ホワイトメーターパネルの製作
(2004/12/20)



  本屋でバイク雑誌を立ち読みしててふと思ったのですが・・・「最近のバイクのメータパネルってかっちょえ〜なぁ」(^^;
 FZRのメーター周りも十分カッコイイですし、とても見やすい配置だと思っているのですが、なんかインパクトに欠けるっていうか、あの頃のヤマハのレプリカバイクとは基本的に共通のパネルだし、ちょっと一ひねりしたいなぁと・・・。
  バイクに乗っていて、一番良く見るメーターはタコメーターで、配置としても中央に目立つように置かれています。そこで、このタコメーターの文字盤を白にして、より目立って今風のデザインにしたろか・・・(ニヤ 最近は、EL発光パネルも容易に入手できるし、バックライトはELで青に怪しく光らせてやろうと考えて早速製作に着手!でも、当初考えたよりは簡単ではなくかなり泥沼に・・・。


バラバラになったタコメーター

 まず、スペアで入手したメーターASSYからタコメーターを取り外します。このタコメーターから針を取り、文字盤を外せるようにします。文字盤を外すと、針のストッパーが付いているので、これもペンチではさんで抜き取ります。どちらも簡単そうですが、ちゃんとメーターが死なないように再利用可能な形で取り外すのはとても気を使います(^^;文字盤だけになったら、これをスキャナーでスキャンし、データとして残しておきます。

 ココからはイラストレータを使ってデザインしていくのですが、まず、外形と目盛りを作っていきます。外形は8cmの単なる丸を書けば良いので何の問題もありませんが、目盛りは最大の難関。目盛りって等間隔じゃ無いんで、先にスキャンした画像を下絵に使って、正確に角度を合わせて目盛りを打ってきます。この時も目盛りは全て円の中心に向かってなければ非常に不細工なので、1目盛りづつ正確に角度を調節して、円の中心に向くように配置していきます。目盛りって単純ですが、コレの長さと太さは見た印象を大きく左右する事がわかりました。細くするととてもレーシーって言うか、スパルタンなイメージになるし、太くすると見やすいですが、ちょっとポップな感じ・・・ってなかなか言葉では言いにくいなぁ。


これ以外にも後10種類位は作ってみましたが・・・例えばコレなんてどうでしょう・・・(^^;

 最終的には、あっさりとしてて、ポップな感じも欲しかったので、上の一番右端のにしましたが、左から2番目もなかなか捨てがたかったんですけどねぇ。

 これが決まると、文字盤として作らないといけないのですが、デザインした画像をプリンターでシール用紙にプリントします。プリンターは一般的な染料インクの物だと、退色が激しいので、顔料タイプかレーザープリンターでないといけないのですが、レーザープリンター用のシール紙は見かけないので、顔料タイプのインクジェットプリンターで出力しました。でも、これで紫外線暴露試験をやると・・・文字はなかなか消えませんが、紙が黄色に変色しました(-_-;)どないしょ・・・と考えていて色々調べていると、UVカットフィルムシートってのがあったので、これでラミネートして再度紫外線暴露をしたところ、殆ど変色も無くそこそこ使える事が判明!でも、この時点で、シールプリント用紙とUVラミで相当な出費(-_-;
 これだけでは文字盤にはならないので、アクリル板を元の文字盤と同じ大きさにカットするのですが・・・アクリル板を丸く切り抜くのってエライ大変です!ま、ジグソーでも持ってたら簡単なんでしょうけど、そんなモン持ってませんから、アクリルカッター1つで地道にカットしていきました(^^;

 さて、次はELのインバーターの製作です。最初はインバーターはEL板にオマケで付いてくるので、これを使えばいいと簡単に考えてましたんで、このインバーターをバイクのバッテリー電圧で使えるようにレギュレターをかますだけと考えて、9Vのレギュレターを繋げて発光テスト。問題無し!というわけで、ELを文字盤に合わせてカットして、作ったインバーターユニットを接続し、取り合えず安定化電源で発光テストをすると・・・発光ではなく点滅します(-_-;調べると、面積に対してインバーターのパワーが強すぎるらしい(涙)
 仕方なく小面積用のインバータ購入(チ〜ン)「今度はこそ!」と気合を入れて点灯試験!明るすぎ(^^;多分コレだと夜間走行では前が見難そう・・・。そこでインバータに与える電圧を9Vから徐々に下げて常識的な明るさを見つけようと実験。すると7V位までは全く明るさが変らず、4V位がなかなか良さそうで、それ以下は不安定。でも、4Vなんてレギュレターは無いし、5Vで抵抗分圧ってのも非効率すぎるので、5Vそのままで文字盤を貼り付けたら多少暗くなるので、これで再度5Vレギュレーターでユニットを製作!

 このままだと、バイクに搭載して雨にでもぬれたら100V近い電圧も出てる事なんで速攻壊れそうです(^^;基板全体にホットボンドを塗りつけ防水処理をして、さらにビニールテープでぐるぐる巻きにしました(^^b若干レギュレターが熱を持つのですが、室内で13Vをかけて数時間放置しましたが、多少熱は持ちますが、問題無かったのでこれでコレは完成としました!

 最終的な文字盤は、アクリル板-EL-文字盤(シール+UVラミ)の順に貼り合せた状態で必要な穴あけをします。できた文字盤をメーターユニットに取り付け、針と針のストッパーを取り付けて完成!


タコメーターユニットとして完成した状態♪、


ELのコードの先は、こんな感じになってます。これは、元のエッジ球のソケットを利用するためで、
こ のソケットを利用すると、メーターケース本体を加工しなくてもいいし、防水対策も完璧です♪
ちなみに、この方法でこの小さな基板に抵抗とLEDを乗っけたら、LEDエッジ球の完成です(^^v

 ここまで出来たら後はバイクへの搭載のみです!基本的には元のように取り付けていきますが、ELからのケーブルを元エッジ球のあった穴から外に出しておいて、メーターケース取り付けます。ケースへの取り付けが出来たら、この状態で車体に取り付けます。


上の赤で囲ったソケットにELのコードが接続されてます。このケーブルを途中で切断し、
ケーブルにギボシ端子を付けて、その間にインバータユニットを取り付けました。


見にくいですがこんな感じ・・・全体をロックタイで固定してます。
カウルとの間に挟まる形になるので、ぶらぶらするようなことはありません。


全体の見た目はこうなりました!
もうタコメーターにしか視線は行きません・・・
スピードメータは付いているだけ・・・非常に危険です(笑)


夕暮れ時に点灯すると・・・
怪しく青に光ってます(^^;
ホンマにいい感じで、ちょっと苦労したけど大満足の結果でした〜♪


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