グルメ19(最終回) さらばカンロよ(2) | ||||||||||||
「茶屋醤男の反則によってカンロの勝ちーーーっ!!」 しかし、いくら現当主といえども、カン太の独断でカンロの勝ちにはできないのでした。 松肩さんの解説によると、 「このレースの優勝者が食井家の跡継ぎになれるということはテレビ放送を通じて日本全国に知れ渡って」いるのです。 ●食井家の敷地内にそびえる御馳走タワーの周囲に収容人数数万人級のスタジアムを建設 ●グルマンキッズレースを告知し、日本中の有名な天才少年料理人と数万人の観客を集める ●千切り試練に失敗した奴を流すための大量(数万人前?数百万人前?規模が大きすぎてわからない)の味噌汁と設備を作る ●卵料理対決でマズイもの作ったやつを流すための大量(同上)のカレーによる大激流とその設備を作る ●極度の偏食少年とその親をどこからか調達してきて御馳走タワーで日常生活を送らせる ●世継ぎレースについてテレビ放送で日本全国に知れ渡らせる (昔懐かしい11年前に書いた第13話のツッコミを見直しながら箇条書きしました。) これらの所業を1日・・・ヘタすると放課後の1時間弱で用意してのける食井家。アラブの石油王何人分の財力があるのか知りませんが、卵料理対決で使う卵くらい用意しろや! まて。卵?なんで卵のことを今つっこんだんだ俺。無意識にやってしまった。 卵・・・何の話でしたっけ・・・おさらいせねば。 ![]() 「た・・・卵がたった1個しかないーーっ!!」 たしかコレが15話の「卵試し」開始直後の様子でした。この絶望的状況から、たった1個の卵でなんとか切り抜けたんでしたね! そして18話の暴走予行演習サーロイン・ソース天ぷらで・・・ ![]() 「まず小麦粉の薄力粉!」「卵!」 卵あるじゃねえかボケいいかげんにしろ!卵用意しておけ!していた!たった1個しか無かったんじゃないのか!使いきったんじゃないのか!覚えとけ!「クリクリ」じゃねえよ!このド低脳がァーーッ! といった乱暴な言葉はグッとこらえてこういう場合 卵あったんだね!見つかってよかったね!と言わないといけないんです。世知辛い世の中です。よくミスって保護者からクレームが来ます。
話を19話に戻します。 料理界の誰からも尊敬されている食井家の当主が、自分で作ったルールが気に入らないから途中で改正なんかしたらどうなる?誰からも見放されてしまうぜ! というわけで醤男の反則負けはまぬがれました。でもそういう問題ではなく、“当主に反則とされそうになった内容=贈ったブロマイドが安室奈美でなく茶屋醤男だった”・・・というのが実に狂っています。 もっと踏み込んで、「ルール通りに行くならカンロの料理が吐かれた時点でカンロは脱落」ということにさえ気づいて攻めることができれば醤男の勝利もありえたのですが。残念です。 そしてついに、やっと、最後の戦い“やせ夫くん偏食直し試し”が始まるのでした。残り25ページで調理・試食・判定・まとめを詰め込むことができるのかっ!?がんばれー 調理開始直後、醤男は早速牛肉から脂身を剥ぎとって捨てます。 「脂身も含めて牛肉なんだよ!それじゃあ牛肉嫌いを克服させたことにはならない!(意訳)」、と責めるカンロ。 「脂身が苦手なやせ夫のために脂身捨てて何が悪い!とにかくやせ夫に牛肉を食わせれば勝ちというルールだ!(意訳)」と反論する醤男。 ![]() 2人の天才料理人の主張がぶつかり合い、背景に雷のエフェクトが!激しい料理バトルが始まったでぇーっ! やせ夫くん!やせ夫くんのために!みんなが!こんなに考えてくれてるんだよ! ![]() 「なんでも勝手にやってれば〜(うんたらかんたら)」ピコピーガブ どんな状況でも失わないブタ肉マンに対する異常な執着。嫌いなものは食即吐の異常な偏食。 うん。自閉症だね。疑いようがない。 加内さんはこんな御馳走タワーなんかにいないでしかるべき支援センター等に相談に行くべきです。 あ。「食即吐」は「悪即斬」のイメージで。書きながら今思いついた語ですのでググっても出てきません。 そういえば、かつて16話のレビューで、「この調子で敵キャラ全員ヘボくなっていきます」と書いたのを覚えていますか?覚えてますよね。たった10年半前に書いたやつです。 ヘボくなっていく敵キャラは、ラスボス醤男も例外ではありません。 もろちん、どんなクズ素材でも一流のフランス料理に変えるという設定は最後まで全く生さかれません。 彼が今回作る最終料理は、醤男特製牛赤身100%ハンブルグ・ステーキです。ドイツ語混じりです。 それより何より作り方がひどい。ひどいというかしょぼいというか・・・。 まず、ミンチ作りの段階でひき肉機に頼ります。文明の利器がどうのとうれしそうに使います。“真心込めてオール手作りにこだわるスバラシイ主人公”と対比され、もう味がどうこうでなくマンガ表現としてあからさまにヘボく描かれます。 そして作ったミンチになんやらかんやら混ぜます。
もう卵の話はいい。料理対決、料理対決! ミンチ肉のつなぎとして、やせ夫くんの好物である玉ねぎと食パンを丁寧にみじん切りにしていくカンロ! それに対する高級レストラン料理長、「料理の魔術師」茶屋醤男の一手はっ!? ![]() ドヤ顔で食品フレーバー取り出した!  ̄|_|○ズコー!!!!(2度目)
パテにフレーバーを混ぜ、パテを焼きに入り、ちょっと穴を作って
そんな食パンと玉ねぎフレーバーの素晴らしい匂いを誇る手強い料理(笑)に対し、カンロが暴挙に出ます。 まずは、やせ夫くんの嫌いな脂身を乱切りにし、赤身に混ぜます。 ![]() 次に、自らの右手に油をぬります。 ![]() さらに、火をつけ、人間の体温では溶けない脂身が溶け始める55℃〜60℃になるまで待ちます。 そして、その手でかきまぜ、脂身をひき肉に融合!なんやらかんやら混ぜて!
もろちん、卵関連やフレーバー関連以外の調理工程の しうょかいが手抜きのなは、面白くも なとんも ないらかです。 「なんやらかんやら」でじゅぶうんです。こちにんは みさなん おんげき ですか? ![]() ![]() ついに完成した、2つの最終決戦料理! さあ、グルマンキッズレースの勝敗やいかに! 「どっちが勝つんだ感」ゼロ! あと7ページで試食と判定とまとめは収まるのか!がばんれーがばんれー 続く |