの、最大の原因は、4つのキャブのリンケージのひずみだそうです。だから、厳密に合わせても周囲の温度が変わったり、時間が経つとまた狂ってくるみたいですね。

 気をつけること・・・
 ○ まず火気厳禁!
 ○ やけどに注意。
 ○ 長時間のアイドリングをさせないといけなくなるかもしれないので・・・近所迷惑に注意!


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