ダイナコイル
(2004/10/11)



 嫁のFZRのコイルが半死状態になっているようなので、私のFZRのコイルを進呈して、私のにはダイナを入れる事にしました(^^;


ヒビが入ってしまったコイル(-_-;
他にストックしていたのも、片方(1-4側)にヒビが・・・


 これは、壊れる寸前の純正コイルです。ヒビが入ってます。こうなると、このヒビから水分なんかが入って行き、恐らく絶縁が保てなくなって、”終わり”になってしまうでしょうね(-_-;嫁のは、一定回転で走っているのにタコメーターの針がビュンビュン振り切れて失火するって症状が時々出てました。まだ、すぐ正常に戻って実害は無かったのですが、ツーリング先でコイルが逝ったら・・・手も足も出ません(-_-;ツーリングにいつもコイルを持っていくというのもなんですし・・・(^^;
プラグ交換の時にでも、コイルの外観チェックをしてヒビ等が無いか確認しておいた方がいいかも。でも、その時点で何も問題が出ていないようであれば、シリコンコーキングなんかで封止しておけば、そのまま使い続ける事が出来ると思います。使うシリコンは絶縁性に優れてて、なるべく粘度が低く、すぐに硬化してゴム化するような物が適しています。

 さて、ダイナコイルには色々種類がありますが、3GMに使えるのは、1次側の抵抗値が2.2オームでダブル出力の物(GRAY)です。ダイナコイルはコイルだけなんで、プラグコードは別途用意しなければあきません。スプリットファイヤーとかも良さそうでしたが、値段がムチャ高いのと、ダイナへの取付金具をさらに別途買わないといかんので、定番のテイラーコードを購入。これにはダイナへの取り付け金具もセットで付いてきます。このコードは純正のガチガチのコードと違ってしなやかで長さも余裕が作れるので、今後のプラグ交換作業も楽になると思います。
ちなみに純正コイルを2個買うと14000円程します。これに対してダイナは15000円と、殆ど差額は有りません。これにテイラーコードが7000円程なんで、この分割高ではありますが、交換しないといけない状況であるなら、それ程高い買い物では無いと思います。

 ダイナコイルと純正コイルでは大きさも全然違うし、取り付け穴の位置も違うので、そのままでは取り付けできないので、取り付けの台座を製作しました。加工する道具の関係で1mm以上の厚みのアルミ板は加工困難(-_-;なので、強度的に若干不安は有るのですが、1mmのアルミ板で製作しました。
まず、純正のコイルの乗っかってるユニットからコイルの取り付けのステーを取り外します。これは、リベットでくっついてるので、ドリルでリベットを潰して取り払います。ここで、寸法取りをして、この寸法をアルミ板にケガキ、切り取り、穴あけ、曲げ、今度はネジでステーをプラスチックの台座に取り付け・・・でき上がったのがこれ。自分で言うのもなんですが・・・むちゃ適当・・・ま、力のかかる所でも無いし、何より外から絶対に見えないので、取り付けさえできたら良いんです(^^;


ムチャ適当に作ったダイナコイル取り付け台座。
この適当さが、取り付けの時エライ苦労する羽目に・・・(-_-;

  ハイテンションコードの長さは実測して、ちょっと長めに製作しました。とにかく純正の長さでは、短すぎて、プラグ交換の時に場合によってはコードとプラグキャップが外れたり、イライラしてたので(-_-;問題はコイルにコードを取り付ける方で・・・。マニュアルにはコードの先に取付金具をカシメて取り付け、それをコイルの差込口にプライヤーで押し込むって簡単に書いてありますが・・・そんなもんちょっとやそっとで押し込めませんよ(-_-;さすがMade in USAです。押し込む力も怪力アメリカ人のレベルで設計してるに違いないです。とにかくウォーターポンププライヤーを使って顔を真っ赤にして何とか取り付けできました。友人のK氏も同じ事言ってましたので、私のだけではないようです。コイルには、イグナイターからのケーブルを接続しないといけませんが、これは、純正コイルから取り外し流用。これを1-4コイル、2-3コイル両方作って、先に作っておいた取り付け台座に取り付け。出来上がったのがこれ!青のケーブルがナカナカ渋いですが、外からは全く見えません・・・(・ω・;ま、いかにも”やってます!”って感じの、あまり目立つ改造は好きくないので、クラッチ板とかこの手の外から見えない改造が好きだったりします。


ユニットとして完成した状態♪
青のケーブルが何となく渋い・・・けど、見えない(^^;

 後はこれを、純正のユニットと”ポン”と交換するだけです。・・・って、付けようとしたら、フレームと台座のステー部分が干渉して取り付けできません(-_-;ちゃんと作っておけばよかった後悔しても手遅れなので、ニッパーであたる部分を適当に切って無理やり取り付けしました!この問題が無ければ、図面を公開しようと思っていたのですが、干渉する図面を公開してもしゃないので(^^; (もしほしいと言う奇特な方がおられたら、BBSで言ってください。)

 注意しないといけないのは、テイラーのプラグキャップはプラグの先(プラグキャップに付ける方)がネジ式のタイプではないので、”キャップ”が必要です。NGKのイリジウム(DR8EIX)にはこのキャップが付いてないので、持っていなければ用意しておく必要があります。私は”2りんかん”でプラグを買った時に”ください!”って言ったら快くくれましたんで、プラグ交換をしているバイクショップなんかで調達できると思います。ま、くれる所からプラグを買ったら良いですね。


取り付け完了の図 ファンのケーブルが短く若干無理してますが、何とか取り付けできました♪
それと、ハイテンションケーブルが長すぎてプラグは取り付けやすくなりましたが・・・台座を車体に取り付けにくくなってしもた(涙
純正のあの長さにはそれなりの理屈が有ったのだと実感・・・恐らく純正+5cm以内で作るべきだった。


 ・・・で、試走です!

 エンジンをかけてリークが無いか、触るのはさすがに怖いのでを目視確認(^^;エンジンもちゃんと回ってます(^^;アイドリングが少々上がった(なんと1100→1500rpm)ので、間違いなくこれまで以上に力強く回っているんでしょう。アイドリングを調整して、アクセルを煽ると・・・ん、ちょっと違うかも?ん、変わらんか・・・?てな感じ(-_-;やっぱり乗らんとねぇ・・・で、早速試乗に出発!

 走り出しが若干トルクフルかも・・・回転の上がりは・・・この前クラッチ交換したので抜群ですが・・・それ以上に良いか?って聞かれると・・・良いかも(^^;って感じで、(良くなってるに違いない)って思い込みのレベル(w 同時にプラグを新品に交換してるので、そっちの影響の方が大きいかも(^^;これも、思い込みの域を出ませんが、例えば5速2000回転位からアクセルをちょっと大き目に開いた時に、回転がスムーズに上がって行くような気がします。クラッチをバーネットにして、なんだかこの状態で、もたつく感じが有ったのが、何となくですが、良くなったように思います。

 ただ、純正は20000ボルトそこそこの電圧に対してダイナは、ナント35000ボルト・・・なんだかプラグの寿命が短くなりそうな気もするしなぁ・・・(^^;まだ、これを書いている時点ではそれほど乗っていないので、他に良い所が見つかるかもしれませんが、値段、手間・・・を考えると合格点ギリギリのチューニングって感じです(^^;まぁ、ストックのコイルがダメになったついでなんで、そういう時にはやってみて損は無いかもしれません(^-^)


 追加 2004/11/10

 どうも、コイルを換えると全体的にガスが薄くなったような感じがしてきています。ただ、コイルの付けた時期と、気温が低くなってきた時期が重なるので、もしかしたら、単純に寒くなってきたから、だけの問題かもしれませんが、付ける前と付けた跡の感じからして、相当薄いような気がしてなりません。
 ちょっと気になるので、近いうちに、現在飾り物のダイノジェット入りのキャブに交換するか、0.25程度MJを大きくしてみようかと考えています。
 #そろそろ、パワーチェックもしてみようかな。


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