《操縦桿工房で製作する機器について》


■オーダーを頂く前の確認事項
■ 対応フライトシムソフトはWindows11上で正常に動作するMSFS2020です。
■ 機器で使用するUSBコントローラーには市販のUSBゲームコントローラの内部基盤をカスタマイズしたものやプロ仕様の高機能なコントローラーなどを使用しています。その為、一般に市販されているゲームコントローラ(ジョイスティックやゲームパッド等)のようにPCに接続してデフォルト設定ですぐに使用可能な機器ではありません。OSのゲームコントローラのプロパティー上で該当USBコントローラを選択し、各アナログ軸のキャリブレーションを正しく取ることが必要です。
■ MSFS2020のインストールおよび各種初期設定はユーザー様ご自身で行っていただく必要があります。機器へのボタンSW及びアナログ軸割り当てはFSUIPC7上で行う方法や仕様によりMSFS2020起動後のメニューバーにあるコントローラ割り当てメニューから軸、ボタンSWの設定が行うものもあります。
設定の方法は機器に同梱されているCD-R(HTMLマニュアル)に画像や動画と共に詳しい設定手順が記述されています。

■ レジスト済みのFSUIPC7が必要です。機器を正しく動作させる為にFSUIPC7においてアナログ軸の可動範囲とセンター位置設定を行います。
一部機器(ステアリングチラー等)はFSUIPC7上で割り当てを行いますのでインストールされていないと動作させる事ができなくなります。

■ サポート依頼される場合は必要に応じて該当する設定ファイルをメール添付することが必要な場合があります。
その為にOSに関する基本的な操作知識及びエクスプローラを使用してのファイル操作になります。

■ サポートとその範囲はWindows11上で正常に動作するMSFS2020環境下にてお使いの機器が同梱CD-RのHTMLマニュアル通りの動作または公開動画の通りの動作をするようにメールでお手伝いする事です。OSの基本的な操作方法及びフライトに関する操作方法等はサポートの範囲に含まれず他メーカー製周辺機器の接続に関するトラブルや設定等に付きましても同じ環境が再現出来ませんのでサポート外となります。
お見積りの際に標準的な納期をお伝えしていますが以下の理由により多少の前後する事があります。
・使用するパーツの入手状況によるもの。
・地震、水害などの自然災害や火災等により工房が影響を受けた場合。
・その他予期せぬ事態によるもの。
なお、納期日数が大幅に延びた場合、あるいは納期未定になった場合はキャンセルをお受けいたします。
■設定に関する事項
最初にUSBケーブルを接続するときは、PC起動後OSが安定してからUSBケーブルをPCに接続します。
機器を動作させるためのドライバーやソフトは不要でWindows 標準ドライバーが自動的にインストールされます。

キャリブレーション後の各アナログ軸の動作が安定しないときは一旦、USBケーブルを外して再度接続します。その際、各アナログ軸はセンター位置に、全てのボタンSWはOFFの状態であることを確認してから接続します。各軸、ボタンの位置は機器同梱のマニュアルに詳しく説明しています。

多数のUSBデバイスを接続しているPCは電源容量ににご注意下さい。電源容量が不足するとUSBコントローラが認識しなくなったり、途中で落ちたり(認識しなくなる)することがあります。特にUSBポートの増設HUBの場合は電源供給タイプが有効です。
■設置について
設置場所は平らで安定した場所でレバーやスティック操作が安定して操作できるように設置スペースを確保してください。
設置場所が不安定であると操作時に動いて落下する恐れがあります(落下させると致命的なダメージを受ける事があります)

本体の塗装面にマウス・コード、キーボード・コード、電源ケーブル等のビニール系素材の物を長時間接触させていると素材に含まれる可塑剤が塗装面を侵食して溶けたり、ケーブルに塗料が付着することがありますのでご注意下さい。また本機のUSBケーブルコードも本体に巻きつけて収納したり、持ち運んだりしない様にご注意下さい。同じような物にプラスチック系消しゴムやゴム類(合成ゴムを含む)も同じく侵食する場合がありますのでご注意下さい。

筐体上面に重いものなどを置くとキズが付いたり筐体が変形する恐れがありますのでご注意下さい。直射日光のあたる場所で長時間使用、放置されますと塗装が日焼けを起こして変色する場合があります。また本体のゴム足は設置する場所の塗装や材質などによってはゴム跡が付着する場合があります。
■操作時の注意点
スロットル、スポイラー、フラップ等のレバー操作時の抵抗感を再現する為の樹脂ワッシャーと摺動プレートを圧着させる構造です。レバー操作が長期に渡り行われない状態の場合に時間の経過と共に固着することがあるので毎回、ご使用前にはスロットルレバーをユックリと前後に数回動かし軸機構部のオイルを馴染ませるようにしてください。いきなり急激に動かすとオイル切れを起こしたり樹脂ワッシャーの摺動面破壊が起きる可能性があります。特に冬場はユックリと動かして馴染ませてからご使用ください。

ボタンSW、ステアリングチラーへの操作は力を入れ過ぎないようにして下さい。ペン先や尖った物でSWボタンを押す事の無い様にご注意下さい。レバー、スティックやハンド類は軸を押し込んだり斜めに力を加えたりしない様にご注意下さい。また、回転が止まる位置より先へは力をかけないようご注意ください。必要以上の強い力を加えるとシャフトが変形あるいは破損する事があります。また内蔵されているポテンショメータが破損する可能性があります。

本体の汚れにシンナーやベンジン等の揮発油系等で絶対に拭かないで下さい。パソコンクリーナーの種類によっては塗装面に悪影響を与える場合がありますのでご注意ください。レタリングはクリアーコーティングしてありますが爪などで擦ると剥がれる事がありますのでご注意下さい。手指にハンドクリーム等の油脂成分が付いたまま直接グリップやレバーに触れ続けると塗装面に悪影響を与える事がありますのでご注意下さい。
■メンテナンスについて
使用しているパーツ(各SWやポテンショメータ)は耐久性があります。使用環境や使用時間によって違いは有りますが磨耗や接触不良で調子が悪くなった場合は操縦桿工房までご連絡下さい。レバー操作時の抵抗感が減少したり、硬く固着したときは工房で樹脂プレート交換、グリスアップ等のメンテナンスも行なっています。

筐体一部に接着剤及びレジンによる固定方法をとっていますので筐体を無理に開けたり分解すると壊れる恐れがありますのでご注意下さい。
無理に分解したり改造された場合、修理コストが増加したり修理が困難な場合もあります。