ここでは過去1998〜2010年の間に個人的な趣味で製作したコックピットでいずれも現存しない機種

【1998年製作 第1号機】 Flight Unlimited II & FS98 対応
当時としては画期的な衛星写真を使ったシーナリーのFlight Unlimited IIをフォースフィードバックの掛かったヨークで飛びたいと思い数カ月かけて試作の末1999年に完成したデスクトップタイプのコントローラーです。フォースフィードバックは当時マイクロソフトが販売していた「SideWinder Force Feedback Pro」のスティックのX軸、Y軸の動きをヨークの前後、左右回転へと独自のメカニカル機構で変換しています。各レバーやSW類は Flight Unlimited II に特化したキーアサインをしてあります。このヨークはスチール製のパイプをカットして左右にSW BOXを付けて製作しました。電源を内蔵でPCとはJOY PORTに繋ぐだけで使用出来ます。

【1998年製作 第2号機】 FS98 対応
1号機を製作した後に内部機構の改良のアイデアがいくつか出てきたのでその動作の検証を兼ねて製作したものです。この2号機の各レバーやSW類は FS98 のセスナ機に特化したキーアサインをしてあります。このヨークはジュラルミンパイプを使って軽量化してあります。本体の上に乗っているボックスでCOM、NAV、ADF、XPDR等が設定出来る様になっています。これはPS/2接続のキーボードの内部基板を本機用にカスタマイズしたものを使っています。  

【1999年製作 第3号機】 Flight Unlimited II & III 対応
2号機の内部に小型マザーボード,HDD,電源を内蔵させたオールインワン・コックピットです。PC内蔵なので電源コード、USBマウス、USBキーボード、ディスプレイを繋げば即フライトOK!。上に乗っているCRTは15inchです。Flight Unlimited IIとIIIに対応する小型機専用の卓上型コックピットです。
【内蔵PCスペック】
CPU : P-III 733Mhz
MEM : 128MB
HDD : 10GB
M/B ASUS : CUV4X-M
VIDE CARD : G400DH
SIM SOFT :  FU-II & II



【2000年製作 第4号機】 FS2000 & Flight Unlimited III 対応
CPU内臓の大型(事務机並)のコックピットで2スロットル、マルチディスプレー(計4台)、フロントパネルの下部からヨークポストが立ち上がっているタイプです。このタイプのヨークはポスト部分が有ってかなりの重量を有する為、FFPro 内のモーターではポスト部とヨークを動かせないので外部に強力なギアードモータを使ってフォースを掛けています。そしてこのモーターは強力なだけに発熱が激しいので温度センサーで温度を監視しFANを取りつけて強制空冷できるようにしてあります。フロントパネル前面には12 inch TFTのPFD、右側はCOM,NAV関係を表示する 5.6 inch TFTのMFD、左側にはGPSを表示させる9インチ高精細CRTのMFDを配置しています。このコックピットは FS2000 にフル対応しており Flight Unlimited III にもプロファイルセレクタでキーアサインを変更して対応します。グレアシールド右上のセンターピラー端にオーバーヘッドパネルがあり、そこには無線関連機器(COM/NAV1、2/ADF/XPDR)、エンジン制御SW類、クロック、その他各種ファンクションSWがあります。
M/B : K7 Pro (MSI)
CPU : Athlon 700Mhz
MEM : 256MB
HDD : 10GB 5400rpm
VIDEO CARD 1 : Riva TNT2 Ultra 32MB AGP
VIDEO CARD 2 : VooDoo 3 3000 16MB PCI
VIDEO CARD 3 : ATI Rage 8MB PCI
VIDEO CARD 4 : SiS 6326 PCI
EXTERNAL VIEW :17 inch CRT
PFD : 12.1 inch TFT LCD
GPS : 9 inch B/W CRT
MFD : 5.6 inch TFT LCD
OS : WIN98 SE
SIM SOFT : FS98、FS2000、FU-III



【2000年製作 第5号機】 FS2000 & Flight Unlimited III 対応
前作同様 PC内蔵型のオールインワンですが、OHP、本体、TFTパネルの3分割式にして分解移動出来るようになっています。TFTパネルを起こし天蓋面にAPコントロールユニットをセットします。今回のヨークにかかるフォースはモータのパワーを直接駆動するダイレクト・ドライブ機構を採用しているので強力です。AP飛行時にYOKE MODE SW をONにして手を離すと進路方向に合わせてヨークが右に左にと振りながら飛行出来ます。ヨーク正面にあるフラップ、ヨークポジション、スラストパワーインジケーターの各ゲージはメカニカル式です。
CPU : P-III 800Mhz
MEM : 256MB
HDD : 15GB
VIDEO CARD : G400 DH (32MB)
MAIN SCREEN : 14.1 inch TFT LCD
MFD : 5.6 inch TFT LCD
SIM SOFT  : FS98、FS2000pro、FLY!、FU-III


【2000年製作 第4号機(改) & 第5号機(改)】
右が第4号機(改)で左が第5号機(改)です。第4号機の変更点はGPS用のCRTがあったレフトパネルが取り去られてコンパクトになっています。GPSは必要時にPFDにSW切り替表示されるようになっています。風景用の17インチCRTは15インチのTFTパネルに変更し両機共にオールTFTになりました。本体フレームにアングルで固定しましたのでフォースフィードバックの振動で落ちる心配がなくフライトを楽しむ事が出来ます。その結果奥行きがCRTの時より1/3に短縮されて後ろの壁に寄せて設置できるのでスペースが節約できました。ヨーク左端に電動トリムのSWが追加されていてトリムレバーを触らずに調整出来る様に改良されています。第4号機のグレアシールド上にあるBOXはオートパイロットユニットで第5号機と共用できるように互換性があります。これはUSB(2ポート使用)でPC本体と接続してFS2000.CFGファイルを書き換えて操作出来る様になります。FS98とFS2000のみ対応します。第4号機にも第5号機と同じようなAP MODE SWを取り付けてあるのでONにしてヨークから手を離せば進路方向に合わせてヨークが右に左にと振りながら飛行出来ます。第5号機はデスクトップタイプのコックピットでしたが第4号機と同様にスチールアングルでフロアスタンド式に改造されています。

【2001年製作 第6号機】 Flight Unlimited III 対応
このコックピットは Flight Unlimited III を楽しむだけに製作したPC内蔵の卓上型オールインワン・コックピットです。画面の14インチTFTは使わない時に前に折りたたんでコンパクトになります。ヨークはもちろんフォースフィードバック・ヨークでスロットルレバーはセスナタイプです。パネルのSW類はVFRフライトする為だけに限定したキーアサインをしてあります。そもそも、私が数年前にコックピットを作り始めるきっかけとなったのは”Flight Unlimited II”をフォースフィードバック・ヨークの付いたコックピットで自由なVFRをしたいと思ったのが始まりでした。



【2001年製作 第7号機】 FS2002 対応
FS2002にフル対応した小型単発機をモデルにしたPC内臓のオールインワン・コックピットです。各ゲージ類はセスナ用を使用しています。ヨークはフォースフィードバックでフロントパネルにはTFTパネルでゲージを表示するマルチ画面(計3画面)の構成です。外部ビューに15インチ液晶、ゲージ表示用に12インチ液晶、COM/NAV Radio等の表示用に5.6インチ液晶ディスプレーを使用しています。パネル上部には、ATCメニュー・セレクトSW、パネル・セレクター、システム・クイックメニュー・キー等の各パネルが配置されています。
CPU : Celeron 1.1Ghz
MEM : 512MB
HDD : 40GB
M/B : ASUS CUV4X-M
VIDEO CARD 1 : GeForce 2 MX Twin View 32MB
VIDEO CARD 2 : ATI Rage pro 8MB
EXTERNAL VIEW SCREEN : 15 inch TFT
LCD GAUGE PANEL SCREEN : 12.1 inch TFT
LCD MFD Screen : 5.6 inch TFT
SIM SOFT : FS2002pro 


【2001年製作 第8号機】 FS2002 & FS2004 対応
2000年8月から製作していて2001年3月に基本構造が完成した第8号機です。FS2002、FS2004デフォルト機B737-400を操作が出来るようになっています。実機と同じフルサイズにすると部屋内での組み立て作業が出来なくなるので約75〜80%の縮小サイズで製作しました。実機で気に入らない部分は自分好みに作り変えています。ヨークポストは実機と同じくフロア・スタンドタイプでキャプテン側とコパイ側の両ヨークがワイヤーとリンク機構で連結されていてヨークの押し引き、回転動作がシンクロして動きます。さらにヨークの押し引き時の抵抗感にこだわる為にガス入り油圧ダンパーをリンク機構を介して取り付けてあります。左右のスロットル、ラダーペダル、スポイラーはアナログ入力でフラップは9段階設定できます。AP Unit は FS2002での操作がすべて出来ます。HDG、ALT、SPD、VS 等の数値はクリック・ダイアルで設定出来ます。Over Head Panel にはシステム関係の操作やFS2002でのエンジンスターター、各種Light SW , Fuel Selector ,画面操作SW類等各種SWがあり操作するようになっています。MFD の両サイドにはCOM、NAV、ADF、XPNDR 関係のControl Unitがあります。MFDにはCOM、NAV、ADF、XPNDRの数値表示、GPS Gauge の表示、その他ゲージ類を表示できます。その下のダイヤルや SW 類はProgrammable SWで各種 Function Key として設定出来ます。各Gauge や PED 等のエンジン計器群の表示には13.3 inch TFT LCD Panel使用しています。風景用の表示には LCD Projectorで表示していましたが後にさらに改良を加え2004年10月にParhelia による3画面表示に改造しました。このフライトシミュレータ・システムは約2畳ほどの面積を占有し現在 170Kg ほどの重量があります。コックピットフレーム基底部には高荷重キャスターが12個取り付けてあるので部屋内は押して移動出来ます。これらシステムのすべてを1台のPCで処理しています。

エンジンスタートの様子を撮った動画が残っていました。
2002年5月頃のデジカメで撮影した動画です。
シムソフトはFS2002デフォルト機のB737-400です。

【2004年製作 第9号機】 Flight Unlimited III 対応

FU II&III専用卓上小型Cockpitでアナログ軸はヨーク、スロットル、ミクスチャーの4軸です。FUシリーズはFS系ほどのコマンドは無いのでプログラマブルUSBコントローラで制御しています。折りたたみ式の10インチ液晶モニターをグレアシールド上に装備しています。狭い筐体内にPC機能、スピーカー、コントローラ及び各電源ユニットも収めているので計7個の冷却FANで排熱に配慮しています。ヨークはスチール製で本機専用で製作しました。筐体サイズ[mm] : W420 x D410 x H240
折りたたみ式10インチモニターを
閉じた状態です。

【2005年製作 第10号機】 FS2004 対応
2005年1月中旬より製作を開始、5月に完成したツインヨークCockpit FFY-CX2 です。両ヨークはメカニカルリンク機構によりシンクロ動作し、フォースフィードバックが掛かるようになっています。FS2004デフォルト機Mooney Bravoのゲージを使用していますがセスナ、パイパー機などの単発小型機に対応させることが出来ます。AP、ATC、RADIO等の操作がキーボードを使わずに操作できます。また、FS2004メニューバーの各設定メニューウインドウをワンタッチで表示させるファンクションキーを装備しています。
クリックで拡大します。 クリックで拡大します。 クリックで拡大します。




【2006年製作 第11号機】 FS2004 & FSX 対応
FS2004、FSX対応の卓上型2スロットル Cockpitです。PFDにはFS2004のデフォルト機、Learjetのゲージを表示しています。本機はLearjetやCRJ等の小型2発JET機でフライトするのに適したデザインになっていますがゲージを変更する事で他の2発JETに対応します。
ヨーク正面に10インチ液晶モニターを装備しています。ヨーク、スロットル、MCP&RADIOユニットなどをコントロールするため3つのUSBコントローラとUSBプログラマブルコントローラーの計4つのUSBコントローラで制御します。マウスがあれば殆どの操作をキーボードなしで行えます。
Cockpitの左サイドに取り外し式のステアリングチラーユニット(アナログ)を追加しました。これによりラダーペダルが無くても楽にタキシングができます。ハンドル先端のSWはブレーキです。ユニット左にはエレベータトリムを付けました。本機は元々ヨーク端のSWボックスににデジタル式のトリムSWがありましたがアナログトリムによりさらなに微妙なコントロールが可能となりました。このユニットはケーブルで本体と接続しネジで固定するので操作時にずれたりしません。

【2008年製作 第12号機】 FS2004 & FSX 対応
2008年に製作開始、その後何度かの仕様変更やカスタマイズを経て2013年に製作完了したFSX、FS2004対応Helicopter Cockpitでフライトに必要なハード、ソフトの全てを備えたオールインワンCockpitです。風景(シーナリ)、ゲージ2画面(PFD&ND、MFD)の計3画面マルチディスプレイで、グレアシールド左側にはフライトシムの各メニューがワンタッチで表示できるメニューコントロールエリアがあります。外部ビュー用にアスペクト比21:9のDELL社製 ウルトラワイドモニター U2913WM(2560x1080)を採用。