クラッチリレーズのOH


 最初は走行1万キロちょっとでフルードが漏れ出したので、シールキット(26H-W0098-00)を買って交換しました。


フルードが漏れ出してます・・・


ピストンを取り外すと・・・なんや、黄土色の液体が・・・(-_-;


頭の部分は錆びだらけのピストン。
構造上この部分が錆びるのは仕方ないと思うなぁ・・・

 作業は、先ずクランクケースから、プッシュレバーCOMPを取り外します。この時アンダーカウルは外さなくても作業できますが、はずした方が作業はやりやすいです。
取り外した状態で、クラッチを握るとピストンが少し出てきます。出てきたピストンをを手で掴んでおいて、更にクラッチを握ると更に出てきます。それを何度か繰り返すと、ピストンは手で引っ張って取り外せます。ちなみにエアツールが使えたら、エアを吹き込めば一発で外せます。

 ピストンが外れたら、古いシールを先の細いプライヤーか何かで、掴んで取り外します。ダストシールは簡単に外れますが、オイルシールはちょっと外しにくいですが、捨てる物なので豪快に引っ張ってOK!取り外したピストンの頭は錆びだらけなのでワイヤーブラシか何かで、ある程度の錆びは落としておきます。ただ、頭の所にある溝は、出来るだけ丹念に掃除した方が良いです。と言うのも、ここにダストシールが入るので、ココがガタガタのままだと、また水が入り錆びの進行が進みます。

 シリンダー側は館の筋(傷)が無いか確認します。私のFZRのは、最初のOHの時はそれほどでもなかったのですが、2回目(1回目から1.3万キロ走行)のOHの時は、ボロボロでした(-_-;


2回目のOHの時のクラッチキャリパシリンダの状態・・・錆びのおかげで、シリンダーは傷だらけ・・・
そろそろ交換しようかと考えたのですが、1000 番のサンドペーパーで手動ホーニングしたら、
そこそこきれいになったので、今回までは、このまま使う事に・・・(^^;

 多少の傷は、1000番程度のサンドペーパーで擦って消えるようなら問題なし。サンドペーパーで磨く時は必ず円周方向にのみ、ペーパーを動かすように!間違ってもピストンの動く方向(縦方向)にペーパーがけしてはあきません(^^;

 後はパーツクリーナーなんかできれいにして、シールを組み付けていきますが、シールにはラバーグリスを塗り、あらかじめシリンダーにはフルードを薄く塗っておくとピストンを入れやすく作業がやりやすいと思います。

 組みあがったらエア抜きが待っていますが、コツを一つ・・・マスターのタンクにフルードをたっぷり入れておいて、キャリパ側のバンジョーを指で挟むようにして蓋をした状態でクラッチレバーを何回か握ります。最後にクラッチを握った状態で、指を離すと・・・「プシュ」とエアが抜けます。また、指で栓をしてクラッチを何回か握り。握った状態で「プシュ」・・・これを繰り返すと、ホースの中のエアはすぐに抜けます(^^/組みあがったキャリパをクランクケースに取り付けつ際は、ピストンのロッドの入る穴にリチウムソープグリスをたっぷりいれておきます。取り付けたらホースを取り付け、本格的にエア抜きをします。あらかじめホース内のエアが抜けていると案外早くエア抜きは完了できます。

 この部分は、ドリブンスプロケットの所と繋がってますので、水がかかるのは仕方ないようです。ただ、94-3GMの方は2万キロでも全くシールがダメになっていなかったので、新しいパーツだと改良されているのかもしれません。


戻る