娘の事

NO.2

大きな不安を抱えながらも とても楽しみにしていた
結婚式に しんどくて どうしても行く事ができませんでした。
娘は自分の体が思うようにいかないのと どんな病気だろうと言う不安で それからずっと泣いていました。
泣きたい思いで見守るだけで かける言葉もありませんでした。

話は変わりますが 私は近所の友達に誘われて 時々 
難波に足のマッサージに行ってました。
そこは木の棒で足の裏を押して <これがすごく痛い>悪い所をマッサージして
くれるところでした。
娘もどこが悪いのかよくわからないし 連れて行きたいと思ってたけど とても難波まで行ける状態ではなかったので 近くで探していました。
2〜3軒ある足のマッサージの所に電話をして 駅に近い所へ行ってみました。
そこは木の棒で 力任せに押すやり方ではなくて アロマテラピーとアロマオイルでマッサージをしてくれるところでした。

ハーブティーを飲みながら 色々ゆっくりお話ができて
アロマオイルでのマッサージは とても気持ちが良くて
後がすっきるする感じでした。
心療内科の病院から歩いて3〜4分の所にあるし 病院に行った後
何回かアロマテラピーの所に娘を連れて行ってました。

夏の暑い盛りには その4分もしんどいといって 娘はいけなくなるし
あんまり食欲もなかったので 体は痩せていくし ますます体調は悪くなっていきました。
8月の中頃からは しんどくて 心療内科にも行けなくなりました。
代わりに私が症状を説明して 薬をもらってきていました。
娘は早く良くなりたい一心で 薬は欠かさず飲んでいました。

アロマの人が 電話で娘の事を聞いてくれるので 今の状態を説明すると
「私の手には負えないので 鍼の先生を紹介したいけど どうでしょうか?」
と言われて 今までも娘の事を色々鍼の先生に聞いていたらしくて
娘の状態も把握してくれてるとの事でした。

この頃 娘は痩せていくし 家で寝ててもちっとも良くならないので
主人は「病院へ入院させようか」と毎日言っていました。
娘は入院は絶対いやだといってました。
後で聞くと 「一度入院したら もう病院からずっと出られなくなる気がするから」
と言ってました。
食欲もなくて ゼリーとかみかんジュースしか飲まなくなっていました。
私もどうしていいのかわからなくて 主人の言うように 入院させようかと思っていました。

 アロマの人も熱心に勧めてくれるし 往診してくれると言うので
鍼の先生に来てもらいました。
30歳を過ぎたくらいの若々しいスポーツマンタイプの先生が来てくれました。若い頃実家の母が鍼をしてもらってた先生は
目が悪くて 黒いメガネをした先生だったので みんなそんな感じかと思っていたので ちょっとビックリしました。

先生は学生時代 スポーツで体を壊して 現代医学ではもうこれ以上は治らないといわれた体を いい鍼の先生にめぐり合って 体を元に戻してもらった・・もとの体以上の元気さにしてもらったと言う話をしてくれました。
そして「娘さんは必ず治ります。大丈夫です」と言ってくれました。
もうどうしていいのか分からない私たちには 何者にも勝る言葉でした。
2001年9月6日の事でした。

先生は丁寧に脈を取って 「先ず、非常に胃腸が弱ってます」と言われました。
今、飲んでる薬を見せて欲しいと言われるので お見せすると 
あんまりきつい薬を飲んでるので ビックリされました。
心療内科で 「体調が変わらない」と言うと同じ薬を 「しんどい」と言うと もっと強い薬をくれていたようです。抗鬱剤や誘眠剤 のかなりきつい薬をもらっていたようです。
きつい薬を飲んでいて しかも量が多かったので 胃腸に激しい負担がかかってた
そうです。

「こんな きつい薬をのんで・・」というところが娘にも聞こえていて
「少しづつ 薬を減らしていきましょうね」というところは 聞こえていなかったんです。
その言葉にショックを受けて <こんなきつい薬は早く止めないといけない
と勝手に薬を止めてしまったんです。
先生は様子を見ながら 薬の量を減らそうと思ってくれてたのに
今まで薬でもたせていたのを急に止めてしまって えらい事になりました。

高い熱が出て なかなか下がらないし 食欲は全くないし
本当にぐったりしてしまいました。
先生に様子を話して 聞いてみてもらって 薬を勝手に止めた事が分かりました。
それから先生の指示に従って 薬を減らしていきました。

娘は小さい頃から 肌が荒れて 皮膚科でアトピーと診断されていました。
20年程前はアトピーと言う言葉は出ていましたが ステロイドの害の事もあんまり聞かなかったし 皮膚科では飲み薬と ステロイドの入った塗り薬をいつももらって塗っていました。 そのステロイドも しっかり体にたまってるという事でした。

娘が高校2年の1学期から アレルギーが激しく出てくることがよくありました。 学校まで自転車で30〜40分かかるんですが
朝学校につくと 全身にジンマシンが出て 1時間目は授業を聞くどころではなくて 痒みをじっと我慢してるだけで終わってしまうんです。
始めは 学校から電話がかかってきて 迎えに行って そのまま病院へ連れて行って 待合室で待ってるうちにおさまって また、学校に連れて行ったりしていました。

その時も色々調べたんだけど 数値には何も出ないし 疲れてるんでしょう
と言うくらいの診察結果で 痒い時に飲むように 抗ヒスタミン剤をもらっていました。
ほとんど毎日ジンマシンが出るので 抗ヒスタミン剤もよく飲みました。
自転車は着いたときに 一気に体温が上がるので 良くないし バスに乗って
あと15分くらい歩いていっても ジンマシンが出るので テスト中は勿論
そのほかも車で送っていってました。

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