11月 |
〇11月1日は借りにいけずに半額の日を逃す。11月11日(土)にやっと3本借りることが出来ました。11月18日(土)も3本レンタル。 |
2度目か3度目の鑑賞。女性私立探偵の主人公がロシア系みたいな変わった名前であることが特徴の映画。子どもを預けた男が爆死して、子どもと探偵の二人三脚で、事件の調査をしていきます。痛快とまではいきませんが、エネルギッシュな探偵に拍手といったところです。 私の推薦度 ★★★☆☆ |
10月 |
〇10月1日は「ビデオ半額の日」です。シドニーオリンピックも終わったことだしまた時間を見つけては映画を見ましょう。心の栄養です(10/1) |
9月 |
〇8月終わりから財政に関するレポートの準備に忙しくて映画が少しご無沙汰となっています。(9/7記) |
8月 |
○1日はビデオ半額の日でついついレンタルしてしまいました。今回は4本でした。 |
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2000年に正式上映作品とあって、どんな映画か興味が湧いて借りた映画です。 コモドとは多分コモド・ドラゴンをイメージしたどう猛なは虫類の名前です。石油基地の島に誰かがコモドの卵を廃棄し、そこから雛が孵って何とか生き延びていたが、石油基地から出る廃液で餌がなくなってしまい、餌を求めて人間を襲うようになる、という設定です。 先ず、その島で暮らしていた家族が襲われ、少年のみが生き残ります。衝撃的な体験が少年の心を閉ざしています。カウンセラーが再び島に少年を連れて行くことになって、コモドとのバトルが開始されます。石油会社の雇われ人も絡んで人間対コモドの闘いが映画の中心テーマです。 この手の映画は余り私は好きではありませんが、長女はこんなのが好きで一生懸命見ていました。 私の推薦度 ★☆☆☆☆ |
7月 |
○今月から使用可能な大阪・京都・滋賀共通の映画鑑賞券4枚が手に入りました。これは厚生会事業の配布券だから、家族には内緒で何とか4枚とも自分のために利用したいものです(7/12記) |
タイトルには余り見覚えがありませんでしたが、宣伝文句の「ドイツのインディージョーンズ」というのが目に入ってつい、借りてしまったビデオです。丁度7月1日はいつも行くレンタルビデオ屋が「オール100円」の日でした。それと知らずレジで分かった訳ですが、結局当初予定どおり3本借りてきました。 ナチスが隠した「琥珀の部屋」の秘宝を探す物語。秘宝と活劇という意味では確かにインデージョーンズかも知れない。ドイツのスタントマンの俳優が今回の主役だからスタントマンなしで実技している、とありました。大変なシーンの連続です。物語性としては、やはりインデージョーンズには遠く及ばない、ということ。ドイツ映画を見たということだけで、値打ちがあったのかも知れないが。 私の推薦度 ★★★☆☆ |
6月 |
○今月は今のところ10本の鑑賞ができました。この調子だと年間150本の目標も夢ではなくなって来つつあります。(6/29記) |
2000.6/29 鑑賞 エリン・ブロコビッチ (2000 米 ユニヴァーサル ) ジュリアロバーツ外 大津7シネマにて |
6月中有効の映画無料招待券が手には入ってもったいないからと、何とか時間をやり繰りして鑑賞してきた映画です。 今見たい映画の候補としては、『グラディエーター』か『アメリカン・ビビューティー』か『エリンブロコビッチ』かでしたが、上映時間が丁度ピッタリだったこの『ブロコビッチ』を選択しました。実話に基づく映画で、公害問題を扱っているという予備知識。 ジュリアロバーツのために脚本し、ジュリアロバーツのために監督した映画といった趣の映画でした。全編、彼女が輝いていて唯一、エリンが務める法律事務所の弁護士を除いて、そのほかの俳優が霞んでしまっています。 3人の子持ちでバツ2のエリン。求人欄とにらめっこの日々ながら、持ち前の口の悪さとツッパリで、強引に弁護士事務所に押しかけ務めする。そこで遭遇したのが有名会社の付近の住民がその会社によって家の買い取りを受けている依頼。実は彼女は現場主義者で、粘り屋で実証主義者なのです。弁護士ではありませんので、その下働きですが、彼女の徹底した調査がその後の展開に生きていきます。 この映画でいいのは、重く暗いイメージがある公害問題を扱いながら速いテンポと付近住民の声を多数登場させることで運動と連帯した裁判闘争ということがよく分かるようになっていて、最後の勝利が納得を持って迎えられること。ここが先に見た『シビルアクション』との違いでした。 私の映画評 ★★★★☆ |
2000.6/28 鑑賞 レッド・バイオリン (1998 カナダ・伊合作 ) WOWOWにて |
10:00〜0:10まで放送していて、ビデオも録ったのだが、眠い目を擦ってついつい見てしまった。 一台のバイオリンが人の手から人の手へと渡っていく間に、手にした人物が迎える皮肉な運命を綴っていく物語。ちょっと変わった嗜好です。そのバイオリンを弾く人物も子どもから演奏家から、ジプシー風女性から紅衛兵まで、多彩です。結局4世紀に渡って5つの国を遍歴することになります。それら各々のエピソードが全て、現代のオークション会場へと収斂されていきます。 全編にバイオリンの響きが流れているのは当然のことかも知れませんが、これが何ともいい音色です。 私の映画評 ★★★★☆ |
映画館で見る機会を失った待望の映画のレンタルビデオ化。さっそく借りてきました。 期待に違わぬ出来映えという印象を持ちました。物語の起伏は余り大きくはないが、カメラを遠くにロングに固定して、長いカットが静かに続いていきます。新緑生える雨上がりの様子がいい。画面が落ち着いていて、ゆったりとしてみられます。 脚本・黒澤明の字幕が出ていました。黒澤明が構想を練って脚本にしたものを、今回、遺作の形で映画化したということです。興業でも4億円くらいで今年の邦画興業ベストテンには入ると思う。 私の映画評 ★★★★☆ |
レンタルビデオの予告編でいいかな、と思ってレンタルしてきたビデオです。 アメリカの司法制度は進んでいるといいますが、それもテーマに依る、ということを教えてくれる映画です。即ち、傷害事件や事故などで相手から賠償金や慰謝料を取り立てる裁判には向いているかも知れないが、社会的なテーマを取り扱った長期に渡る裁判には向いていないということを語ってくれています。 この映画の場合は、ある工場の近くで子どもがガンで死亡する事件が相次いだ。これはきっとその工場がトリクロロエチレンを流したに違いないと踏んで、子どもの母親が原告となって工場2社を訴える。その裁判を受け持ったのが弁護士3人の法律事務所。問題は、その工場から廃液が流されたことを証明すること。土壌調査や地下水調査などが弁護士事務所の費用で進められる。結局、一社は有罪、1社は無罪となるが、母親が言うように、賠償金は手にしても、汚された土壌を交換することではない。お金のための訴訟ではなかったはずであるのに。 法律事務所は、調査費用で破産・解散する。「訴訟は正義ではなく、お金のため」と語らせるとおりとなる。何か後は、尻切れトンボみたいな印象だった。 私の映画評 ★★☆☆☆ |
2000.6/23 鑑賞 となりのトトロ (1993? 日本・スタジオジプリ ) 監督 宮崎 駿 金曜ロードショーにて |
久しぶりに民放のロードショーを見ました。『となりのトトロ』でしたので、みてもいいかな、となった次第。幾度目かの鑑賞ですが、今回注目したのは、物語の背景となっている田舎の田圃や山や野原や畑や家やの描き方です。 いずれも丁寧で、リアリティがあることは一致するところですが、透き通った水が流れるところや、池にオタマジャクシが遊んでいて、キキが手を入れるとバッと散るところ、など随分と瞬間をよく捉えていて楽しい。夕日が入るところや、雨が田圃にボツ、ボツと降り出すところなどもいい。トウモロコシが茂っているのは緑一色。田舎の吊り井戸は導水が必要で、バケツに汲んできた水をポンプに入れてガッタン、ガッタンやったものです。 このアニメ映画は昭和30年代ころのそうした田舎の様子がしっかり描かれているのが良いのです。省略画法でもぼかし画法でもない描き方。田植えは未だ、手で植えていました。苗は天秤棒で運んでいました。そのころの話です。ストーリーはよく知っていても楽しみ方いろいろ。 もう一点は、父親役のセリフが面白い。子どもへの返し方が包み込むようでいて暖かい。 私の映画評 ★★★★☆ |
3本目の映画はこの『母の眠り』です。メリル・ストリープが主演すると映画が良く締まるといつも思っています。そのくらい、各々の役に全力投球しています。 今回は悪性腫瘍に冒された母親役。難しい役柄を見事にこなしている。娘役の女優の奮闘もあって、物語としては、家庭における母の役割を十分に考えさせる映画となっています。大学の学部長の父親と二人の子どもがともにケンブリッジ大学に進学した恵まれた家庭。その母親が病気に倒れたとき、すでにニューヨークで出版社の記者をしていた長女が介護に、と家庭に呼び戻される。彼女の追体験を通じて、家庭で母親が演じてきた役割が明らかになっていきます。 この映画のメッセージは「母親は今あるものを精一杯大事にしようとする。決して高望みはしない。今を愛する。」ということ。メリルの劇中の言葉でした。 私の映画評 ★★★☆☆ |
第3金曜日はレンタルビデオが半額の日だと思って3本借りたところ、そのキャンペーンは5月一杯で終わっていたとのことでしたが、すでに借りていた後だったので、結局この週末は3本を何とか鑑賞し終わらなければならない羽目になりました。好きだから許せることでしょうか この『エリザベスは』封切り時に映画館でも鑑賞しています。なかなか、テーマからいって重厚な映画といえます。ただし、描かれているのは人間エリザベス。恋をするし、良く笑う。それでも宮廷内は陰謀が渦巻き、スペイン、フランス、スコットランドなどの大国列強の思惑やカトリックと新教という宗教上の対立が絡んでいる。なかなかに複雑である。その試練を乗り越えていくエリザベス。宮廷内を統一したことで地位を守り、「国土と結婚した」女王となる。 この映画は丁度ハリウッド映画『恋に落ちたシェークスピア』とほぼ同じ時期に上映されたように覚えています。シェークスピアとエリザベス、この両方に同一のイギリス俳優が主演(共演)しているのも偶然の一致か。イギリスとハリウッドの作り方の違いを探すとしたら、脚本がとにかくハリウッドはよく練られているということか。 それでも十分に楽しめた映画です。 私の映画評 ★★★★☆ |
2000.6/16 鑑賞 将軍の娘(エリザベス・キャンベル) (1999 米 ) 主演 ジョン・トラポルタ レンタルビデオにて |
6月に入って初めてレンタルビデオ店に寄ってレンタルしてきました。 余り新作は増えていませんでしたが、その中から3点。今日の夕食は家族みんなが要旨で出掛けたため、一人で鑑賞しました(終わるまでには全員が帰ってきましたが)。 ジョン・トラポルタは最近の映画ではシリアスな役柄が多いような気がします。今封切り中では『インサイダー』などです(これはアル・パティーノの間違い! 追記)。この『将軍の娘』も、軍人ですが軍隊内の刑事役で登場します。物語は、女性大佐が絞殺されるところから始まって、彼女はあと2日で退官し、政界に進出する将軍の娘であることが分かり、2日間の内に解決するように命じられる。彼が相棒と事件を追ううちに、彼女の士官学校時代のことに話が進展していきます。 サスペンス調に謎解きが展開していって、見ていてもある程度の犯人像は浮かんでは来ますが、確証はなく、物語の展開によってそういうことか、と楽しめます。意外な結末かも知れませんが、軍隊的な処理とはこういうことでしょうか。軍隊の恥部に切り込む映画の一つといって良いかも知れません。
私の映画評 ★★★★☆ |
歴史的建造物の外観の変更を禁止」し「三b以上の樹木を行政府の許可なく伐採等をすることを禁止」して街並みと緑を守っている国を見て、その景観の素晴らしさに感嘆してきましたが、翻って日本の景観を考える時、京都など千年余の歴史都市ですらその変貌ぶりを嘆く声が上がるなど、日本国民の価値観が鋭く問われているようで、深く考えさせられました さて、今日は映画鑑賞二題。その一。『どら平太』。四騎の会がかって企画して実現しなかった脚本が唯一の生存者市川昆監督で日の目を見た痛快時代劇という触れ込みの映画です。原作は山本周五郎の「町奉行日記」で主演は役所広司。或る小藩の藩政腐敗を正すべく、江戸表から単身町奉行が乗り込み挑戦する話です。映画構成のカット数は多くないように思えましたが、殺陣の場面に市川昆流の映像処理がある気がします。脚本の妙もあり楽しめる映画です。 その二『ストレイト・ストーリー』。疎遠になっている兄が脳卒中で倒れたと聞いた主人公が時速八qのトラクターで六週間かけて訪ねるロードムービーです。途上の逸話と主人公の時々のセリフが宝石のように輝いています。ハートフル映画。 両方のお勧め度★四つ |
5月 |
2000.5/28 鑑賞 トウルーマンショー(THE TRUMAN SHOW)ジム・キャリー外 WOWOWにて |
今日のwowowメガヒット劇場は『トウルーマンショー』で、見たい映画でしたので巨人ー中日の野球中継を止めて鑑賞しました。 この映画はジムキャリーが全てを負っています。非常に難しい役どころを見事に演じきっているジムキャリーを先ず褒めたい。彼しか出来ないとも言えそうな大変な役です。 テレビが、特定の人物を24時間完全に撮影し、放映し続けるというある意味では身の毛もよだつストーリーです。彼がそのことに疑問を持ち、苦悩し、突破しようとする様は、本当に可哀想で、見ていられない。大変な悲劇の主人公です。 アメリカのマスコミならば、ひょっとしたらこんな番組が実際に組まれるかも知れないという恐怖を充分に予言しています。大いなる警告でしょう。こんなテーマが映画になるアメリカもまたスゴイとも思う。未見の人は一度見て戦慄してください。
私の映画評 ★★★★☆ |
今回は自閉症児の子どもが主人公。非常に上手に演じています。数字パズルに特別に強くて、NASAの暗号を解いてしまうところから物語が始まる。少年を守ろうとするブルースウィルスと口封じの殺し屋との闘い。筋立ては簡単で単純だが、少年が自閉症児であることが大きなインパクトとなって物語を引っ張っていきます。 この種のアクションものの最後はハッピーエンドで終わるのが常ですが、この映画の場合は、(言ってしまっても良いのか少しは迷うところですが、)少年がブルース・ウィルスに心を開くというエンドマークです。
私の映画評 ★★★★☆ |
今までみたいと思いながらなかなか機会のなかった映画で、ゆっくり鑑賞出来ました。結果は、決して期待を裏切らない大変素晴らしい出来映えといえると思います。第二次世界大戦・ユダヤ人という重たいテーマながら、主演・監督のロベルト・ベニ−ニのテンポで、ドンドンと引っ張って行ってくれます。親子の会話や映画の展開のテンポの良さと、ゲームに仕立て上げてしまうことでアウシュビッツを子どもと一緒に乗り切ろうとする発想。悲惨な場面は直接には全く映しませんが、起こっている事実は伝わって来ます。 ベニーニはこの映画でアカデミーの主演男優賞と外国語映画賞を獲りました。確かにその栄誉に値する映画です。 未見の方は是非とも鑑賞を。
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さて、内容はというと、キューブリックが最期に言いたかった哲学的な訴えは何かということをこの映画で探してみると、人間は自然に生まれ自然に死んでいくから、敢えて殺す必要はない。その中で最も充実した生を求めるのは「セックス」である、といっています。何となくキューブリックもここまでか、という内容になってしまっています。自らの肉体的な衰えとそれとたたかう意味での「生」をセックスに求める辺りに、彼のメッセージの彼の限界を感じます。 映画自体は多少のサスペンス仕立てにはなっていますが、テーマが「セックス」である限りはそこから離れられないから、展開もそう特別ではないし、夫婦を描きながら仕事ではなく、家庭でもなく、お互いの「セックス」の観点での信頼を見つめることになる。私はこの種の映画は余り好きではないので、余り推薦しません。 私の映画評 ★☆☆☆☆ |
感想から言うと、前作裏窓には遠く及ばない作品です。残念ながら。コンピューターを駆使するなど最新にリメイクされているもののどう見てものぞき見趣味の域を出ていない。ダイヤルM・サイコとリメイクされている中では、この作品は推薦できません。サイコは未見ですが、ダイヤルMの方が少しは見応えがありました。 私の映画評 ★☆☆☆☆ |
内容は少年少女名作シリーズの中によく入っている『二人のロッテ』を原作にした映画で、ストーリーの展開も原作に忠実らしい(ということだそうで、この事実は言われるまで知らなかった。二人のロッテ自体を知らないから、私にとっては全くの初見ということになるが、家族は展開が分かるらしい)。 ただし、物語の途中で、双子が入れ替わり、両親を仲直りさせるために奮闘する、ということは分かってくるし、結末も見えてきます。それでも、楽しみながら見られる映画としては、こういうのは安心版です。アメリカ映画のデパートリーの広さか、いろいろな映画にであうことができます。 私の映画評 ★★★☆☆ |
主人公の夢はシンガーソングライターだったが、今は結婚式の披露宴で歌を歌うことを職業にする。自らの結婚式に花嫁さんは来ない。かってのロック歌手の主人公はイカスが、今の職業では妻にならない、と。一方、披露宴で働くウエイトレスも、自らの結婚披露宴を夢見る。フィアンセは無関心。披露宴の演出の相談を歌手とする。その二人が気づき始めるのは何か。そんな映画です。 主演の女優は名前は忘れましたが、「25年目のキス」の人。こういうまじめな役がピッタリです。主人公の歌手は初めてみる顔。一年に10本程度しか映画館では鑑賞しない(できない?)中で、この映画を映画館で見るか、と言われると「?」になるが、ビデオなら十分に楽しむことができる作品です。ちょっと、変な評価のしかたですが。 私の映画評 ★★★☆☆ |
4月 |
2000.4/28 鑑賞 金融腐食列島・呪縛 (1999・東映) 役所広司他 ビデオにて |
邦画では、少しは話題になった映画ということで、この映画を選んでみました。 少しはドキュメンタリー風に、総会屋と銀行との癒着をテーマに内部の腐食とそれを正そうと立ち上がる「若手」銀行マンを描いています。ただし、やっぱり甘いと思う。物語がしっくりきません。銀行の会長支配・相談役支配が根深いことは印象づけますが、どうも通り一遍のような気がしてならない。 こういうテーマを扱う場合は私の趣味としては、『金環食』のイメージが強い今はなき山本薩夫監督が適任だと思うのだが。 私の映画評 ★★☆☆☆ |
第1週と第3週の金曜日は近くのレンタルビデオ店が半額特価の日です。2泊3日が新作でも250円プラス消費税。そんな事情でレンタルした映画ですが、これがなかなかの拾い物で、収穫でした。 自らの才能を贋作で発揮している主人公が、依頼を受けてスペインの画家ブリンクスの絵に挑みます。その絵画作製場面が迫力があります。そこで知り合った絵画鑑定士の女性との関わりを描きながら、主人公の父への想いを軸に、贋作からの脱却のテーマに挑戦していきます。絵画ブローカーの殺人事件が主人公を追っかけるサスペンス風に仕上げてあって、物語としても面白い。 大型連休を家でゆっくり過ごしている人のために、オススメの映画1本です。 私の映画評 ★★★★☆ |
今年のアカデミー賞関係ではこの映画がノミネート無しでした。特殊撮影賞とか特殊効果賞とかのねらいがあったのかも知れませんが、今年は『マトリックス』という強力なライバルの出現があって、無冠になっています。 1975年頃だったと思う、衝撃的な第一作目のデビューから四半世紀を過ぎて、あと2本が撮影されて物語が完結となるという壮大な計画の『スターウオーズ』です。宇宙の果ての物語として、衝撃的な映像効果でこれからも楽しませてくれる映画となることは間違いがありません。 私の映画評 ★★★★☆ |
3月 |
3時間を超える大作。ベルリン映画祭で賞を取った、という評判もあって選択した映画でした。とにかく忙しい映画で、同時進行的に10名位の人物が描かれていきます。カメラが人物と一緒に行動する撮影法が多用されているのも忙しく感じる原因の一つかも知れません。クイズ番組のプロデューサーとその娘、死に瀕した資産家と後妻の若妻、彼の看護人、幼少に別れた子ども、クイズの天才少年とその父親、かっての天才少年、地元の警察官。これで10人。偶然と偶然の重なりは決して偶然ではないという展開で、同じ日の彼らを追っていきます。そして起こるエッという出来事。ちょっと超現実的でした。物語は解決しなくて当たり前だと思うのだが。トムクルーズの熱演が光っていました。 まあこういう種類の映画も見ておいてもいいなというのがみんなの感想でした。深く感動するのでもないし、サスペンスにハラハラするのでもないし、ホラーに追われるのでもないし、それでいて映画としての存在感は確かにあって、ずしりと心に重くもたれかかってきます。映画評論家によって沢山の解釈と主張がなされる映画になる気がします。 私の映画評 ★★★☆☆ |
現代版『ローマの休日』との評判があった映画。ハリウッド映画の強さは著名俳優の起用と共に、脚本の良さが大きく影響していると思う。この映画のように主人公の女優が映画の中でほぼ等身大の女優を演じていくという設定はなかなか面白いし、そこにイギリス人の常識的な大人との恋を絡ますことによって、有名女優の真実の愛を求める姿を浮かび上がらせていくという趣向。 こういう映画は見ていて安心でサクセスストーリーで予定調和で、おとぎの国の話のようだ、などの批判もありますが、私は観客として十分に楽しめたことがなりよりであると思っています。 私の映画評 ★★★★☆ |
2月5日より『釣りバカ日誌』が公開されています。平社員のハマちゃん(西田敏行)と社長のスーさん(三国連太郎)が釣りをめぐって織りなす人間模様の楽しさ。シリーズとして独立してすでに13作目を数えます。 今回の『イレブン』は、昨年10月に松竹経営陣によって突然発表された松竹大船撮影所の売却と、これに反対する松竹労働組合のたたかいの中で撮影されました。スタッフの大部分が組合員としてこの売却反対のたたかいに加わり、主演の西田さんも激励のメッセージを寄せているといいます。 一方の三国さんは「言いたいことは映画の中で」と、鈴木建設社長として「リストラ」に対する自らの思いの丈を語ります。三国さんが納得するまで練られたというそのシナリオの具体的内容は見てのお楽しみにしておきますが、人間を無視したリストラへの異議申し立てを行い「人材は企業の宝」だということが語られることは日頃のスーさんを知る愛好者にとっては、想像に難くありません。 日産の例をあげるまでもなく、現在に横行するリストラの嵐は、人材あっての企業という経営哲学とは全く対極にあって、雇用を「過剰」ととらえて大規模な「雇用破壊」を起こすことを特徴としています。 ただ、映画は理屈ではなく、観客に支持され興業が成功することが必要です。今『アイラブユー』とか『雨上がる』とか『刑法39条』とかが邦画では頑張っていると思う。 日本映画を愛好する一人として、何とか松竹大船調の伝統が現代に活かされて『釣りバカ日誌』などの作品が今後とも伸びていってほしいと思う。 私の映画評 ★★★★☆ |
いつも二階の自分の部屋でレコードばかり聴いている内向的な少女が、実は歌が大変に上手でマリリンモンローなどの物まねがうまい、ということが分かって、一儲けをねらう興行師と少女のガミガミ母親、それに伝書バトを飼う青年と少女との交流を描いています。ブラスに出演した俳優が出ていたりして、親しみが持てました。母親が何とも世間にありそうなど太く生きる中年女性を好演(?)しています。音楽が随所に取り入れられているのは、『ブラス!』の監督ならではというところでしょうか。 私の映画評 ★★★☆☆ |
アメリカのハイスクールの女友達2人が卒業記念に、家族にはハワイ行きと偽って、珍しい国タイを選んで旅行する。楽しいく過ごすバカンスの途中で、タイの警察に麻薬所持で逮捕される。無実を叫ぶ二人。言葉が分からない。罠にはめられたことが分かってもそれを証明できない。裁判は進行し、33年の刑に。弁護士の登場と国王の恩赦とが絡んで物語は進行していきます。 実話に基づいて脚本化されたと聞いているが、あり得る話。この前オーストラリアで服役している日本人の話がテレビで話題になっていた。服役シーンなどは多少甘いかも知れないが、テーマはきっちり押さえられていると思う。 私の映画評 ★★★☆☆ |
第二次世界大戦のガダルカナル島の激戦を描く戦争映画だが、南国の自然や生き物と戦争とを対比させて画面が非常にきれいである。昨年、話題を独占した『プライベートライアン』と同時期に上映されている。こちらもなかなかの出来である。ガダルカナル島といえば戦争の相手は日本人。南国で戦死した多くの日本人の姿の一部はこの映画に映像化されているという意味で見ることもできる。何とも無惨なたたかいであることか。 私の映画評 ★★★★☆ |
内容の分類からいえばコメディ。1962年のキューバ危機の時、地下に核シェルターを建設して閉じこもった夫婦が37年目に地上に現れる。シェルターの中で生まれた子どもも今は35才。彼が織りなす文化ショックを背景に描きながら、一人の恋人を探す話です。60年代の価値観が今に再現されて比較されるところがミソ。文化比較映画となっています。 楽しめばそれで十分の映画といえます。 私の映画評 ★★☆☆☆ |
二回目はストーリーが多少よく分かる。見どころはCG満載の特撮による映像美。確かに感覚が新しい。キアヌ・リーブスがよく頑張っています。名前は忘れましたが助演の女優も活躍しています。映画館の迫力がない分残念ですが、こういう映画もあってもよいと思う。 家族の評価もいいようです。一度鑑賞してこういう映画もあるのか、と関心してください。 私の映画評 ★★★★☆ |
およそ3時間の割と長い映画でした。1934年当時のアメリカの刑務所の話。死刑判決を受けた受刑者が刑の執行までの期間を過ごすF棟の看守主任(トム・ハンクス)が主人公。当時は電気椅子によって死刑が執行されていた。死刑囚が歩く電気椅子の部屋への道を『グリーン・マイル』と呼んでいた。物語はF棟に二人の幼女殺害で死刑判決を受けた黒人の大男の受刑者が送られてくるところから始まる。州の上部にコネを持つ新人の看守と、どうしようもない根っからのワル者と、住みついたネズミを友達にするフランス人受刑者とが、送られてきた大男の持つ不思議な力に絡んで物語が展開していきます。 大男の持つ力は『癒しの心』か。大男は「人を愛す心を利用して人を陥れた悪い人」と呼ぶ。彼が許す人と許さない人と。彼の『癒しの心』が物語をどう展開させていくかは、見てのお楽しみというところですが、人は誰も自分のグリーンマイルを歩んでいるという時、自分のグリーンマイルは、今どうなのか、どんな道のりなのか、と考えさせてくれる映画です。 私の映画評 ★★★★☆ |