さらに詳しく!《A New Life編》
【ACT 1】
垂れ幕に浮かぶ『A New Life』の文字。やがてイントロが流れ薄い幕の向こうに
右手を上げた井上君の姿が透けて見えます。《星から降る金》
井上君は白の上下、淡い色の膝丈程のコートを着ていました。
(『旅立ちなさい!』という曲なのに、井上君が歌うと『さあ!いくぞ!』という
ヴォルフの曲に聞こえるのはなぜなのでしょう?)
生まれて初めて観劇したというミス・サイゴンより《Why Got Why ?》
これを聞くと、いよいよサイゴンももうすぐなんだなあと思います。
ミュージカル俳優になりたい!と井上少年を決意させた運命の曲《Memory》(笑)
娼婦の歌ですよねえ(笑)。
手探りで頑張ってた学生時代。
(マンションのガラス窓に見立てた枠が上から降りてきまして、ダンサーのお姉様方
二人と踊りまくっています。)
《Nothing》《The Music And The Mirror》《Where You Are》
《I Can't Be Bothered Now》
そのままメドレーに突入。
《Any Dream Will Do》《As If We Never Said Goodbye》《墓場にて》
それまでおだやかにまた楽しそうに歌い踊っていた井上氏。
はおっていた赤いマント(じゃないわねえっっっ。)を裏返し、黒い部分を表にして
右肩にかけ、皮肉たっぷりの風情で歌う《King Herod's Song》。
市村さんのヘロデ王を見たあとでしたのでなんだか可愛らしかったです。
(『グラディエーター』のシスコン陛下を思い出しました。井上君、悪役やってね。)
レントより《Will I ?》同じ歌詞の繰り返しですがメロディの美しい曲です。
一幕最後は《僕こそ音楽》。ああやっぱりこの曲は井上氏のテーマソングだなあと
しみじみ(笑)。
《ディナーショーとライブを観て思ったこと》
井上氏はやっぱり高音部が綺麗な歌やドラマティックなストーリー性のある歌の方が
良いなと。あってるなと。
今回のはなんだか軽く流しているように感じました。
(上手いんですけど、スイッチ入ったなあと思ったのは後の方なんですよねえ。)
それと、衣装もうちょっとなんとかしてあげてください〜。もそっと身体にあったものをっっ。
正装するならタイをしめようよおお。
なんにせよ、中途半端は良くない!やるならテッテー的に!!
【アンコール】
《瑠璃色の地球》《What I Did For Love》
《見上げてごらん夜の星を》アカペラです。(マイクを通すよりクリアで綺麗な声!
私達の席がスピーカーに近かったせいか音がこもってすごく気になっていたんです。)
【ACT 2】
一幕とはうってかわって昭和歌謡ショーです(笑)。 《胸の振り子》《恋のバカンス》
『卒業しましたーっっ!』おもむろに卒業証書を広げ、見せてくれる井上君(笑)。
『一幕はお芝居、二幕はショーの宝塚歌劇団形式でお送りしました。
氷川きよしショーではないですよ。』(会場爆笑)
『ミュージカル界の氷川きよしをめざそうかと。ええ、幅広い年代に愛されたいと..。』
井上氏、だんだんトークがのってきます。
『歌詞の意味がよくわからなくて、《胸の振り子》?なんだかおどろおどろしい絵が
思い浮かびました。』
『《恋のバカンス》、恋をした上にバカンスをとってしまう。休暇ですよ、有給ですよ!
大変なことになって、砂浜にいって、そんな楽しい歌です。
歌詞聞き流したら駄目ですね。絵なんか描いたらいいかも。』(爆笑)
『大阪は反応がいいなあ!』(観客が笑い転げるのを見て。)
『去年、シンデレラストーリーで、その辺王子の格好で走り回っていたんですが、
大阪は大受けだったんです。それがだんだん悪くなっていく...。
いえいえ反応がですね、大阪の人は、うはは(あはは?がはは?)と笑ってくれるんですが、
東京の人は「まあいいんじゃない。」(おもしろいんじゃない?だったかしら?)と。
あ、でも東京も好きです!僕住んでますので。ええ誰も敵に回したくない。』(爆笑)
井上氏リップサービス炸裂。
こういうことをさらっと言う井上氏はやっぱりおもしろいお人です。
(ぽそっとつぶやく最後の一言がいつもおかしくて。)
『というわけで僕は大学を6年かけて卒業しまして、卒業証書を見せびらかしたかったと。
でも、6公演もやっているとだんだん破れてきちゃって。人生切り売りです。』


《花鳥風月》CDのオリジナルソング。
『ボサノバっぽい曲です。昼まどろむような。でも寝ないでください。』
《セレナーデ》卒業試験での曲だそうです。高音部分が聞いていて気持ちよかったです。
『皆様の税金で6年も大学にいかせていただきましたので、還元しようかと。
そういった試みの一環です。』
《奥様お手をどうぞ》花売り息子登場。ダンサーのお姉様方を従え、
劇場の通路をぐるりと回り、女性客にバラの花を手渡してゆきます。
『うるるん』のウズベキスタンでの話。
『話が来たとき、行くなら優雅にヨーロッパかなと、僕の王子気質(?)をいかして。』(笑)
初日に井上君にかっこいいところを見せようとして頭から落馬されたおとうさん。
『おとうさん!大丈夫?!曲芸?それ僕もやるの?!』(ムゴイわ。井上君。)
『ああ、おれは日本の笑いものだ〜。とずっと気にしているかわいい人です。
でも言ってあげたい。大丈夫。あんまりみんな見てなかったって。』(←オニ。)
おおらかなあちらの生活。目の前でさばかれる羊のこと。(食は基本と言い切る井上君の
こと。初めはしんみりしていても、それはそれとして美味しくいただいていそうだなあ。)
テレビは僕のヘタレなとこばかり編集しているとぶつぶつ言っていました。
《ニーナ》椅子から見た人々の長い長い歌です。みんなのうたとかでやりそうなイラスト付
の絵が思い浮かびます。井上君は左側の階段のあたりに腰かけ、本を開き、子供に話
聞かせるお母さんのように(笑)歌っていました。舞台中央には小さな椅子がライトに
照らされて置かれています。
《Uptown Girl》《This Is Not Over Yet》
赤いジャケットを着ているんですが、それをながめつつ『これは買い取りかなあ。
もし街で僕がこれ着ててもそっとしといてくださいね。ああ買い取ったんだと。』(爆笑)
『来月DIVAでまた来るんですが、ええ一路さんとウベさん(井上君の言い方だとどうしても
【宇部】さんに聞こえるんですよね。)と。どう考えても僕の分が悪い。
ウベさんに一路さんとられちゃう。どうしよう?そうだ、若さで。』(場内拍手)