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岩座神の棚田と千本杉 ≪2009/7/5(Sun) 175km≫
岩座神の棚田
岩座神(いさりがみ)は多可町(北播磨)の山村で、鎌倉時代につくられたといわれる石垣の棚田は 「日本の棚田百選」にも選ばれています。棚田の間に民家が点在する正真正銘の里山、まさに日本の 原風景とも云える景観は、西日本一の美しさとも言われています。
ここでは棚田オーナー制度が取り入れられており、都市と農村の交流の拠点となっており、農村地域の 活性化が図られています。 詳しくは多可町公式サイト、 「おらが村情報>加美区 岩座神」

岩座神の棚田 集落の入り口には広場があり、棚田を背景にして手作り風の看板が立てられています。
駐車場は広く、乗用車なら20台は停められそうです。

看板に「棚田と七不思議の里」とありますが、七不思議とは、@血石、A仁王門のシキミ、B唐滝、 C千本杉、D塔の石、E雨乞岩、F三本竹の7つです。詳しくは前述の多可町公式サイト、 「おらが村情報>加美区 岩座神」でどうぞ。
それでは暫し美しい棚田の風景をご堪能下さい。
岩座神の棚田 岩座神の棚田
岩座神の棚田はモグラの被害から守る為に、その畦畔(けいはん=あぜ)を全てコンクリートで固められています。
岩座神の棚田 岩座神の棚田
上からのアングルの棚田です。棚田は、標高280〜430mの間に累々と築かれています。
岩座神の棚田 岩座神の棚田
棚田の石垣は、上へいくほど勾配が急になる「寺勾配」と呼ばれる積み方で、 700年も前に築かれたと云われる貴重な文化遺産です。
岩座神の棚田
石垣は大きなものは、長さ106.4m、高さ5.4mといったものまで様々です。
岩座神の棚田 岩座神の棚田
石積みの間には暗渠が張り巡らされ、棚田へ引き込む為の山の湧き水が、そこを流れています。
岩座神の棚田 岩座神の棚田
棚田の石垣と、茅葺民家と、稲の鮮やかな緑の織り成す風景は、本当に美しいです。
岩座神の棚田 岩座神の棚田

岩座神データ
農村としては初めて、平成11年に県の景観形成地区の指定を受ける。(兵庫県で12番目)
貴重な文化的景観を守る為に棚田保存会が設立され、平成9年に棚田オーナー制度を導入。

滞在型農業体験施設(クラインガルデン)もあり、都市との交流を上手に行っている農村という印象でした。
岩座神の棚田
五霊(ごりょう)神社のホソバタブ
岩座神集落の入り口を過ぎて直ぐ、左手に公会堂が見えてくる辺りの向かいに神社があります。 道路の右手を流れる多田川を跨いだ橋の向こうに、五霊神社はあります。
五霊神社のホソバタブ 県1位 五霊神社のホソバタブ 県2・3位
ホソバタブの巨樹は3本あり、全て兵庫県郷土記念物に指定されています。(H3年12月24日指定) 最も 大きな樹は、幹周り4.8m、樹高32m、推定樹齢250年で、他の2本も、幹周り3.84m、3.38mで、 県下1〜3位を占めています。
五霊神社・神門 五霊神社・拝殿
(上)五霊神社の参道の神門と、拝殿です。拝殿の奥に本殿と幣殿が見えます。 そう云えば、ここには鳥居が見当たりませんでした。神門を造ると鳥居は造らないものなのでしょうか。
(下左)ホソバタブの根元からのアップです。(下右)神社入り口にある、2本の杉の巨樹のご神木です。
ホソバタブ アップ 五霊神社の杉の巨樹

岩座神の千本杉
千本杉は県の天然記念物に指定されています。(S47年3月24日指定)
巨樹の基準ぎりぎりの、幹周り3.0m(樹高14m、根回り4.35m)ですが、ご覧のように箒を逆さまにした様な 特徴のある樹形をしています。樹冠は幅約16m、高さ約7mの扁平球状をなしており、全国にある約50件の 杉の天然記念物のうち この様な樹形の杉は珍しく、他には熊本県阿蘇郡小国町の阿弥陀杉があるだけ だそうです。
枝の付け根には別の植物が寄生しているようです。
岩座神の千本杉
千本杉は岩座神集落の最も奥にあり、ここで舗装道路は終わり、3〜4台の駐車が可能な空地があります。 千本杉の左手を通り抜けると、千ヶ峰(標高1,005m)に登るハイキングコースへと続きます。
岩座神の千本杉 岩座神の千本杉
地上6〜7m程から箒の先のように枝が何本にも分かれています。この樹形の珍しさから天然記念物に なったのでしょう。
岩座神の千本杉 岩座神の千本杉

青玉(あおたま)神社の大杉
岩座神集落を後にして、ハーモニーパーク(多可町加美区にある農林業公園)を抜け、 国道427号線を北上すると、程なく道の駅「R427かみ」に着きます。 道の駅の向かい、R427号の西側に青玉神社があります。
青玉神社の大杉 青玉神社の大杉
鳥居の向こうには鎮守の森が広がり、参道の両脇には杉の巨樹が並びます。 杉林を抜けると明るい境内に出ます。
境内には県の天然記念物に指定された、幹周り4〜8m、樹齢700〜800年と言われる6本の杉の巨樹が林立しています。 これら6本の杉の巨樹と、ご神木である「夫婦杉」は、県の指定天然記念物です。(S43年3月29日指定)
青玉神社の大杉 青玉神社の大杉
夫婦杉は境内正面の拝殿左手奥にあります。(右下)夫婦杉。 幹周り8m、根回り12m、樹高40m、樹齢1,000年。地上8mの所から幹が2つに分かれています。
青玉神社の大杉 青玉神社の大杉

帰路の途中の風景をいくつか・・・。
(下・左/中)加都良神社の巨樹。多可郡多可町中区岸上周辺。
多可町 多可町 多可町
(上右、下)楠丘小学校。西脇市黒田庄町。
多可町 多可町
(下)兵主神社。西脇市黒田庄町。楠丘小学校の県道を挟んだお向かいにあります。
多可町 多可町
(下左)多可郡多可町中区周辺。杉原川を渡る手前で見つけた景色です。
多可町 多可町
(上右)西脇市上比延町の大歳神社の巨樹。日本へそ公園の裏手(東側、R175の反対側)にあります。

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