一汁一菜の映画鑑賞記 その4 2001.11〜2002.11)   

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 「映画鑑賞記その1」  80 本  「映画鑑賞記その2」 65   「映画鑑賞記その3」  33 本   「映画鑑賞記その4」  33 


(インデックス33本)

2001年11月  ザ・コンデンター □ショコラ □デンジャラス・ビューティー小説家を見つけたらホタル
                      □ザ・メキシカン

2001年12月
  
老親 □ハリーポッターと賢者の石
2002年01月
  
ハムナプトラ2 □デンゲキ  □みんなの家  □シー・オブ・ラブ    □天使がくれた時間
         □15ミニッツ   □ギフト  □日本の黒い霧(冤罪)  □ハバナ  □シーズンチケット  
         □ダーブの世界  □釣バカ日誌12  □ドクタードリトル2
2002年03月   ロード・オブ・ザ・リング
2002年05月   蝶の舌 □あの頃ペニーレインと □ビューティフルマインド
2002年08月    スターウオーズエピソード2 □軍隊をすてた国
2002年09月  折り梅
2002年10月  コラティラル・ダメージ □アトランティスのこころ
2002年11月  陽だまりのグラウンド  □GO  □忍びの者  □スパイダーマン  □ドメスティック・フィア
         □ハリーポッタ-と秘密の部屋  □マイノリティ・リポート

【2002.12.01 更新】


2002年11月
NO.212 『マイノリティ・レポート』 11月30日鑑賞 大津7シネマにて
作品概要 2002年 米映画 監督 スティーブン・スピルバーグ  出演 トムクルーズ  他
[概略]



[感想]

  未来が舞台。将来を予知できる超能力を警察権力に利用して、殺人事件を事前に防止する犯罪予防課。その主任が36時間後に「殺人を犯す」と予知される。現実か、罠か。トムクルーズの逃亡と追跡が始まる。

 土曜日に1人で観賞。先行ロードショーだった。2054年という未来が舞台で、レイダースのように古代が舞台でない。サスペンスとアクションたっぷりのエンターメント映画と銘打っていますが、そのとおりの映画でした。スタントが多い中で可能な限りツムクルーズ本人が演じたというアクション場面は迫力があります。ストーリーの展開は、最後の謎解きとなって、そういうことか、と納得。ちょっと込み入ったトリックが施されています。

 どうも、ハリウッドの映画を先行して見てしまって、日本映画に足を運ばないのは、良くない傾向だと思います。あとは、正月作品まで、小休止かな。

 推薦度  ★★★☆☆
 

NO.212 『ハリーポッタ-と秘密の部屋 11月23日鑑賞 大津7シネマにて
作品概要  2002年 英映画 101分 監督 クリスコロンバス  出演 ダニエル・ラドクリフ ケネス・プラナー アラン・リックマン 他
[概略]



[感想]

  原作に忠実に描きながら、原作を知らない人でも十分に楽しめるように作成してある映画で、1よりも落ち着きがあって、安心して楽しめる気がしました。新しいキャラクターとして、妖精ドビーや、根っこのマンドレーク、ローークハート先生などが登場しています。

 家族3名で観賞。土曜日でしたが、9割くらいの入りでした。
 この年末はハリーポッタ-旋風で、全国のスクリーンを圧倒しているようです。勝ち馬に乗る映画館になりたいということでしょう。その一方で『たそがれ清衛」が朝10時40分から一回のみの上映と、圧迫されているのは何とも残念です。見たくとも見れない。

 推薦度  ★★★☆☆
 

NO.211 『スパーダーマン』 11月8日鑑賞 レンタルDVDにて
作品概要    
[概略]

[感想]

  アメリカでは人気かもしれませんが、日本ではどうかな。あたしのセンスには余りあいませんでした。大人の童話といったところ。
推薦度  ★★☆☆☆
 

NO.210 『忍びの者』 11月8日鑑賞 京都テレビにて
作品概要 監督 山本薩夫 1961年大映京都 出演 市川雷蔵 伊藤雄之助 藤村志保 浦路洋子 岸田今日子 西村晃
[概略]



[感想]

製作 永田雅一  脚本 高岩肇  原作 村山知義
第17回毎日映画コンクール女優助演賞 岸田今日子 第13回ブルーリボン賞男優助演賞 伊藤雄之助
シリーズの1回作品

 
百地三太夫の百地砦と藤林長門守とを巧みに操る忍者の統領と石川五右衛門とのあつれき。リアルで人間的な忍者の姿を描いています。忍者ブームの走りとなった記念碑的な作品。 忍術は兵法のひとつということを忠実に再現しているリアリズムがある。

  推薦度  ★★★☆☆
 

NO.210 『GO』 11月6日鑑賞 レンタルDVDにて
作品概要 監督 行定勳  日韓合作 出演 窪塚洋介 柴咲コウ 山崎努 大竹しのぶ他
[概略]








[感想]

 原作は金城一紀(金城かずき)の自伝的小説『GO』(第123回直木賞受賞作)
 1968年川口市生まれ、1993年慶応大学法学部卒業 1998年短編『レヴォリューションno3』で
 小説現代新人賞受賞

 2001年日本映画  2001年釜山国際映画祭で上映される
。 

  推薦度  ★★★★☆

 在日韓国人の日本における差別をアクティブに捉えて描いたテンポのある佳作品。民族学校の生徒を主人公に、日本人高校へ進学して、女生徒と恋仲になるが、自分が在日朝鮮人であることをなかなか言い出せない。主人公は自分とは何だ、生きる世界とは何だ、と叫ぶ。深刻なテーマながら先へ先へと展開とテンポで突き進んでいくのが何ともアクティブで、良い。
 

NO.209 『陽だまりのグラウンド』 11月4日鑑賞 レンタルDVDにて
作品概要 監督 ブライアン・ロビンズ  出演  アキアヌ・リーブス ダイアン・レイン他
[ストーリー]

[感想]

  2001年アメリカ映画 上映時間106分 配給 ギャガ=ヒュ-マックス=松竹
 週500ドルの報酬の約束でシカゴの貧民街の少年野球チーム「キカンバス」のコーチを引き受けた主人公のコナーオニール。ギャンブルの穴埋めが目的で身が入らないが、喧嘩しあう少年達の中に、野球への一途な情熱を見つけ、次第に心を動かされて行きます。学校の教師役のダイアン・レインにも、心を動かされたりして。

  推薦度  ★★★☆☆

 ダニエル・コイルが書いた原作があるということです。ナカナカ泣ける映画です。少年達の生活ぶりを垣間見るにつけ、野球に情熱を傾ける彼等の悲しみと喜びが倍増されてきます。コーチも真っ当な心を持っていたからこそ、「彼らから学んだ」と語るのです。スポーツ根性者ではない、ちょっと斜めに構えるコーチが逆に印象を濃くしています。

2002年10月
★更新がままなりませんが、気を取り直して見た映画の感想を綴っていきたいと思います。 
NO.208 『アトランティスのこころ』 10月29日鑑賞 レンタルDVDにて
作品概要 監督 スコット・ヒクス  出演  アンソニー・ホプキンス アントン・イエルキンー他
[ストーリー]

[感想]

  2001年アメリカ映画 上映時間101分 配給 ワーナーブラザーズ
 50歳台の写真家が生まれ育った小さな町を訪ねるところから始まります。少年時代の思い出へ。11歳の夏 主人公ボビーは親友サリーと、憧れの少女キャロルとともに、楽しい日々を過ごしています。ボビーの家の二階に老人が移り住んできます。不思議な老人と少年との交流。老人は不思議な力の持ち主で、人の心を読み取ることが出来ます。やがて、老人を追う謎の手が近づいてきます。

  推薦度  ★★★☆☆

 原作は、スティーブン・キングで、1999年発売されるや、全米でヒットして400万部のベストセラーとなった同名の小説の映画化です。少年たちの夏の日は瑞々しく描かれています。老人も渋い。唯一、老人はいかなる理由で誰から追われているのかが、少年の目には分からない。私も分からなかった。従って、終わりが何ともしっくりこないところが残念でした。
 原作を読めばもっとよくわかったのでしょうが。 

NO.207 『コラテラル・ダメージ』 10月28日鑑賞 レンタルDVDにて
作品概要 監督 アンドリュ-・ディビス  出演  アーノルドシュワルツネガー フランチェスカ・ネリー他
[ストーリー]

[感想]

 上映時間 108分 2001年アメリカ映画 配給 ワーナーブラザーズ COLLATERAL DAMAGE
 脚本 ディビッド・グリフィス/  ピーター・グリフィス

 ロサンゼルスの消防士が主人公。爆弾テロにより目の前で妻子が殺害される。その寸前に警官姿の犯人を見た彼はそれがコロンビアのテロリスト集団の仕業である事を知るが、なぜかCIAは動かなくなってしまう。それでは、と単身コロンビアに乗り込む主人公の活劇が展開されることになるが、コロンビアの内情は、コカインの利権をめぐってアメリカの暗躍があり、肉親を暗殺された人々の一部がテロリストとなっていることを知る。自らの復讐と、コロンビアの国情と。テロは何も生まないと立ち向かうことになるのだか。
  推薦度  ★★★☆☆

 昨年の10月6日公開予定が、貿易ビル事件で延期になっていた作品です。コラティラル・ダメージとは、アメリカの国益のためには多少の犠牲はやむを得ないという考え方のことをいう、とありました。
 監督は「逃亡者」のアンドリュデェービス。主演は30本目となるアーノルドシュワルツネガーが渋い役をこなしています。
 どんでん返しも準備されて、楽しめる内容になっていますが、後味はやっぱりよくない。テロと暴力の世界は、シリアスであることは
できない、ということだと思う。
 

2002年9月
★観た映画の一部しか更新できていません。折り梅は上映会を取り組んだ映画です。
 
NO.206 『折り梅』 9月14日鑑賞 大津市生涯学習センターにて
作品概要 松井久子監督作品  出演 原田美枝子 吉行和子 トミーズ雅 他
[ストーリー]

[感想]

 推薦度  ★★★★☆

 大津市に高齢者と子どものふれあい施設をつくる会が大津シネマクラブとタイアップして、上映会を取り組んだ映画です。我が家からは、家族4人と配偶者の親元の母親と合計5名そろって鑑賞に出掛けました。3回目の午後6時半からの上映に、現地に一時間前に着いて、席を確保したあと、近くのイタリアンレストランでドリンクバーを楽しみました。
 映画鑑賞記はコラム動点で取り上げました。

 私の住む地域で「高齢者と子どものふれあい施設をつくろう」という運動が起こって一年半余りになります。敷地は市有地の提供を受けて、今年度に保育所建設の県申請を、来年度には特別養護老人ホーム建設の県申請を目標にしています。何とか成功しほしいものと思っています。今は、地域高齢者の憩いの場としてふれあいサロンを会が開設しています▼その『つくる会』が主催して、週末に映画会がありました。映画は『折り梅』。三回の上映で延べ千名を越える入場者があって上映会は成功。我が家は家族四人で鑑賞しました。映画は、アルツハイマー病を発病した同居の母(吉行和子)と家族とのぶつかり合い、特に義母と妻との葛藤を軸にして「老い」を描いています。義母の生い立ちや心の悲しみを知り理解を深める妻巴(原田美枝子)の姿が印象的でした。「老い」の悲しみとともに豊かさを語る映画です▼タイトルとなった『折り梅』とは、生け花の言葉で、枝を折って枝ぶりを変更しても、皮で養分を吸収するために枯れずに綺麗な花を咲かす、という意味です。映画のテーマとなっている老人性痴呆症と重ねて、梅の木のたくましさを表現しています▼松井久子監督作品です。是非観賞を(M)

 

NO.205 『折り梅』 9月14日鑑賞 大津市生涯学習センターにて
作品概要 松井久子監督作品  出演 原田美枝子 吉行和子 トミーズ雅 他
[ストーリー]

[感想]

 推薦度  ★★★★☆

 大津市に高齢者と子どものふれあい施設をつくる会が大津シネマクラブとタイアップして、上映会を取り組んだ映画です。我が家からは、家族4人と配偶者の親元の母親と合計5名そろって鑑賞に出掛けました。3回目の午後6時半からの上映に、現地に一時間前に着いて、席を確保したあと、近くのイタリアンレストランでドリンクバーを楽しみました。
 映画鑑賞記はコラム動点で取り上げました。

 私の住む地域で「高齢者と子どものふれあい施設をつくろう」という運動が起こって一年半余りになります。敷地は市有地の提供を受けて、今年度に保育所建設の県申請を、来年度には特別養護老人ホーム建設の県申請を目標にしています。何とか成功しほしいものと思っています。今は、地域高齢者の憩いの場としてふれあいサロンを会が開設しています▼その『つくる会』が主催して、週末に映画会がありました。映画は『折り梅』。三回の上映で延べ千名を越える入場者があって上映会は成功。我が家は家族四人で鑑賞しました。映画は、アルツハイマー病を発病した同居の母(吉行和子)と家族とのぶつかり合い、特に義母と妻との葛藤を軸にして「老い」を描いています。義母の生い立ちや心の悲しみを知り理解を深める妻巴(原田美枝子)の姿が印象的でした。「老い」の悲しみとともに豊かさを語る映画です▼タイトルとなった『折り梅』とは、生け花の言葉で、枝を折って枝ぶりを変更しても、皮で養分を吸収するために枯れずに綺麗な花を咲かす、という意味です。映画のテーマとなっている老人性痴呆症と重ねて、梅の木のたくましさを表現しています▼松井久子監督作品です。是非観賞を(M)

 

2年8月
★しばらく更新が跡絶えていました。映画は見ていないわけではありませんが、少し少な目だったことも事実です。また、更新を始めます。
 
NO.204 『軍隊をすてた国 コスタリカ』 8月4日鑑賞 滋賀 淡海大ホールにて
作品概要 ドキュメンタリー映画  制作 早乙女 愛 企画 早乙女勝元
[ストーリー]


[感想]

 推薦度  ★★★☆☆

コラム動点で取り上げました。

 コスタリカという国をご存知ですか。中米パナマの隣りにあって人口三八〇万人、九州と四国を合わせた位の面積の小国です。この国は一九四九年に憲法第十二条によって当時あった六万人の常備軍を廃止しました。以来五二年間、永世中立国として一度も軍事費を持たない国です。八〇年代隣国ニカラグアの内戦時には、「中米の消防士となる」と宣言して、非武装を武器にして積極的に中米和平に貢献しました。当時のアリアス大統領は一九八七年にノーベル平和賞を受賞しています▼その国コスタリカを知ったのは、実はドキュメンタリー映画『軍隊をすてた国』を観たからです。作家早乙女勝元氏の企画により娘早乙女愛さんが制作した映画。コスタリカの子どもたちがとにかく輝いているのが印象的な映画です。早乙女勝元氏の話から、ニカラグアからの移民・難民を受け入れて今は人口の一割にも達していること、国家予算の四分の一が教育予算であること、国土の四分の一が自然保護区であることが分かりました▼「軍隊不保持」の憲法を持つ二つの国の一方の国日本では、有事法制三法案は「廃案」でなく「継続審議」となって、秋の臨時国会で再度息を吹き返すか。憲法の軍隊不保持が泣いている(M)2002.8.6掲載 
NO.203 『スターウオース エピソード2』 7月31日鑑賞 梅田スカラ座にて
作品概要 出演  監督 スティーブンスピルバーグ  
[ストーリー]


[感想]

 推薦度  ★★★☆☆

 エピソード2が封切りされたので、早速鑑賞しました。今回の映画も感動するというよりも楽しむ映画。画面の迫力を楽しんできました。ただ、それでよいのかな、ということもちょっと気になりました。というのは、ストーリーの展開は結局戦闘場面が見せ場で、ヨーダーが闘ったり、ジャンプしたりするし、紫のライトセーバーがあったりして、アナキン・スカイウオーカーが如何にして誕生するか、ということに集約される気がしました。次のエピソード3が完結編として、最初のスターウオーズに連なっていく気がします。ちょっとつなぎ的で、満足も半分くらいなり、といった感想でした。
2002年5月
★今年のゴールデンウイークに何本の映画を鑑賞できるか。10本くらいはまとめて見たいものです。実績は「蝶の舌」「ティーム・レイダー」「コレリ大佐のマンドリン」「あの頃ペニーレインと」「大河の一滴」「ビューティフルマインド」「ワイルド・カー」「トップオブウーマン」
 
NO.202 『ビューティフルマインド』 5月4日(土)鑑賞 OTSU 7 CINEMAにて
作品概要 出演 ラッセルクロウ、ジェニファーコネリー 監督   
[ストーリー]


[感想]

 

 
NO.201 『あの頃ペニーレインと』 5月3日(金)鑑賞 レンタルビデオにて
作品概要 出演  監督   
[ストーリー]


[感想]

 

 
NO.200 『蝶の舌』 4月30日(火)鑑賞 レンタルビデオにて
作品概要 出演  監督  2001年/スペイン映画/上映時間: 時間 分
[ストーリー]







[感想]




 職場のコラムに『蝶の舌』を書きましたので、転載します。 

 
天候には比較的恵まれた今年の連休はどうでしたか。私は畑仕事と映画の日々でした。「ビューティフル・マインド」「あの頃ペニーレインと」「コレリ大佐のマンドリン」「ワイルドスピード」など十本以上を観ました。今日はその中でビデオ観賞となった『蝶の舌』の感想記です▼一九九九年制作のスペイン映画。八歳の少年モンチョは学校でグレゴリオ先生と出会います。先生から自然の知と人生を学んで成長していきます。蝶は普段は巻いている舌を伸ばして蜜を吸う。ティノリンコという鳥はメスに蘭の花を贈る。先生の話にモンチョは感動します。退職の日グレゴリオ先生は「自由に飛び立ちなさい」と語ります▼少年と先生の交流を情感たっぷりと誠実に映し出していきますが、時は一九三六年の冬の終わりから、夏の初めにかけて。時代は人民戦線派が選挙に勝利したのち、フランコ将軍の軍事クーデターによって悲劇的な「スペイン内乱」へと突き進んで行きます。ラストシーンで八歳の少年が叫ぶ「ある言葉」をあなたはどう受け止めますか。映画はそう問いかけています▼日本公開は関西では神戸のみでしたが、広い世代から支持されて感動を与えた作品です。私の現在の一押し作品のひとつ(M)
2202.5.8掲載

推薦度  ★★★★☆

2002年3月
★長男の受験の関係で、せめて試験期間中は家族も映画を控えようということになって、丸1ヶ月以上、映画から遠ざかっていました。試験が終わったということで、3月になって、レンタルし始めました。「アクシデンタル・スパイ」「エキデン」「ルール2」「ロードオブザリング」の4本(2002.3.21記)
 
NO.199 『ロード・オブ・ザ・リング』 3月14日(木)鑑賞 大津アーカスシネマにて
作品概要 出演 イライジャ・ウッド イアン・マッケラン 監督 ピーター・ジャクソン 2001年/アメリカ映画/ニューライン・シネマ作品/上映時間:2時間58分
[ストーリー]







[感想]




 魔法の力を持つ『指輪』をめぐる物語。イギリスの1953年発表された『指輪物語』が原作になっている。イギリスにそんな有名な名作と呼ばれる物語があったということさえ、不勉強でした。中身は冒険ファンたずーですので、物語の筋を色々言っても楽しくありません。この映画は画面で楽しむ映画です。
  この映画の特徴は3部作であることを最初から銘打っていること。
 第一部「ロード・オブ・ザ・リング」 第二部「二つの塔」  第3部「王の帰還」

 前評判が高い映画なので、見ておこうということで出かけました。
 この映画についてのコラムを書きましたので、以下に引用します。

「アカデミー賞」発表・授賞式は3月25日です。今年は未見作品が多くて予想は不謹慎。そこで、今日は作品賞にノミネートされている『ロード・オブ・ザ・リング』の観賞記とします▼勉強不足でしたが、この映画には『指輪物語』という原作(作者・トールキン)があって、20世紀を代表する冒険・ファンタジー小説の名作だといいます。三部作が発表されたのは1953年です。スターウオーズやハリーポッターなどに影響を与えたといえば、やはりすごいと思う。物語が壮大すぎて映画化は困難と言われていた中で、今回映画化され、注目されています▼強力な魔力を持つ「指輪」。その指輪を預かったホビット族の若者が、仲間と一緒に協力者を得て、魔の山にある火口への旅を続ける物語です。冒険・ファンタジーの映画化は難しいといわれていますが、最新のSFXは魔界描写や心理描写を可能にしました。そうした描写と実写とを楽しく観賞する映画です。ロケはニュージーランドといいますが、大変に美しい。今回映画化されたのは三部作の第一部「旅の仲間」編で、次の冒険を予感させるラストシーンとなっています▼アカデミー賞が好きなテーマではありませんが最優秀作品になるかも知れないと予感(M)

推薦度  ★★★★☆

2002年1月
★レンタル屋の「メディアステーション」のレンタル料金が5本750円+新作1本100円プラスという料金体系のため、新作3本入れて1,050円ですから安いということで、どうしても5本レンタルしてしまいます(新作350円のため、3本でも1,050円で一緒)。観るのが大変です。(2002.1.14記)
 
NO.198 1月14日(月)鑑賞  『ドクター・ドリトル2 DR・Dorittle2』  レンタルビデオにて
作品概要 出演 エディマーフィー        
監督          
アメリカ映画 2001年     
 感 想

[ストーリー]
 今回は、動物園の熊を野生化させて、森を救おうと、立ち上がるドクターの話。熊と会話している如くのカメラワークと熊の演技が見ものです。

[感想]
 エディ・マーフィーは達者な役者です。但し、分野としては、しゃべくりで飛びまわる刑事もののイメージが残っていて、動物と話せる医者という設定は、面白いがそう何回も見て楽しいかということがあります。

推薦度(編集長) ★★☆☆☆

NO.197 1月13日(日)鑑賞  『釣バカ日誌12』  レンタルビデオにて
作品概要 出演 西田敏行 三国連太郎 浅田美代子 青島幸男 宮沢りえ       
監督          
邦画 松竹     
 感 想

[ストーリー] 
 副題は「地上最大の休暇作戦」。常務が退職して故郷の山口・萩に帰ったことから物語は始まります。彼が病人に入院して、ハマちゃんとスーさんは見舞いに行きます。姪の宮沢りえが面倒を見ています。タクシーの運転手と釣り場に出かけたりして、楽しむのですが、元常務の「死去」の知らせが届き  。

[感想]
 今回はあまり好きになれませんでした。浜ちゃんが活躍する場所が葬式とか、仕事を釣という趣味で知り合った「弟子」のところへ行って取ってくるとか、「釣り」にまつわる本来の力が出ていない気がします。会社を退職したら、病気になってそのまま、というのも余りにも寂しすぎる気がします。もっと助ける方法はなかったか、と思ってしまう。

推薦度(編集長) ★★☆☆☆

NO.196 1月9日(水)鑑賞  『ダーブの世界』  レンタルDVDにて
作品概要 出演       
監督          
アメリカ映画     
 感 想

[ストーリー] 
[感想]
推薦度(編集長) ★★★☆☆

NO.195 1月9日(水)鑑賞  『シーズンチケット』  レンタルDVDにて
作品概要 出演       
監督 マーク・ハーマン          
イギリス映画     
 感 想

[ストーリー]
主人公は15歳。狭いアパートで母や姉とひっそりと暮らしている。父親はいない。友達は年老いた父親と二人暮らし。頭の切れる主人公と太っちょでお人好しの友達の2人連れ。二人には共通の夢が。大好きなニューカッスル・ユナイテッドの試合をスタジアムで観戦すること。手にはミルクたっぷりの紅茶を持って。
 現在、観戦チケットはコネが無くては入手困難。かといって、一人500ポンドもする“シーズンチケット”はとうてい手が届かない。でも何とかして生で試合が見たい。彼らは、二人で1000ポンド、次のシーズンが始まる夏までに稼ごうと言いだしたのだ。そのためには酒もタバコもクスリもやめなければならない。夏、秋、冬と季節は巡り、リーグ開幕の日が近づいていくが…。

シーズンチケットとは?
サッカー観戦は多くの人にとって夢のまた夢だ。お気に入りのチームの試合がいつでも観戦できるシーズンチケットはスーパープレミアもの。

[感想]
 最初は、主人公がぐれていて大変だな、と思ったが、なんと目的のために最後まで努力する「少年」でした。努力の内容は15歳の少年らしくなってしまうのがまた、映画のいいところ。ラストが何とも「カットビ」です。

推薦度(編集長) ★★★☆☆

NO.194 1月9日(水)鑑賞  『ハバナ』  レンタルDVDにて
作品概要 出演 ロバートレッドフォード      
監督          
アメリカ映画 ワーナーブラザーズ     
 感 想

[ストーリー]
ロバート・レッドフォードの出演した映画一覧
1962年 戦場の追跡  64年 戦場はどこだ  65年 サンセット物語  66年 逃亡地帯  雨のニューオリンズ  67年 裸足で散歩  69年 夕陽に向かって走れ   明日に向かって撃て!   白銀のレーサー   70年 お前と俺  72年 大いなる勇者         候補者ビル・マッケイ         ホット・ロック  73年 追憶         スティング    74年 華麗なるギャッピ  75年 華麗なるヒコーキ野郎         コンドル  76年 大統領の陰謀(製作兼)  77年 遠すぎた橋  79年 出逢い  80年 ブルベイカー         普通の人々  81年 The Solar Film(製作総指揮)    84年 ナチュラル  85年 愛と哀しみの果て  86年 夜霧のマンハッタン  87年 プロミスト・ランド<青春の絆>  88年 ミラグロ 奇跡の地 ダルク家の三姉妹

ロバートレッドフォードが出汁になって、1959年キューバの「革命」の瞬間を描こうとしている映画。

[感想]

推薦度(編集長) ★★★☆☆

NO.193 1月4日(金)鑑賞  『日本の黒い霧(冤罪)』  レンタルビデオにて
作品概要 出演 中井貴一 遠井凪子 細川直美 寺尾総      
監督 熊井啓一         
2001年3月24日公開  日活 119分    
 感 想

リーフレットより[ストーリー] 
 熊井啓監督は、この作品で第51回ベルリン国際映画祭において、特別功労賞を受賞しました。熊井啓監督自身が長野県松本市出身で信州大学出です。社会派の映画「帝銀事件・死刑囚」がデビュー作。「忍ぶ川」「サンダ館8番娼館・望郷」「天平の甍」「謀殺・下山事件」などの代表作があります。
 実際に起きた「松本サリン事件」を題材として、第一発見者である河野氏が警察とマスコミの予断によって「容疑者」に仕立て上げられていく怖さを、高校生の視線から、事後の取材という形で丹念に追って、マスコミのあり方に問題を投げかける力作です。
 
[感想]
 映画上映の時、見たいと思いながら見逃した作品でした。第一通報者であり被害者である河野さんが「容疑者」に変わっていく際に警察とマスコミが果たした役割を検証していくストーリーとなっています。妻が重態で本人も被害を受けているのに、「犯人」の如く扱われた本人の無念さが、誠実である分強く迫ってきます。東京サリン事件というとんでもない事件によって真犯人が見つかり「松本サリン事件」は「解決」するのですが、当時のマスコミはどうだったのか。新聞は謝罪文を掲載したが、テレビは謝罪していないとか、の問題も突きつけています。

推薦度(編集長) ★★★☆☆

NO.192 1月3日(木)鑑賞  『ギフト』  レンタルビデオにて
作品概要 出演 ケイト・ブランシェット      
監督          
2001年  米 分    
 感 想

[ストーリー] 監督)サム・ライミ (主演)ケイト・ブランシェット、キアヌ・リーブス、ヒラリー・スワンク 
(時間)1時間52分アニー(ケイト・ブランシェット)は夫を事故で亡くした三児の母。南部の街サバナに住み、カード占いで細々と生計を立てている。彼女は透視能力を祖母から受け継いでおり占いも非凡なものだったが、むしろその温和な性格で相談者から尊敬を受けていた。ある日彼女は殺人事件の透視をしてしまう。彼女の穏やかな日々は一変するのだが・・・。[制作データ] 2000米/アミューズ
[上映時間] 112分


[感想]

NO.191 1月2日(水)鑑賞  『15ミニッツ』  レンタルDVDにて
作品概要 出演 ロバート・デ・ニーロ      
監督          
2001年  米 分    
NO.190 1月2日(水)鑑賞  『天使がくれた時間』  レンタルDVDにて
作品概要 出演 ニコラス・ケイジ ティア・レオーニ      
監督 ブレット・ラトナー         
2001年 米 125分    
 感 想

[ストーリー] 
 ウォール街で成功をおさめることを夢見るジャック・キャンベルは、結婚を誓い合った恋人のケイトに見送られ、研修のためにロンドンへ旅立とうとしていた。「ロンドン行きは考えなおして。いますぐふたりの人生をはじめましょう」 空港で涙を見せるケイトに、「たとえ100年離れていても僕らは変わらない」と答えるジャック。だが、ふたりの人生は、それっきりひとつに交わることはなかった…。

[感想]

NO.189 1月2日(水)鑑賞  『シー・オブ・ラブ』  レンタルDVDにて
作品概要 出演 アル・バティーノ エレン・パーキン     
監督 ハロルド・ベッカー          
1989年 米 113分    
 感 想

[ストーリー] 
 ニューヨークで連続殺人事件が発生。被害者は全員男性で、全裸のまま殺されている。そして現場には必ず“シー・オブ・ラブ”のレコードが…。事件を担当するのは、同僚刑事のもとに走った妻と離婚して、孤独な毎日を送る中年刑事フランク。彼は被害者がやっていたように、新聞に恋人募集の広告を出し、犯人への手がかりを探す。やがて容疑者は女性に絞られるが、フランクはその中のひとりヘレンと恋に落ちてしまう…

NO.188 1月1日(火)鑑賞  『みんなの家』  レンタルビデオにて
作品概要 出演      
監督 三谷幸喜         
東宝    
NO.187 1月1日(火)鑑賞  『デンゲキ』  レンタルビデオにて
作品概要 出演      
監督         
2001年 米 ワーナーブラザーズ    
NO.186 1月1日(火)鑑賞  『ハムナプトラ2』  レンタルビデオにて
作品概要 出演 リック・オコーネル レイチェル・ワイズ ジョン・ハナ       
監督 スティーブン・ソマーズ        
2001年 米 ワーナーブラザーズ    
2001年12月
 
☆大津市民会館で映画『老親』の映画会が開催されて鑑賞しました。つくし保育園の「特別養護老人ホームと保育園の複合施設を建設する会」が  開催したもので、600人強の人たちが鑑賞しました。
NO.185 12月15日(土)鑑賞  『ハリーポッターと賢者の石』  大津セブンシネマ にて pm3:00〜5:30
作品概要 出演 ダニエル・ラドクリフ ジョン・クリース エマ・ワトソン リチャード・ハリス     
監督 クリス・コロンバス         
2001年 米ワーナーブラザーズ    
 感 想

[出演者]
独特の名前が多いため、まず、名前を覚えるところから。 
●ハリーポッター(主人公)●ロン・ウイーズリー(ハリーの親友)●ハーマイオニー・グレンジャー(優等生・ハリーの親友)●ドラコ・マルフォイ(ハリーのライバル)
●バーノン・ダーズリー(ハリーのおじ)●ペチュニア・ダーズリー(ハリーの母の妹)●ダドリー・ダーズリー(いとこ・意地悪)
●アルバス・ダンブルドア(ホグワーツ魔法魔術学校の校長)●ミネルバ・マクゴナガル(副校長)●セブルス・スネイプ(寮監)●クュレル(先生)●マダム・フーチ(先生)ルビウス・ハグリッド(森の番人)

 原作は「賢者の石」一巻だけ、となっていますが、その1巻の中は沢山のエピソードで埋められているため、映画化に当たって、どのエピソードを選択して、どれを落とすか、というのが重要になります。映画とはいえ、できるだけ原作に忠実であろうとしています。従って、典型的な画面として生えるところが多くて、ハリーの心情や心の動きなど静の部分はどうしても、カットされています。その結果、画面展開が早くて、原作を知らない人はどうしてそうした展開になっていくのか、という必然性が余り納得できないまま、どんどん先へ進んでいってしまう、という印象をもつのではないか、と感じました。

 一緒に見た配偶者の意見では、試合のシーンだけは映像が勝ってとても分かりやすく試合をしてくれた。英語が非常に分かりやすく発音されていて、典型的な英語だった、原作を知らないとよく分からないと思うのでは。 

 画面がいくつで構成されていたか、@ダーズリー家の中A動物園(ハリーとヘビが話する)B11歳になって手紙がくるCハグリッドが尋ねてくるDロンドンへ買い物に出かけるEロンドンの9・3/4ホームF列車の中でロン・ハーマイオニーと会うGホグワーツ校到着H全校生徒の前で寮を決めるI廊下・動く階段・授業風景J箒の授業Kクリケットのそら飛ぶ試合L3階を探検……。次々と画面が浮いてきます。評価は後ほど、コラムで取り上げようと思っています。
   

推薦度(編集長) ★★★☆☆       

NO.184 12月2日(日)鑑賞  『老親』   大津市民会館 にて pm2:10〜4:30
作品概要 出演 萬田久子 小林圭樹 岡本綾 草笛光子 他     
監督 槙坪多鶴子 原作 門野春子『寝たきり婆あ猛語録』        
2000年 日本映画 112分    
 感 想

[ストーリー] 
 「女は結婚すると、ふつう親が四人になる。介護で力尽きるまえに自分を生きたい。祖母・母・娘、涙と笑いの自立と共生。」
 「老いるとは、新しい自分に出会いつづけること。八十三歳の自立、一家の主夫に大変身。おじちゃんはゆっくり成長するタイプ。」
 物語のパンフレットのキャッチコピーです。

 萬田久子さん演じる主人公は奈良・斑鳩の里を故郷に持つ長男の嫁で専業主婦。東京で末期がんの実父の介護中に、斑鳩の里の義母が亡くなり、しゅうとの世話のため奈良への転居を強いられる。その後のしゅうととの生活。
 七年後に「家」や「嫁」から解放されるために離婚。しかし、しゅうとが引っ越してきて奇妙な同居生活が始まる。その後、今度は実母が寝たきりに―。

 キャッチコピーどおり4人の「老親」が次々に登場してきます。「親の老い」と如何に向き合うか。様々なテーマを投げかけてくれる映画です

 この映画は監督の思い入れが本当によく出ている作品だと思いました。
 槙坪監督は慢性関節リウマチのため車いすで生活しています。それを押すのは痴ほうで要介護2の実母です。
 「母は役割を持つことで輝いている。老いるのは絶望じゃない」「介護の原点は対等な人間関係のふれあいにあるのでは」―。
 映画には日ごろの思いが深く織り込まれていると感じました。いい映画です。

推薦度(編集長) ★★★★☆       

2001年11月
NO.183 11月25日(日)鑑賞  『ザメキシカン』 レンタルビデオ にて
作品概要 出演 ブラッド・ピッド ジュリア・ロバーツ     
監督・脚本 ゴア・ヴァ-ビンスキー J・Hワイマン        
2001年米映画 123分    
 感 想

[ストーリー] 
ブラッドピットが「幻の銃」と言われる銃を運搬するという話。その途中での騒動。

 どう評価したらよいか分からない映画。せっかく、二大スターを使いながらこの程度の映画?と思ってしまう。

 俳優が好きな人だけ、俳優を見るためにだけ鑑賞してください。

推薦度(編集長) ★☆☆☆☆       

NO.183 11月24日(土)鑑賞  『ホタル』 レンタルDVD にて
作品概要 出演 高倉 建  田中裕子  奈良岡朋子     
監督・脚本 降旗        
2001年日本映画 116分    
 感 想

[ストーリー] 
鹿児島湾で漁師を営む夫婦。近くにある知覧は第二次大戦末期に、特別攻撃隊の飛行機が飛び立った飛行場のある場所である。その知覧で食堂を営んでいたお母さんと慕われた人がいた。「昭和天皇」が亡くなった時に、青森に住む元特攻隊員が自殺する。鹿児島から墓参りに行く夫婦。この夫婦は、夫は元特攻隊員で、妻は特攻隊員の元許婚であったかとが、次第に明らかになっていく。
その「お母さん」から、元隊員から預かったという形見の品を届けて欲しいと頼まれる。それは、韓国・釜山の親戚が住むという在日朝鮮人の特攻隊員の形見だった。
妻の腎臓は次第に蝕まれていって、余命が余り長くないと医者から告げられる夫。そして、釜山行きを引き受ける。

 なかなか重厚な映画でした。知覧と特攻隊というテーマが正面から取り上げられています。それも、初老の夫婦の日常のなかに散りばめられています。青森から尋ねてきた知人の孫に、語るように段々と解き明かされていく夫婦の過去は何れも押しつぶされそうに重い。そうした過去を背負って寄り添うように生きていく夫婦が非常にいとおしく感じられました。

 大変に早い予想ですが、2002年3月に発表される「日本アカデミー賞」の作品賞は、「千と千尋の神隠し」の扱いがあって難しいのですが、それを特別賞とすれば、「作品賞」「主演男優賞」「主演女優賞」の3賞の有力候補だと感じました。

推薦度(編集長) ★★★★☆       

NO.182 11月23日(金)鑑賞  『小説家を見つけたら』 レンタルDVD にて
作品概要 出演 ショーン・コネリー   
監督・脚本 ガス・ヴァン・サント  ロブ・ブラウン        
2000年米映画 116分    
 感 想

小説家を見つけたら[ストーリー] 
主人公はニューヨーク・ブルックリンで暮らす16歳の高校生。いつも遊ぶバスケットコートの近くの家で彼が見つけたのは40年前、ピューリッツアー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた幻の大作家。高校生とこの奇妙な老人との駆け引き。そして高校生に非凡な才能を見出した老人は彼に文章の精神を教える。そして、自らも心閉ざしてきた人生にピリオドを打ちもう一度外の世界へ踏み出す。社会から離れて人生の黄昏を迎えようとしている偏屈な老作家と、人生の出発点で試練を経験する作家志望の高校生との交流。そしてやがて師弟の関係を超えた友情で結ばれ互いに相手から教わりながら成長していく。少年は作家から文学と人生を学び、老人は彼によってにもう一度ペンを取り、世界と向き合う力を与えられる。(ジャケットから内容要約)

 映画館で鑑賞して今回2回目。上質の作品という趣きが出ていて、好きな作品です。少年と老人との文学を通じての交流。偏屈な老人が次第に打ち解けていくところがショーン・コネリーの腕の見せ所です。見事に演じています。高校生が出会う経験や試練が彼を成長させていくところが主題であるのに、老人の存在感が強く、半分くらいは老人の人生が焦点になっていて、それがいい。

推薦度(編集長) ★★★★☆       

NO.181 11月10日(金)鑑賞  『デンジャラス・ビューティー』 レンタルビデオ にて
作品概要 出演 サンドラ・ブロック マイケル・ケイン ベンジャミン・ブラット   
監督・脚本 ドナルド・ビートリー        
2000年米映画 110分    
 感 想

[ストーリー] 
グレイシー・ハート(サンドラ・ブロック)は、男勝りのFBI捜査官。仕事一筋で、色気、しゃれっ気、化粧っ気なし、身の回りを一切かまわない日々を過ごしていました。ある日、手配中の連続爆弾魔から次なるターゲットがミス・アメリカ・コンテストだと予告が届き、グレイシーの悪友マシューズ率いる特別捜査チームは、彼女をコンテストの出場者として潜入捜査をさせることに決定。
 ベテラン美容コンサルタント、ビクター・メリングの協力を得て、グレイシーの美人度はどんどん上がり、コンテストの予選を勝ち抜いてゆきます。それと同時に、コンテストの出場者たちとの友情を深めてゆくにつれて、「ミス・コンに出る女なんてバカばっかり」だと思っていたグレイシー自身の内側にも変化が起こりはじめます。という具合で、アクションと変身期待願望に応える映画です。

 サンドラブロックの変身の様子を眺めながら、女性変身の極意をかいま見せてくれる映画とでもいったらいいでしょうか。気楽に見られますが、その分、意味深長な映画ではありません。ただ、楽しんでください。

推薦度(編集長) ★★☆☆☆       

NO.180 11月6日(火)鑑賞  『ショコラ』 レンタルビデオ にて
作品概要 出演 ジュリエット・ビノシュ ジョニー・デップ   
監督・脚本 ラッセ・ハルストレム        
2000年米映画 121分    
 感 想

[ストーリー] 
1959年。フランスの典型的な小さな田舎町。カトリックの伝統に縛られて、窮屈なな生活を送っている。町長であり、町の実権を一手に握る伯爵は、若い神父を指導する出るほど、熱心で厳格なカトリック教徒。必ず日曜日のミサには全員出席する。
   そこへ、ある北風の強い日、赤いケープをまとった母娘がやって来た。町のひねくれ者の老婆アマンドから、お菓子屋の貸店舗を借り、ショコラ・ティエを開店する。
   見たこともないおいしそうなチョコレートであふれた店。町民たちは興味津々。店に足を踏み入れると、女主人のヴィアンから、すかさず「あなたの好みのチョコレートは、これね」と、勧められ、すっかり虜になってしまう…。
   しかし、町から町へと流れてきたヴィアン親子は、カトリックの伝統なんて、全然気にしない。日曜日のミサに来るよう要請したのに、にべもなく断るヴィアン。ちょうど断食が励行されることもあり、「ぜいたくなチョコレートなんて!」と、伯爵の怒りを買ってしまう。
   教会には行かなくても、ヴィアンの優しい心遣いは、他人の目を気にして固くなっていた人々の心を徐々に溶かしていく。夫の家庭内暴力に耐えかねて家を飛び出してきた女性をかくまったり、家主の老婆アマンドと、孫息子の交流に一役買ったりと、ヴィアンに出会った人たちは、徐々に自分に正直に生きるようになっていく。

 アカデミー賞の作品賞・主演女優賞・助演女優賞・音楽賞・脚本賞の5部門にノミネートされて、その頃から関心をもっていた映画です。期待に違わない良い映画、最後まで楽しく鑑賞できました。起伏は大きくありませんが、チョコレートの魔力にかかって、徐々に解けて解放されていく田舎の人々の心がよく伝わってきます。カソリック対お菓子という組み合わせも非常に面白い。古いしきたりを溶かしていくチョコレートの魅力。偏屈な老婆役がいい役回りで全体を引き立てています。

推薦度(編集長) ★★★★☆       

NO.179 11月2日(金)鑑賞  『ザ・コンデンター』 レンタルビデオ にて
作品概要 出演 ゲイリー・オールドマン ジョン・アレン    
監督・脚本 ロッド・ルーリー         
2000年米映画 121分    
 感 想

[ストーリー] 
 任期半ばで死亡した副大統領の後任として、大統領から指名を受けたのはレイン・ハンソン上院議員。アメリカ初の女性副大統領の誕生かと世論は沸き立つが、議会承認の鍵を握る下院議長(?)のラニヨンは、彼女を嫌い、レインの対立候補を副大統領の座に就かせようといろいろ妨害工作を展開する。
 中でも、ラニヨンの手で過去のセックス・スキャンダルを暴かれ、窮地に立たされるが、彼女は、あくまでスキャンダルは「プライベート」なことだと言い張って、取り合わない姿勢を崩さず、聴聞会の場でもノーコメントを貫き通す。そんな彼女に、議会やそして大統領がどんな判定を下すのかが見ものといったところです。

 この映画でレイン役のジョン・アレンは2001年度米アカデミー賞優秀主演女優賞にノミネートされました。毅然とした態度で臨む一貫性は凛としていました。大統領も万能で、2人ともが「完全」なのが、そうかな? できすぎている、という感じを得ました。
 唯一、1948年のマッカーシー旋風が吹き荒れた時、最初の聴聞会で「口を開いて」言い訳したのがきっかけだ、私はそれを選択しない、とあくまで「プライベート」を貫く姿勢は共感しました。政治映画です。

推薦度(編集長) ★★★☆☆       


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