ヘッドカバーガスケットの交換
2004/10/10-11


 3GMの場合、よくヘッドカバーからオイル漏れが起ると聞きますがが、製造から15年もたちゃ、そらこの辺りからオイル漏れが起っても、全く不思議ではないです(^^; 私のも今年に入ってから漏れが酷くなって、北海道に行った時には、カウルのエアダクトの所にオイルがポタポタ落ちてくるレベルにまでなってしまいました。今まで無視してましたが、そろそろ無視も出来ない情況になり、コイルの交換と一緒にヘッドカバーガスケットの交換をやることにしました。

 最初はコイルの台座を外して、上からヘッドカバーを取り外そうかと思いましたが・・・無理です(-_-;どうしてもフレームが邪魔になり上からは外せません!もしかしたら、ファンを外せば何とかなるかも・・・って思いましたが、クーラントの交換もここ2年してないので一緒にやってしまうと言う事で、ラジエータごとはずす事に・・・。


この状態ではヘッドは外せませんでした(-_-;

 ラジエータは、まず水温センサーとファンのコネクタを外します。次にラジエーターキャップを外して、車体左側にあるウォーターポンプに繋がるホースを外せば、一気にクーラントを抜けます。・・・で、ラジエータ上部のホースとリザーバータンクへ繋がるホースを抜いて、留めてるボルト4本を外せば外せます。 せっかく外したのだから、上のホースに繋がる所から水道水をザーザー流して内部をきれいにし、普段はじっくり洗いにくい所なんで、外見もきれいにしておきました(^^/


この写真は取り外した直後のきたないラジエータ
ホントは前の網を外して塗装したかったのですが、ネジが取りにくかったので今回はパス(^^;

 オマケに、この状態になるとエキパイもしっかり洗えますので、ココもきれいにし、エキパイを留めているナットが錆び錆びだったので、一度外し、カジリ止めのグリスを塗っておきました!ホントはこのナットも交換すべきところです(-_-;

 さて、ヘッドカバーは8本のボルトで留まってますので、これを内側から対角に緩めて取り外します。ボルトが外れれば簡単にカバーが外れますんで、外れたら、ラジエータが有った部分から取り出します。カバーにへばりついている古いガスケットを外すと、合わせ面にボンドが残りますので、これを入念に取り除き、脱脂します。もちろん外側もきれいに洗浄しておくのは言うまでもありません(^^;


ラジエータを外してやっと、ヘッドカバーが取り外せます!それにしても汚い・・・
見にくいですが、 特に写真では奥側のオイル漏れが酷かったです。

 ここまで出来たら、ヘッド側のあわせ面をブレーキクリーナーなんかをしみこませた布できれいに脱脂します。・・・で、カバー側のゴムのガスケットが入る溝に液体パッキンを塗り、ガスケットを取り付けます。私はこの液体パッキンには、「ユニバーサルブルー」って言うのを使っています。これは、マフラー以外なら、大抵の場所に使えてとても便利な液体パッキンだと思います。ガスケットにはエンジンの前側センターに三角のマークがありますので、後ろ前を間違わないように・・・(^^;それと、新品のガスケットは真ん中につなぎのゴムが付いていますが、これはカバーに固定できるまで切らないようにしないと・・・わけわからんようになります(^^; カバー側にガスケットが完全に固定されたら、真ん中を繋いでいる、ゴムを切断します。

 次にヘッドにカバーのガスケットのヘッドとの合わせ面に薄く液体パッキンを塗布し、いよいよヘッドにカバーを取り付けます。この時液体パッキンを分厚く塗っていると、カムシャフトとかにこれが付くとやっかいですので、注意が必要。コードとかが邪魔になりますので、あらかじめ、液体パッキンを塗っていない状態で、リハーサルをしておいた方がスムーズに取り付けできますよ。


カバーを下側からそろりそろりと手前(上)側に持ってくる感じで取り付けます。
左側のメインハーネスが邪魔なので干渉しない位置にあらかじめ避けておくと作業がしやすい。

 もうココまで来たら楽勝!あとはカバーを留めるボルトを内側から外側へ対角に徐々に締めこんでいきます。ただ、ここは大きなトルクをかけるのは厳禁です!決められたトルクを守らないと、カムシャフトを固定している部品がお釈迦になりますので・・・マジでエライ事になりますよ(-_-;

 後は、ラジエータを取り付け、外した部品を全てを組み付けて完了!でも・・・・・この手の整備って・・・・やってもやらなくてもバイクの走行上の調子には一切影響がないので、イマイチ完成の喜びが無いです(^^; ま、オイル漏れしてるようなバイクだとなんか不細工ですから・・・この手の地味な整備も重要です(^^/


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