ブドウの表面の白い粉

 ブドウの果粒の表面は白い粉のような物質で覆われています。これは角皮(クチクラ)部分に含まれるワックスで、果粉と呼ばれています。ワックスの成分は、オレアノール酸が79%で最も多く、次いで長鎖のアルコールであり、その他エステル、脂肪酸、アルデヒド、パラフィンなどが含まれています。これらの物質はいずれも水に溶けにくく、果皮の表面に結晶化しているため果皮の表面が白く見えます。そう、農薬ではありません。水をはじいたり、病気などから果実を保護する働きがあると考えられています。

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