山科とブドウ

天下一品の山科マスカット
 大正2年、木村太一郎氏が‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’をガラス温室、スチーム暖房など先進的、本格的な英国式の栽培法で導入。優れた品質で、その最盛期には東京の千疋屋が毎日急行で仕入れに来たそうです。また皇居に献上されるなど、山科は岡山をおさえて昭和の初めまでマスカットの本場であったそうです。しかし残念ながら、その後山科の温室マスカット栽培は途絶えることになります。

参考文献:「京都府山科町誌」京都府山科町役場編纂など

近年の山科ブドウ
 ‘マスカット・ベリーA’の大産地広島県沼隈町で研修を受けさせてもらった当園の竹村貞治が1968年に70a(7,000u)のブドウ園を拓いたのが近年の山科ブドウの始まりです。その後、国の開拓パイロット事業で開発された中ノ茶屋地区を中心にブドウ園が増え、現在24戸の農家が‘マスカット・ベリーA’、‘デラウェア’、‘ピオーネ’などを中心に約13haのブドウ園を経営しています。

Nakanochaya Farm Area

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