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『兄弟』という悲しい現実・・・。

<後半>
それから数日後のある日、マルとヤスがハリオス達、島の住民の謎の儀式を目撃する。それを、他の皆に報告する2人。無人島だと思っていたこの島に沢山の人間がいてる。。。今まで人がいなかったのにナゼ、今になって人が現れたのか?そんな疑問が浮かんできた。そんな事を思っているとさっきの2人、マルとヤスが「向こうの岸に3隻の船があった」と言う。そこで、皆はその船で自分達の故郷、大阪へ帰ろう!と言い出す。しかしシンゴは船はここの島の人の物。盗みをして大阪に帰れないと思い、自分は残る、と言う。ヤスやマルは帰りたい一心で「シンゴさんなんてほって行きましょう!」と言った。しかし、ユウは「一番の友達のお前をほって行けるわけないやんけ。一緒に行こう!」とシンゴを連れて行った。しかし、皆で船で海に出たのはいいがまたしても、もの凄い嵐に出逢ってしまう。
そんな中、島では船が無くなったと大騒ぎになっていた。もちろん、その事はキララやハリオスの耳にも入っていた。しかもこんな嵐。キララはハリオスに「あの6人を助けましょうよ!」と言う。しかし、ハリオスは「あんな罪人達を助けなくてもいい」とその気にならない。その他にもその気にならない理由があった。実はハリオスはキララの事が昔から好きだったのだ。しかし、キララはシンゴの事が好き。自分の恋敵を助けられる人なんてこの世の中にはいるのだろうか・・・。そんな複雑な心境が交差する中、キララハまだ一生懸命ハリオスを説得している。ハリオスはキララに聞いてみた。「あの“シンゴ”って奴が乗っているから?」と。しかし、キララは「違う!!ただ人の命が消えて行くのを見たくないだけ!!」と答えた。そして、キララは2人と同じこの島の住民のセーニャに助けを、そしてハリオスは島の仲間に助けを求めに行ったのだった。
・・・・、気が付くと6人は自分達が脱出したはずのあの島で寝かされていた。周りには『あの時』の住人達。そこで、セーニャから自分達がこの人達に助けられたという事を聞かされる。そして、ボートを盗んでこの島から出ようとしたという事で、「あなた達はこの島で一番の犯罪者になるでしょうね。」っと言われてしまう。そこで、シンゴとユウがハリオスに抗議をする。そして、ハリオス含む島の住民達と6人達の喧嘩が始まってしまったのだ!「もう止めなさい!!」と皆を止めるセーニャ。そして、キララと島の女の子達に薬草を取って来て手当てをしてあげるように命じた。シンゴは今までずっと不思議に思っていた事をセーニャに聞いてみた。「あなた達は日本人なんですか??」と。するとセーニャは語り出したのだった。この島の事を・・・。
シンゴの質問にセーニャは笑いながら答えた。「そんな頃もあったわ。」と。そんなこともあった??それはどういう事なのか??セーニャの話しは続く。「私達は体に“悪”を抱えてるの。」ますます分けが分からない。「それはどういう事ですか??」っと聞いた時やっと、言葉の意味が理解出来た。セーニャが口を開く。「私達は被爆者なの。」と告げたのだった。そして、この島がユートピアという被爆者だけの島という事も、教えてくれたのだった。そんな不安の中で強くたくましく生きているユートピアの人達に強く心を打たれた6人のであった。すると、先程薬草を取りに行ったキララ達が帰って来た。ユウはハリオスに手当てをしてもらい、シンゴはキララに。そして、ヒロ・ヤス・マル・イチは島の人達に手当てをしてもらった。シンゴのお腹に薬を塗っていたキララがシンゴのお腹にある大きなあざを見つけた。このあざはシンゴ他界した父とそっくりのあざだと話した。すると、キララは何故か動揺している。そしてセーニャも。。。2人は気付いてしまったのだ!セーニャにとってシンゴは昔、大阪において来た我が子だと言う事。そしてキララにとって、シンゴは小さい時に別れた実の弟だという事を・・・・。シンゴも2人の動揺している姿を見て、自分はセーニャの子供そしてキララとは兄弟だということに気付いてしまったのだった。。。
シンゴはそんな事実を知ってしまい、この島で自分の一番好きな場所、海の見える崖で一人色々な事を考えていた。するとそこにキララが来たのだった。少し気まずい雰囲気だった。そんな時キララが口を開く。「海が綺麗ね。あたしもこの場所が好きなの。」っと言った。シンゴもこの
場所がこの島で一番好きだった。そして、シンゴは聞い
てみた。「キララはここへ来る前どこに住んどったん?」、
キララの出身地は大阪。しかしキララは「東京」と答えた
。「そっか・・・。」っと答えるシンゴ。2人は認めたくなか
った。自分達が実の兄弟だという事を・・・。その時シン
ゴは自分の中にあったキララへの気持ちを打ち明けた。
「俺・・・、キララが好きや!」キララも自分の中にあった
シンゴへの気持ちを打ち明けた。「あたしもシンゴが好
き!」抱き合う2人。しかし、2人は実の兄弟。そんな
辛い現実をどう受け止めればいいのだろうか・・・。
「キララ〜!」、ハリオスがキララを呼びながらこっちに
やって来た。パッと離れる2人。「セーニャが呼んでる。
」っとキララに言った。キララはセーニャの元へ向かった。シンゴは「じゃあ俺も帰るなっ。」っと言うと、「ちょっと話そうぜ。」っとシンゴをハリオスが引き止めた。驚くシンゴ。そして、2人は話し始めた。ハリオスは実は“死”を恐れている事。その他、沢山の事を語り合った。「俺もあんた達みたいに冒険してみたいな。」っとハリオスが言った。そして、ハリオスが口にした言葉にシンゴは驚いた。「・・・一つだけ、あんた達が日本に帰れる方法がある。」。「えっ?!」っとシンゴが聞き返したその時、「ハリオスー!」っとキララがハリオスを呼びながらこちらに向かってきた。「セーニャが呼んでる!」っとキララが言うと、ハリオスが笑いながら「その帰れる方法が分かるぞ!」っと言い、3人はセーニャの元へ向かったのだった。
3人がセーニャの元へ行くと、島の住民達と5人が待っていた。そして、ヤスがシンゴの姿を見つけると「シンゴさん!僕達、大阪に帰れますよぉ!!」っと嬉しそうに駆け寄ってきたのだ。その帰れる方法とはハリオスが運転する船に乗って行くというものだった。ハリオスは島の友達2人と旅に出る事を決意したのだった。5人がやっと帰れると喜んでいると、いきなりシンゴが「俺、この島へ残るわっ!」っと言い出す。日本へ、大阪へ帰っても自分を心配してくれる人はいない。でも、ここなら自分の実の母、そして姉がいる。そして、自分もこの島の住民達と同じ被爆者なのだ・・・。するとセーニャやキララ、5人は必死に説得する。「あなたはここにいちゃいけない!あなたは強く生きて!それにこんなにいい仲間達がいるじゃない。」っと言うとシンゴはなんとか納得した。そして、出発の前にこの島にある自分達の大切な仲間、リョウのお墓にバナナを供えて、皆が待っている岸に向かったのだった。岸に向かうと8人がもうすでに船に乗って待っていた。シンゴはセーニャやキララに「また絶対、今度は迷ったついでとかじゃなくて、ちゃんと来ます!」っと告げてみんなが乗っている船に乗り込んだ。
この夏、少年達は沢山の事を知った。生きて行くための強さ。そして出会いと別れ。それらは全てかけがえの無い宝物。少年達はこの夏に出会った『ANOTHER WORLD』を決して忘れはしないだろう・・・。
