グルメ15 グルマン戦線異状あり
どうもこんにちは。人妻も喜ぶグルマンくん大紹介もいよいよ大詰めです。
ついに単行本第4巻に突入しましたよー!

「そうら どんどんいくぜ!」
今回は、前回のラスト 茶屋醤男くんのスーパー飾り切り作業シーンの続きから始まります。
前回と同じように 千切りにしたスイカを包丁でピシピシ飛ばしてもう一つ菊の花を作り上げ、合格一番乗りを決めます。
こんなに超絶ものすごい行為なのにミリンちゃんの「すごい」3文字小コマ1コマでサラッと片付けられます。
「さあ次は王府ワンフーの番だ!」

中華料理の刀削麺の要領でスイカを千切りにしていく王府くん。
審査員も驚きの表情を隠せません。
「柔らかなスイカの果実をまな板に突き刺さるくらいにまで 鋭くシャキシャキの千切りにしている・・・」
ピシィピシィと音をたてながら 固いまな板に次々と突き刺さるスイカの千切り。さすが天才少年グルマンです。
ちょっと待て。
いつものことですが、ゆでたまご先生はこういうトンデモないことをサラリと流してくるので油断できねー。
・・・とはいえ、こんなもん どうツッコんだら良いか見当もつかねーです。オレの負けです。
「ギャハハハ こんなことは誰もできねえだろ!」
と王府くん。まさしくその通りすぎてグゥの音も出ません。散弾流星脚みたいなものと思ってあきらめましょう。
どうでもいい演出 「闘将!!拉麺男」より、流星拳砲岩の散弾流星脚。
空中で蹴り割ったカメの破片が 人にグサグサささります。
この砲岩さん、ラーメンマン以上に王府くんにソックリです。


続いて我夢正夫くん。包丁の柄についてるボタンを押すと・・・包丁の刃が割れて3枚刃に変形します。
「千切りなんてこれでラクラク―――っ!!」
リクツは全くわからないのですが、難なく「3倍のスピードで」スイカの千切りをこなします。
3倍のスピードだけにとてもアズナブル・・・もとい、リーズナブルな技ですね(おやじギャグ)

「千切りからの菊の飾り切り」「まな板に突き刺さる千切り」
・・・それらの超絶ワザの次が「3枚刃だから3倍のスピード」とは、なんだかこの我夢くん、めっちゃ地味です。いや、スイカをただ千切りするだけでもスゴイんですけどね。
演出の基本として 地味な合格の仕方ほど先に見せてだんだん派手にしていくべきだと思うんだけどなあ。これじゃあせっかくスゴイのに、全然スゴそうに見えません。不可解ですね。
まあいいや。とにかく我夢くんも合格。これで合格者は3人です。


おおー!? まだこの時点で5ページしか経過していません!!!
いつも「前回の続き」話の冒頭はウザい滑り出しばかりだったのに! 今回はうって変わってスピーディーな展開です。
ついにゆでたまご先生も漫画家として進歩する時が来たのでしょうか?


食井家の世継ぎは男子に限るし、ただの打ち切りでした。

正確には「あと5話でまとめてくださいね」と言われた・・・か。
第13話でわざわざ1人あたり半ページ使ってまで紹介された強キャラ風の二人が なんと1次予選で普通に脱落。
じめ さかなくん に至っては挑戦シーンさえカットされてしまっています。あわれ!
きっと我夢くんも そして酢〆くんも彩菜くんも、もともとはスゴイ合格の仕方をする予定だったんだろうね。
広げ過ぎた風呂敷を もう、これでもかというほど大慌てでたたんでおります。

今回のサブタイトルは「グルマン戦線異状あり」ですが、異状があったのはグルマン戦線というより連載の雲行きでした。


残り時間5話5分!
ここでやっと食井カンロ(千切りにしたい男No.1)が登場します。
主人公大好きのゆで先生なので 7ページ目にしてやっと主人公が登場する事それだけでも異状っぷりが表れていますね。
そのカンロくんはまだ自分の包丁を探しています。もうダメです。メソメソしてるカンロに追い打ちをかけるように観客からブーイングが飛んできます。
「何やってんだよ天才グルマンじゃなかったのかよ」
「おまえの腕前を見に来たんだぞー―っ!!」

とモノを投げる観客たち。すごい怒りっぷりです。醤男くんと王府くんのあれだけのパフォーマンスが見られたらかなり満足できると思うんですけど、それほどまでに入場料は高かったのでしょうか?
「も・・・もうだめだ・・・・・・」
とあきらめるカンロに、与輪木くんの激が飛びます。
画像は無関係です
「赤ん坊の頃から厳しいグルマン鍛錬をやってきたんだろ 何とかできるよー――っ!!」
そんな与輪木くんの無責任かつ友情あふるる励ましにより カンロは辛かったグルマン鍛錬を思い出し、包丁がないなら作ればいいんだと思いつきます。
ペロペロキャンディの柄を折り曲げ、それを観客から飛んできた空き缶の口につっこみ、それをこれまた観客から飛んできたデカイ石(危ねぇなあ)でガンガン叩きます。
そいつをテーブル(石製)で砥ぐと・・・
ミリンちゃんは「アルミ缶」と言っていますが、
絵には「(ス)チール」の表示が見えます。どっちでもいいですね。
コーラ缶スペシャル包丁のできあがりです。製作期間たったの2分です。あー、すごい、すごいねー。どうせこれがまたよく切れるんだろ?

とりあえずコカ・コーラボトリング社さんは確実にイメージダウンです。藤子F先生でさえ少し変えて「コラコーラ」としているのにそのまま使うとはすごい度胸。
オレはどっち派でもなかったんですがこれを書いていてペプシ派になろうかなあ、と思いました。

残り時間3分!

この時さりげなく上着を着込む醤男くん。
やっぱいちいちヨロイ描くのめんどくさかったのでしょう。
じゃあ初めっからそんな格好させるなと。
それに 悪あがきしてるのはゆでたまご先生のほうです。

はたしてカンロは制限時間に間に合うのか!?まにあわなくていいよ。 続く