グルメ9 燃えよオンドル
オンドルを燃やすとは謝罪と賠償を要ky
と幸先よくサブタイトルにツッコミを入れたところで、グルマンくん第9話の紹介に入りたいと思います。
今回は特につまんないストーリーなので いつも以上に適当に紹介したい。アイゴーアイゴー

暑い夏に備えて韓国風焼肉を食べに来たグルマンくん御一行。
相変わらず行動パターンが小学生らしくありません。アボジー!

韓国家庭料理オンドル館の主人・キムさん。
ツノについてはフォローもツッコミも何も最後までありませんでした。
ステーキ店 舞羅夢巣(ブラームス)の主人・霜降さん。
あいかわらずゆでたまご先生はヤクザキックが好きです。
前のペペロンチーノくんも山内シェフにヤクザキックしてました。
足の長さが変なのでデッサンを一からやりなおしましょう。

そこに隣のステーキ屋の主人・「ジョー・霜降」さんが怒鳴り込んで来ました。
「お前の店の煙がウチの店内に流れてきて迷惑だ」と すごく怒っています。
高級ステーキ店ぶるんだったら窓開けてねーでエアコンつけろよと思いますし、隣の店の窓に向かって煙を垂れ流しまくりの焼肉店が迷惑だという言い分もわかるので、どっちもどっちだと思います。
しかしゆでたまご先生は片方が善人・片方が悪人、という単純な図式にしないと話を作れないので、ここではステーキ屋が悪人で焼肉屋が良い人です。キムさんは温厚で腰の低いすばらしい韓国人です。やれ差別されるだなんだといって通名を名乗ったりせず堂々とキム姓を名乗っている所も好感が持てます。

どこまでも高慢な態度のジョー・霜降は怒りがおさまらず、キムさんちの家宝の魔法の七輪(なんだそりゃ)を蹴り壊してしまうのでした。なんというひどい典型的悪人。日本人はやはり皆悪党なのでしょうかチョッパリ(語尾)。
その行為についに温厚なキムさんがキレた!なんと祖国の組織に連絡。あわれ霜降さんは翌日行方不明になってしまいました。ミスター拉致っ子!
「焼き肉とステーキ! どちらが偉いか料理で勝負しようじゃないか!」
なんでやねん
「どちらが偉いか」ってあんた・・・なんてバカな言いまわしなんだ。本当に大人か。偉かったら煙かけてもOKなのか。偉かったら人んちあがりこんで七輪蹴り壊してもOKなのか。
あ、これはゆでたまご先生が遠巻きに韓国の人をバカにしているのかな。
ゆてたまこ! 謝罪しる! 日本語は濁点か発音しにくいしハングルは世界一優れた文字ニダ!

そういうわけで、「牛の外もも肉を使った料理勝負」をすることになりましたとさ。いや、警察呼べよ。器物損壊ですよ。

そしてついにおとずれた料理対決の当日です。
ジョー・霜降が作るのは外もも肉のステーキきのこソースがけ。わあ、硬い牛の外もも肉でも焼き加減をレアにすればやわらかくておいし・・・ってめっちゃ普通。つまらん。死ね!
対するキムさん(というかカンロ)の焼き肉料理は所詮ただの焼き肉なので料理名すらありません。
下ごしらえに工夫した(固い外もも肉を豚の背油でつつんでサーロイン化した)ってだけでした。つまらん。死ね!

「グルマンくん」の分際でその辺の普通の料理マンガと似たような方向性目指してんじゃねえ!
そもそも「外もも肉をの背脂でつつんで作ったサーロイン肉」って、そんなことが可能なのか、もし可能としても美味いのか、食品偽装につながりやしないか、など、いろいろ心配になります。


今回の見所箇条書き
●韓国人にバッファローマンのロングホーンみたいなツノがついています。
モンゴルマンの「焼肉100人前食う」という台詞(超人別主題歌「アジアの狼」より)を合わせて考えると、
一人2000万パワーズと言えます。どうでもよいですね。

●ジョー・霜降(どこの人だよ)の額に無意味に鉄板が張りついています。いつものことですが。

●田力雪男はすっかり標準語の解説役が板についています。
なぜお前が仕切る。
おめおめと小学生に仕切られてる大人たちも笑えます。
「最初は霜降シェフによるステーキ料理にかかってください!」
なぜ同時進行でなく霜降氏の調理が先なのか。後出し絶対勝利の法則により不公平すぎます。
あと日本語が微妙におかしいです。いつものことですが。

火炉ハロ(韓国料理で出てくる独特の鉄鍋らしい)が光りながら空を飛びます。なんでやねん。いつものことですが。


「ちょっと 演出に凝ってみたよ!」
凝ったとか凝らないとか そういう問題ではありません。


「着陸ーっ!!」ズーン
タスケテ

シモフリ〜ン ゆでたまご先生は松山せいじ先生の6年先を行っていました。

これ以上の霜降り肉の効果音は考えられない

もちろん、後出し絶対勝利の法則により、キムさんの焼肉の圧勝となりました。pめでとうございます。

オチはキムさんと霜降さんの突然の和解でした。伏線は一切ありません。
ハァ???としか言いようがない。

「負けた方はこの街から出て行く」という無茶な取り決め。
素材に「ステーキにはいいが焼肉には超不利」(キム談)である牛外もも肉を使うこと。
それらを一方的に押しつけたのはジョー・霜降です。(一応勝負をけしかけたのはキムさんとはいえ、それは霜降に器物破損された怒りの勢いもあるから大目に見たい。)
これだけ好き勝手やっといて、イザ負けたら和解。ムシがよすぎます。
もし霜降が勝ってたら、当初の取り決め通り、容赦無くキムさんを街から追い出してたと思うし。

敗者は失う・・・!
それをねじ曲げたら・・・・・・・・・・・・
なにがなにやらわからない・・・・・・
受け入れるべきだっ・・・・!
負けを受け入れることが・・・・敗者の誇り・・・・オレは・・・・・・
負けをぼかさないっ・・・・・・・・・・

(「賭博黙示録カイジ」13巻より)

こんな鬼気迫る、負けたからには勝負の前の約束通り「指4本の切り落とし」でさえ受け入れるという、
読んでるこっちが手に汗握っちゃうようなカイジくんの覚悟。に比べると、
「ジョーさん今度私にステーキの焼き方を教えてくれませんか?」
「本当はオレ・・・焼き肉が大好きでね・・・」

なんていう取ってつけたようなしみじみオチはまさに茶番。
そもそも「焼肉屋の煙が迷惑」「ステーキ屋の犬が迷惑」といったモメゴトの原因が全く解消されてないので、全然ダメです。
煙の方向なんとかするとか犬の飼い方なんとかするとかそういった話し合いはできないのでしょうか。

担当編集さんはネームの段階で「もういちど作り直せ」と言えないんでしょうか。
でも悪役キャラを韓国人にするといろいろ危険な感じがする気がするので キムさんが温厚で善人って設定だけはこのままでいいと思います。!
もし霜降さんとキムさんの立場が逆なら・・・キムさんが火病(ファビョ)って他人の店に怒鳴りこみ家宝を蹴り壊す描写になってしまいシックリしすぎてうわなにをするやm
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