− 第23話 宇宙からの手紙 −
今さらながら、夏休みの行楽地の情報を
ネットで調べてくれと言うヨメダ。
「自分で調べる練習したら?」と言うたら、
「何言うてんの。私がケイタイでメールを使いこなせる
ようになったのは、言うたら奇跡的なことやのに、
インターネットで調べものやなんて、
できるわけないやんか。」と言うヨメダ。
使いこなせてるというのか、オマエは!と
大声をあげたいのこらえつつ聞いていると、
「それに私がパソコン触ると、
宇宙人から手紙が来るの。」
で、電波系ぃ〜?! ついにコイツも
行くところまでイッてしもうたんか...と
ひとり焦りながら、続きを聞いていると、
仕事場のパソコンで、どうしても
書類をプリントアウトする必要があったので、
仕方なく、書類を出力しようとしたところ、
今まで全く何の問題もなく大丈夫だったのに
バラバラと何ページも出てきたのは、
意味不明の文字の羅列。
慌てて同僚に助けを求めると、欲しい書類が
すんなりと正しく出力されてきた。
「何ででしょうねぇ?」と言う同僚に、礼を言い、
開いていた書類を閉じよう(ヨメダの言葉で言うなら、
「何もないまっさらの画面にしよう」)としたら、
またまたバラバラと意味不明の文字列が出てきた。
だから、私は、パソコンに触ってはいけないのだ、と。
触るだけでパソコンを壊せるなんて、
さすが、ヨメダだけのことはある...