さらに詳しく!How Do You Keep The Music Playing?編》

《井上芳雄をいかにかっこよくみせるか?》(笑)。島氏のコンセプトはほぼ達成されたかと。
ただし、時々本人自身でぶち壊していましたが....。
今までのソロコンはどうもちぐはぐ感がいなめなくて。ようやく年齢相応のカラーになり
ましたね。島先生ありがとう!(T‐T)

セットは後ろのカーテンとタップ用の長方形の台。下にネオン管(?)がはりめぐらされて
います。あとはライティングだけのごくごくシンプルなもの。『井上君に罪はないが今までと
変りなければもうこない!』と宣言していた友人も『継続決定!』と満足した様子(笑)。
あとは年齢相応の色気が加われば満点だ!(←単なる願望です。笑)

【ACT 1】
森の清水が流れるようなピアノ前奏の
《How Do You Keep The Music Playing?》
『僕の大好きな大阪にやってきました!というと他の地方の方に怒られるんですが、その
地方に行くとそこの地方が好きとどこででも言いますけど。』
会場爆笑(営業だもんね。)

《街灯の下で》タップ披露。ミーマイでは意外と靴音が聞こえなかったのですが今回はよく
響いてました。終了後またしても舞台上で靴を履き替えています。そしてなぜか長い靴べら
までもそこに。
『よいしょっ。』と思わず言ってしまう井上氏。(『若い男がよいしょなんて
言うな!』と怒られるそうです。)
この時、島氏がぽつりと一言。
『いのうえよいしょ。』(だ、脱力....。)
島氏は駄洒落がすごいという話になりまして、井上氏が肩のストレッチ(腕を曲げて)して
いたら、
『ミュージカル界のキコウシだね。』とおっしゃったそうです。
『どこが?!この格好のどこが???!!』と井上氏が反論。『気孔師違いでした。
島さん、漢字で書いてほしい。』
(思わず電光掲示板を背負っている島先生を想像して
しまいましたよ。)
《Try to Remember》《並の男じゃない》客席は寒いくらいの空調なのに井上氏は一曲で
汗、汗、汗(笑)。客席に降りたり、お客さんにちょっかい(手を出してひっこめる。)出したり
忙しい。手を掴み損ねたお客さんに
『すいませんねえ。振り付けなもんで。』とあやまって
いました。
ソワレ。
『ここまでは出演したことのある曲、これからはやったことのない、一生出演しない
であろうアニーから...。オファーがきたら頑張ろうと思います。やる気をみせて地毛で
やります!真っ赤に染めて、パーマもあてて。…こないな。』


《Maybe》
対照になる人がいないからサイズが気にならず、井上君が不思議と小さい子供に
見えるんですよねえ。

《Being Alive》英語詩。

《Somewhere》
インストゥルメンタル。井上氏着替え中。

『ハムレットのインタビューで、藤原竜也君が「役者を続けるかどうかはこれが終わってから
考える。」と言ってたのを聞いて、かっこいい!それいただき!いつか使ってやる!と思って
ました。でも僕は小心者なので今言ってます。』
(会場爆笑。)

《Somthing's Coming》ど、どこのマフィアの若頭(ってないか。)が出てきたのかと。
前髪を上げているし、靴は白だし。上下黒のスーツ。襟とベルトに貝ボタンのような光沢の
あるプレートでおそらく花のモチーフだろうと思うのですがハデな装飾がついていました。
まあ、WEST〜はストリートギャング(でしたっけ?)の話ですしねえ(笑)。
ちょいと文句を言いますと、ジャケットの丈が井上君には短いような。ウエストの一番細い
部分が上過ぎてなんだか小さいサイズを着ているように見えます。(コンサートの衣装は
やっぱりDIVAの時が一番でしたねえ。)
《My Favorite Things》アレンジでこの曲がこんなにカッコよく、渋い感じに仕上がるとは。
(欲を言えば、島先生のピアノの間奏の時、井上君がタップで掛け合いをやってくれたら
もっとカッコ良いのになあ。今後期待します。)

『ヨッシーと健ちゃんの近くてもトークコーナー。』
島先生のひくーい、渋ーいお声がぼそっと
宣言します。(一瞬、何言わはったん?と固まってしまいましたよ。)
『コンサートの昼夜二回公演とは...。〇ャニーズじゃあるまいし。』
『四回公演とかするんですよね?ホントに歌って...』
(ピー音だぞよ。井上君。それは
言っちゃいけないお約束。キツイわあ、生徒会長。笑)

《〜メリー・ポピンズ〜メドレー》二人で盛り上がって決めた曲だとか。
島先生曰く、
『自分で自分の首を絞めた...。』(笑)
4つの曲のアレンジをそれぞれやるのは簡単だけれど、メドレーにするのは難しいのだそう
です。《A Spoonful of Sugar》では台の下のネオン管に魔法をかけているかのように合図を
送っているのですが、マチネではなんとなくタイミングがずれてるような感じでした。

【ACT 2】
《夜空のムコウ》えらくお洒落なアレンジに。(あはは。同じ歌には思えないっっ。)
Hero》僕にとってのヒーローとはということで。たしかマチネのほうでは、
歌、踊り、芝居三拍子そろってなかったらミュージカル俳優じゃないっっ!
(ちっちゃい子がこぶしを握り締めて力説するがごとく。)
と思ってました。
『最近の自分の信念―
【物事を前向きにあきらめる】―。』
(会場爆笑。)

ソワレ。
『たくさんいるんですけど、その中でも鈴木綜馬さん。
佐々木功さんに似ている人です。昔ファンレターを出したんですけど、綜馬さんは返事を
くれなかった(笑)。エリザの時にそのことを言ったら、「芳雄に言われたから最近は子供
のファンレターには返事を書くようになった。」とか。でもそう言った僕自身が書いていない。
いつか大きくなった子供に僕も「返事くれなかった。」って言われるんだ。』
(爆笑。)
《さくら》DSではものすごく前向きで派手な《さくら》でしたが(笑)、今回はちょっともの悲しさ
が加わった感じです。
《風のささやき》英語詩。
《Mr.Bojangles》日本語詩。この曲は何年も前に駒田一さんのライブで初めて聞きました。
それがほんとに良かったもので、井上君のDSで聞いた時はちょっと??。しかし今回は
芝居っぽい演出で、駒田氏とはまた違った感じですがなかなかよろしゅうございました。


『かつてすばらしいダンサーだったBojanglesが今は年老いて、酒に溺れてしまっている。
昔、彼にあこがれていた少年が大人になって、もう一度あの時みたいに踊ってくれよ!
と言っている曲です。
だからといって綜馬さんがBojanglesだとは言ってませんよ!あのひとやたら元気です。』
『時々共演した子役の子達が楽屋を訪ねてくれるんです。
女の子は綺麗になってそれはいいんですけど、男の子も背が伸びてカッコよくなってるん
ですよね。「井上さん、僕もミュージカル俳優になりたいんです!」って言うんですよ。
「ああそう、大変だよ〜。」「大学も行っといた方がいい。」つい言っちゃう。なんとかして
若い芽を摘もうとする心の狭さ。でもキライじゃない。(そんな自分が)』
(爆笑)

《Your Song》《Alone Again》日本語詩。《Alone Again》の間奏で島先生はピアニカを
使われるのですが、これがまたおしゃれ。こんな使い方するのかとちょっと感動しました。

《You And I》英語詩。
《Mother》《How Do You Keep The Music Playing?》
『あと二曲です。』の言葉に、『ええーっっ!』と会場からの声。『なんと言ってもかわらない。
大阪のお客さんはねえ、そうやってはっきり言ってくれる。いいんですよ。どんどん言って
もらって。でもプログラムはかわらない。』
(←いけず。笑)

《MEMORY》『ここからが実は本番です。』ということで。井上氏のピアノの弾き語りです。
自分が弾けるのはこんな感じと少し演奏。しかし島先生は『それではおもしろくない。』と
新たに伴奏を変更。
『まるっきり新曲をやることになりました。』

《明日》
しっとりと終了....。のはずでしたが。

ソワレ・・・やっぱりお客さんは帰りません。(たしか帰られたのは10人もおられないと
      思います。)皆さまお尻に根が生えた様に座席から立ちません。にこやかに
      微笑みながら手拍子です。その笑顔がコワイ。(え?終わり?もう帰るの?
      わたしら2月まで会われへんのに。それはないよねえ?とその笑顔が言って
      います。無言の圧力。笑)
      井上君は何度もそでを行ったり来たり、スタッフさんとの攻防。(スタッフさんも
      早く帰りたい。笑)時間はどんどん押していきます。
『ちょっと待っててください。』
      やがて井上君は島先生を引っ張ってきます。島先生はすでに私服のズボンに
      穿き替えておられました。(申し訳ないっっ先生。)

《わたしは青空》微笑みながら井上氏熱唱。(♪あーおーぞーらー♪の歌詞のところ明るさ
がアップ。突然なのに照明さんご協力ありがとうございます。笑)座席に根づいていた(?)
観客は、一斉にスタンディングオベーション。皆さますっきり笑顔で家路につきました。

マチネ・・・お客さんは帰りません(笑)。手拍子は続きます。
      井上氏、何度もそでのスタッフさんに目でおうかがいを立ててます。
      
『い、いろいろ事情があるんです。夜の部もありますし。』
      (「夜こられないんですけどー。」とお客さんの声。)
      
『ちょっとお〜っっっ。』(やや泣きが入ってくる井上氏の声。)
      やっぱりスタッフさんからOKは出ませんでした。しかし何度も挨拶をしてくれる
      井上氏。(ありがとう。)
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《追加です》

―通路を見るとつい下りたくなる―
ミーマイの客席下りでのエピソード。知り合いが3人並んでいたのでダイブしてみた。
(それはお気の毒。井上君みたいな大きい人がいきなりダイブしたらコワイではないの。)
ある時、いつものようにカッコつけて練り歩いていたら、ズボンのチャックが全開だった。
かなりハイテンションだったので共演者に
『あいてた〜っ』と自分でふれまわったそうな。
コンサート中も思わず確認する井上氏。
『同じポーズだったのでっっ。』

『島さんもいかがです?』『ピアノ弾きながら?』
(どうやって??ピアノで客席を蹴散らし
ながら練り歩くの?)
『ピアニカで。』(それはかわいいかも。)

―大阪人はニューヨーカー??―
『反応とか似てますよね。お金払った分取り戻すぞ!と。』(ほほほっっ、そのとおり。)
『下手なことをしたら、金返せと言われそうで怯えながらやってます。』
(褒めてるのか、けなしてるのかどっちなのだ。笑)

マチネよりソワレの方がトークは面白かったですね。本人さんも夜の方がテンションが上がる
と言ってました。