2004年9月 更新
自転車のパンク修理・その2 > Top
自転車のパンク修理・その1 の続き
空気を入れたり抜いたり、チューブに空気を入れるのってほんとにしんどいんです・・・。
と言うことでパートツウでは前回修復したチューブをタイヤに収めて仕上げます。タイヤをはめるときもビードの扱いには細心の注意をはらいましょう。
チューブを入れる前にタイヤの内側を手で触って異物が刺さっていないか確認しましょう。そうでないとがんばってパンク修理をしても、パンクの原因である異物がタイヤに刺さったままだと、またパンクしてしまいます。
タイヤは片面が外された状態のままです。まずはチューブのバルブをリムの穴に通します。勝手にバルブが外れないようにナットを仮止めします。必ず仮止めまでにしてください。ここでいきなりバルブのナットを最後まで締め付けると、ビードによるチューブ噛みの根本原因になります。↑ここ重要!
バルブを仮止めしたらチューブ全体をタイヤの中に収めます。チューブの引っ張りやダブつきがないように均等に入れていきます。チューブ全体が収まったら、ビードをはめます。ビード外しと同じように、バルブの近くから入れていきますが、タイヤレバーは一切使いません。すべて手で入れます。絶対に!
タイヤがチューブを包み込むようにして入れます。右図のようにチューブがビードに噛みこんだ状態が一箇所でもあると、最後までビードを手で入れることが困難になります。そんなときはもう一度ビードの状態を確かめながら入れてみましょう。
ビード全体を入れることが出来たら、もう一度左右のビードを覗き見してチューブの噛み込みがないか確認します。特にバルブ周辺は噛み込みやすいので気をつけてください。
正常な状態 |
チューブの噛み込み |
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万が一噛み込み状態のまま空気を張ると、しばらくして恥ずかしい目にあいます。それはそれは、派手な音がすることでしょう。(笑)
バルブ周辺が噛み込まないようにするには、ビードを入れる際にバルブナットを仮止めした状態でバルブをタイヤの中に一旦入れてしまうといいでしょう。最終確認が出来れば、バルブに虫を付けて空気を入れます。空気圧によってバルブが競りあがってくるぐらいがちょうどいい感じです。
そして最後にバルブのナットを固定します。
以上で自転車のパンク修理完結です。長々とお付き合いありがとうございました。
ちなみに…
パンクの原因として、ガラスやピンなどがありますが、空気圧不足によるパンクが一番起こりやすいと思います。空気が少ないまま走行していると、ちょっとした段差を乗り越えたときにいきなりパンクすることがあります。通称「リム突き」と言う現象です。またチューブの横が擦り切れることもあります。いずれにせよ空気圧がしっかり保たれていればめったに起こらないことなので、定期的に空気圧を点検しましょう。
しかし最近ではあってはならないことなのですが、自爆する自転車が出没しています。タイヤやチューブの質はもとより、リムやその構成部品によってパンクしてしまうことがあるのです。
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左の写真のリムの真ん中に見える黒いテープのようなものはリムバンドと言ってチューブを保護するためのものですが、その右側の写真のニップルと言うパーツとチューブを直接触れないようにしています。
このニップルですが、右側のニップルは正常なものです。しっかりとチューブにあたる部分が面取りされています。ところが左側のニップルは面取りどころか、切り出したままの状態でした。ですから鋭利な部分がリムバンドを乗り越えて、チューブまで達したためパンクしてしまうと言う、あきれたものでした。
こういう隠れた部分までは見定めようがないので、購入時には信頼できるメーカーかどうかを確認するしかないですね。