六甲東縦走路清掃登山    もどる 
  

日  程   2000年3月5日(日曜日) 兵庫県勤労者山岳連盟・清掃登山統一行動日
参 加 者  [尼崎山の会] CL秦、高木、石川、平野 そして松尾・金本の女性二人連れ


山行の四日前、リーダー予定の寺岡氏が突然の仕事のために参加出来なくなったからということで急に任務が回ってきました。
当会は六甲東縦走路が担当地区ですので集合地点は六甲山系の東の端、阪急宝塚駅。
当日、清掃三点セットの入った袋がついた背負子を担いで出かけました
              8時25分、駅前のいつもの場所に着くと、えらくにこやかなお出迎えにうれしいとまどい?! 
見覚えのある松尾さんとお友達の金本さんとのこと、山行歴2年ほどの新人さんでした。あとは石川のおじいちゃんと高木さん、しばらくして平野さんも現れたので私も入れて合計6人が今日の参加者です

天気予報では今日は一日中曇りとのことでしたが結構明るい空が広がっているので、いい山行が出来そうです
私たちの担当する六甲東縦走路は宝塚側の塩尾寺前から石の宝殿東側の舗装路までの12kmほどで、ほとんど尾根道を登りっぱなしという林の中の自然満喫コースです
まずはひっそりした住宅街を抜けるといきなりの登りっぱなし、途中の駐車場で大汗かいてもう一息上ったところが塩尾寺(えんぺいじ)。

ここの境内で清掃セットのゴミばさみとポリ袋を分配し清掃活動をアッピールするカードをザックに取り付けます。今日は新人さんがいるので久しぶりに自己紹介をしました。
ハイキング歴に続いて松尾さんは上高地登山バスの話をしたのでびっくり。14年も前の登山バスでしたっけ、僕ものんびりパーティーのリーダーだったので懐かしい話でした、「そりゃ年齢はタブーにしたくなりますねえ」とにぎやかな話を交えつつあいさつを交わしました。
縦走路は初めっから登りっぱなしです、息を詰めて砂山権現まで上がるとようやくゆったりした尾根道になります、ここら辺はまだハイカーゴミもないのでわいわいと話をしながら歩けます
途中の林に太めの松の古木が並んでいます。ここを見てごらんと石川さんが金本さんたちに話しています、見ると根っこの付近に樹皮をはいだ後があって長い年月に埋もれ掛けてはいますが内側の幹に10数本の筋が刻まれています、昔はここから松根油という油を絞ってプロペラ機の燃料用に供出したんだよという事でした

清掃登山のように毎月毎月、同じコースを歩いているハイキングはとても気楽です.ペース配分や休憩地点など、「いつもの様に、いつもの処で」で済むのですから諸条件で迷う必要が無いんです。だから気の合うベテランたちはしゃべりっぱなし(今日は新人さんたちも?!)それでも合間〃にはきちんとゴミも見つけてはゴミ袋に放り込んでいるんですから、ほんと洗濯しながらも手がとまることのない昔の井戸端会議みたいな状態です

岩倉山分岐のいつもの休憩地点ではひたすらおやつタイム。縦走路は見晴らしが悪いのでその分、気の散る物が無く仲間たちとの話に夢中になってしまいます、風だけはよく通り抜ける処なので気をつけないと体が冷えてしまいます。
ここいら辺から小さなアップダウンが続きます、先ほどの休憩ポイントで子供たちが飴でもほおばったのかカラフルな飴の包み紙などがちらほらと落ちています、ベテランさんたちは足を止めることなくほいほいと火バサミで器用に拾いますが清掃登山新人のお二人はあれっあれと苦労しています
、そのうち先頭をゆく平野さんが(何時も張り切って山頂まで先行しゴミ袋をおいては又宝塚まで往復下山する達者な人です)ところどころに道の真ん中にゴミやペットボトルを積んでいってました、持ちきれなかったか新人さんたちへのプレゼントのつもりでしょう、確かにお二人はゴミ袋が膨らんだと喜んでいました
いいなあ、新人さんたちはこんな事でも感激出来るんだ
これで気分が良くなったのかゴミばさみの扱いが急にうまくなってきたお二人でした

やがて下り道にかかったら大谷乗越しです、ここいらへんは車で来た、心ない人たちがゴミを捨てていくポイントです、最近はゴミばかりか少しだけ分け入った山道にどっさりのティッシュペーパーと山盛りのウンチまでもおいて行くようになりました。
ちかくの枝先に常識のないことをするなとの警告の文書がぶら下がっていました
そりゃそうでしょ、ここはハイカーにとっては大通りなんですからね、困った連中です

ぼやく間もなく大平山への急階段を登り詰めて大きく曲がり込んだら点検道路にでます、このあたりだけがこの縦走路で唯一見晴らしのある処なので、ほんとはジグザグに山道が有るんですが踏み後が薄いせいもあってみんなこっちを歩きたがります
かくいう私も見晴らしのいいコースの方が好きです(^_^ ;
大平山の船坂無線中継鉄塔の下に到着しました、日当たりのいいところなので12時前に着いた時にはお昼にするんですが最近はペースが速くなったせいか、はたまたベテランばかりなのでゴミ拾いに手間がかからなくなったのか、それとももう一つゴミが少なくなって足を止める必要が無くなったのかのどれかなんでしょう、最後だといいですね
今日は11時過ぎに着いたので新人さんたちにも相談して30分ほど先の林まで足を進める事にしました、お天気の方は薄い日差しになりベールをかぶったような青空が広がっています、気が付くととっくに先行していたはずの平野さんがいます、道路下のペットボトルを拾い上げてくれていたようです、お疲れさん!

はち切れんばかりに膨らんだゴミ袋からかさばるゴミをみんなにお裾分けし、ああ軽くなったと又先行していきましたこの辺からは大きな岩が露出しているし砂岩の山道なのでよく滑ります、ゴミに気を取られないように、足元に注意してくださいね

さてあれから30分ようやくいつもの林に到着しました。
ここは大きな松の木が一本、刈れてしまってかなり朽ちています、最近では目の高さあたりの樹皮もはげてきていかにも倒れそう、直径40センチは有りそう、危険なので誰か倒してしまってくれませんかねえ
せっかくの広場ですがおっかないので少し離れた草むらで食べることにしました
山で食べるカップラーメンは湯気がたっぷりですごく幸せな気分です
急ぐ必要のない山歩きは食事もゆっくりとれて落ち着けます

出発前にみんなのゴミ袋がいっぱいだから久しぶりに背負子にまとめましょうかと提案したんですが、なぜか「成果」を手放してくれずそのまま各自でぶら下げていくことになりました。ビニール袋の手提げ部分が延びきってちぎれそうなんですが・・・

さすがに3月ともなると陽気のせいもあって凍てついたところもなくマイペースで水無山まで登りきれました。ここで一服するとあと一息で山頂です

最後の一つも無事に登り切ってようやく縦走路下山口まで登り切りました

もうここから山頂までは舗装路を歩きます、歩道のないドライブウェーなので気を緩められないんですが登り切った開放感で「我が道」状態、ひやひやの残り道をたどります

無事に山頂下の広場に到着しました、ここでゴミを分別して計量、神戸市の収集用ゴミ箱にゴミの種類別に入れて任務が終了します。
今回は一般ゴミ11kg・缶3kg・ビン1kgとかなり多めでした


 金本 ・ 高木 ・ 石川 ・ 秦 ・ 松尾

松尾さんと金本さんがコーヒーを入れてくれました、こういう心遣いは女性ならでは、こういう形での打ち上げもいいですねえ
清掃登山、ボランティア活動といっても最近では特別な感動もなく、全くの自己満足だけで終わっているんですが、何か手応えのある打ち上げを考える必要がありそうですね

ここで予定通り解散しました。復路も縦走路を下山していった平野さん、門戸厄神まで歩いて帰るという石川さん、高木、松尾、金本そして秦の4人は有馬温泉目指して魚屋道を降りました。みなさんお疲れさまでした

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