さらに詳しく
さらに詳しく!《危険な関係編》

白い布に覆われた家具が点在する部屋。
仮面をつけた黒衣の紳士淑女が繰り広げる背徳の夜会。
歩み出る一組の男女。  ―ヴァルモンとメルトイユ―

やがて、メルトイユは一人の男《ジェルクール》に目をとめる。初めは彼女に心を奪われて
いた男も、次第に女の押しの強さに嫌気がさし離れてゆく。

女の瞳に炎が揺らぐ。
『ゲームをしないこと?ヴァルモン。あなたが勝ったら忘れられない熱い夜をあげる。』

―セシル―

ヴォランジュの屋敷。サロンにてトランプをするメルトイユと夫人、その娘セシル。
若いセシルには毎日の単調な生活が退屈でしかたがない。二人の周りをふざけて踊り、
母親にしかられている。
そこにジェルクールが訪れ、母親は娘に『お前の許婚』だと紹介する。かなり年上の婚約者
の出現に驚き嫌がるセシル。女の存在に気付き、ばつの悪さを感じているジェルクール。
(ジェルクールとヴォランジュ夫人も愛人関係にあるように見えるんですよねえ。)

姿をあらわすヴァルモン。若いセシルに興味を抱く。男の執拗な視線に戸惑う少女。

―初恋―

ヴァルモンが若い音楽教師を連れて来る。青年の名はダンスニー。
少女と青年は一目で恋に落ちる。
(巨大なハープシコードで二人が楽しそうにレッスンをしているのですが、この楽器、なんと
端の足を中心にぐるんぐるん回るんです!意表をつかれました。)

二人の仲を取り持ち応援するヴァルモンとメルトイユ。二人は彼らへの信頼を深めていく。

―トゥールヴェル―

ヴァルモンの伯母ロズモンドの屋敷。皆が集まる中、紹介されるトゥールヴェル夫人。
清楚で貞淑な彼女に興味を覚えるヴァルモン。いつものように誘惑しようともくろむが、
まるで手ごたえがない。その様子を楽しげに見つめるメルトイユ。
『これもゲームよ。果たしてあなたは彼女をものに出来るのかしら?』

その夜、燭台を片手にセシルの部屋に忍び込むヴァルモン。(自分の部屋で男の召使に
着ているものを脱がせてゆくのですが、長髪カツラまでとって坊主頭があらわれた時には
泣きましたっっ。それはいかーんっっ!アダムーっっ笑えるのよおおお〜っ!)
ダンスニーからの恋文を目の前にちらつかせ、嫌がるセシルをものにする。

翌日、ロズモンドのリサイタル。美しい歌声が流れる最中、聴衆それぞれのどろどろとした
思惑が錯綜している。(ロズモンドのマリリン・カッツ女史。やわらかでとても美しい声!!)

トゥールヴェルに狙いを定めるヴァルモン。彼を恐れながらも次第に心が揺れ動くトゥール
ヴェル。彼女の無防備な一瞬に男は襲い掛かる。
欲しいものを手に入れるはずの男はその瞬間、愕然とする。生まれて初めて罪悪感にとら
われている自分自身に。もう計画は遂行できない!手を離した男を振りほどき、女は逃げ
出した。ガラスの窓越しにその様子を見ているメルトイユ。二人の視線が絡み合う。

―真実の恋―

自宅に逃げ帰ったトゥールヴェル。平凡で貞淑な妻にはもはや戻れない。
今度こそ失敗は犯さぬつもりで追いかけてきたヴァルモン。抱き合う二人。
己が真実の恋におちたことにいまだ気付かぬまま男は女を抱きしめる。

互いの腕の中で眠りにつく二人。男は夢を見る。女の視線。 ―メルトイユ!―
『なんてザマなのかしらね!ヴァルモン。あなたには失望したわ。』 嘲笑う女の姿。

夢から覚めたヴァルモンはトゥールヴェルを殺そうとしていた自分に驚く。
目覚めたトゥールヴェル。身を寄せる彼女を邪険に振り払い、努めて冷淡に扱い身支度を
始める。狼狽と落胆。トゥールヴェルは部屋を飛び出す。初めて知った胸に走る痛み。
男は女の後を追う。(舞台後方に大量の雨!雨!雨!バレエにそんなのあり?!)

土砂降りの雨の中、もみ合う二人。絶望した女は男の短剣を握り締め自殺する。

―ゲームは終わる―

メルトイユの私室ではダンスニーとメルトイユの情事。一方のセシルの部屋にはまるで
人が変わったようなヴァルモンが飛び込んでくる。
いつしかヴァルモンに惹かれているセシル。どこか傷ついた獣のようなヴァルモンを
優しく抱きしめる。抱き合う二人の姿を女はわざと青年に見せつける。
逆上したダンスニー。剣を抜き放ち、男に斬りかかるが全く相手にならない。無表情で
なげやりな様子の男は次の瞬間、青年の切っ先に我が身を晒す。少女の悲鳴。
男はなおも青年の剣で深く我が身を貫く。なりゆきに呆然とする青年。
崩れ落ちる男に駆け寄る二人。最後の力を振り絞り、メルトイユに対して冷たい目を
向け息絶えるヴァルモン。          

黒衣の男女がメルトイユの腕を捕らえる。彼らは瞬く間に赤いドレスを着せ、白い
かつらをかぶせてゆく。引き出されるメルトイユ。恐怖に見開かれた女の目。

                                      ― GAME OVER

【アダム様のズラ】 なんて見出しなんだっっ!

アダムの長髪もナイスだわあ♪と喜んでおりましたら、いきなり坊主!
(でええ〜っっ!とるんかいっっ!!)女の子を誘惑しにいくのに髭面にイガグリ頭は
あまりにもムサクルシイのでありますっっ。(T_T)加えてナルシスがかっておりますと
さらにドン引きいたしますよ〜っ!アダムの旦那〜っっ!

こういう話は苦手です。観劇記もかなりはしょってます。(本筋に大してかかわりのない
男女関係ははぶきました。)しかし、このゲームの発端となったジェルクールの存在って
一体なんだったんでしょう??いつの間にか消えてしまってるし??

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