![]() 今回は夕方から車で出かけた。大阪出発は18時。盆休みの帰省ラッシュと逆方向なので米原までスムースに走れた。 登山口の伊吹三之宮神社境内でこんこんと湧いている清水をボトルに詰め込んで林道を登る、三合目着は21時頃なのでキャンプ場はパスし林道で幕営した 午前3時、のっそりと起きだすと夕べの満月がまだ高いところからこうこうと照らしている。乾いた空気がひんやりとしている、テントはジッパーだけを閉じ、静かに息を潜めるようにして歩き出した。 五合目くらいまではスキー場のゲレンデなのでススキ等の背の高い草むらが続いている、サワサワと涼しげな音を立てて風が通り抜ける。あちらでもこちらでもキリギリスやコオロギ達がひっきりなしに鳴き続けている ![]() やがて行く人かの登山者がヘッドランプを揺らしながら追いついてきた。一合目の林の間を通り抜けてきたので明かりが無いと寂しいのだろうか、月夜に眼の慣れた私たちには眩しい位の明かりを照らしかけてくる、「お早うございます」深夜らしく息を潜めた物静かなあいさつを交わす 五合目の山小屋を越える頃から石ころだらけの道が始まった、硬い石灰岩なので夜露に濡れてよく滑る 気を引き締めて歩く、やがてジグザグの道になり登りが少し急になってきた あえぎつつ後ろを振り返ると伊吹町の夜景が一望できる、遠くに一直線となって続く光の道は名神高速道路だ、まだ帰省帰りの車の流れが続いているらしい 足下に眼を落とすといつしか石ころから岩ともいえる大きさになってきて足の置き場に気配る必要がある、美しい夜景にも夜空の星座にも眼を向ける余裕が無くなってきた 六合目。息を整えるため立ち止まって仰ぎ見ると星空の広がりを妨げるように大きな真っ黒な山容が 広がっている、その真っ暗な固まりの中程できらりきらりと光が走る、ヘッドランプの明かりか時折声も聞こえる。 ![]() 八合目の棚には小さな祠があった、たしか古びた避難小屋があったはずだが、十人くらいが並んで座れるほどの広場になっている 吹き抜ける冷気に体が冷えたからといって相棒の横山氏がシャツを着替えだした?! 山岳会のベテラン会員なのに又も綿のシャツを着ていたんだと やがて一歩、又一歩と体を持ち上げているのを意識するほどの登りになってきた、あの岩の先で、次の草付きでと、息をつく場所を探しつつ脚を持ち上げる 吹き抜ける風は肌に冷たい。なぜか時折生ぬるい瞬間が有る。草付きに貯まった空気なのだろうか、まるで 山の体温のように私たちの体にまとわりつきながら山肌をはい上がっているようだ ![]() 見上げる峰が無くなり、直接岩肌をよじ登るようになればようやく九合目。 山上散策路のガイドロープ伝いに山道を詰め、正面に祠が見えてきたらついに山頂だ。 落ち着いたら厳しい冷え込み対応に合羽を着込む。山上の東側へ回り込んだら大勢の人たちが明るみ始めた東の空に注目している。我々も測候所のそばに陣取りご来光を待つことにした
7時40分ほんの一晩だったけど大満足気分で帰途につきました、でもまだ体力も時間も有るので近江八幡に泳ぎに行って来まーす
|
|||||||||||
|
|||||||||||
|