2004年1月
ターミネーター3 (アーノルドシュワルツネガー他 110分 2003年 DVDにて)
画像の派手さが売り物の映画。テレビ画面ではその分の味わいが少ない。ストーリーはサイボーグのプログラム変更で人間の味方
になって、より強力なサイボーグと闘う話。この種の映画は3が限度という感じがしました。推薦度★★☆☆☆
ヘヴン HEAVEN 2004.1.2DVD鑑賞
(2002年ベルリン国際映画祭オープニング作品 主演ケイト・ブランシェット トム・ティクヴァ監督)
舞台はイタリアトリノ。英語教師フリッパーは夫や生徒を殺害した麻薬売人に復讐を誓って、爆弾を仕掛ける。しかし、それは失敗に終わり、罪のない人の命を奪う結果になる。刑を覚悟するフリッパーを見つめる刑務官フィリッポがいた。彼の信号に戸惑うフリッパー。両者の距離は遠い。しかし、次第にその垣根が解けていく‥。
受刑者と刑務官の恋、という独特の設定で映画は進んでいきます。ケイト・ブランシェットは抑えた演技で内面的な極限状況を表現しています。ヘヴンとは天国という意味で、映画を象徴する言葉です。 推薦度★★★☆☆
めぐり合う時間たち
僕んち
茄子アンダルシアの夏
(2003年 日本 監督 高坂希喜太郎 )
アニメーションで、自転車のレースを再現している。流れや迫力をどう表現するか、やはり日本のアニメ技術は半端じゃないことを思わす画面の躍動。物語性もしっかりとあって、「アンダルシア地方で開催された自転車レース」を十分に楽しめます。ジブリ作品で出てきたような、猫や人物が現れるのも面白い。
主人公ベンネリと、兄アンベル、兄の嫁となるカルメン。アンダルシア地方に住む人たち。推薦度★★★★☆
パーレーツオブカビリアン(カリブの海賊) 2004.1.7 DVD鑑賞
ディズニー作品の最大の特徴はというと「ハッピーエンド」だと思う。ディズニーランドの「カリブの海賊」を映画にしたということかどうかは不詳ですが、冒険があって、恋があって、荒くれものがいて、海が荒れて、ハラハラドキドキがあって、最後はしっかりと収まる。そいういうパターンの映画です。役どころでは、ジョニーデップが面白い。海賊船船長として、自らの船を取り戻そうとする執念と、ちょっと3枚目で喜劇的な役どころは、彼が喜んで挑戦しているように見えました。楽しむために撮られた映画。推薦度★★★☆☆
人生は、時々晴れ(all or nothting) 2004.1.3
DVD鑑賞
(イギリス映画
2002年カンヌ国際映画祭出品 128分 監督 マイクリー)
イギリスの団地に住む一家の日常を描きます。一家の主人フィルはタクシーの運転手。タクシー無線のレンタル料が支払えずに子供や妻から借金します。妻
ペニーはスーパーのレジ係。最近、腹から笑ったことがないようです。長女は介護施設に勤めて堅実に生きています。長男ペニーは、職業がなくて探していると称して、ぶらぶらしています。食事は4人で取るのですが、長男は反抗的です。そんな折、太めが災いしてか、長男が心臓病を発症します。助けてくれたのは近所の妻の女友達の奥さん。そのとき、運悪く、夫は携帯も無線も電源を切って、考え事をしていた。妻と長女は駆けつけましたが、夫は遅くなってしまいます。
タイトルのように、この家族は時々は晴れるでしょうか。夫は「人生とは何か」とかの考え事をしています。長男と同世代の女性2人も描かれています。イギリスのある地方の日常でしょうか。 独特の味わいのある作品です。 推薦度★★★☆☆
龍城恋歌(ドラゴンタウンストーリー) 2004.1.3 DVD鑑賞
(出演 ウー・チェン・レン、ユー・ヨン 監督 ヤン・フォンリャン 製作総指揮チャンイー・モー 1996年中国映画 93分)
チャン家に嫁いだラン・チュエンは、結婚式当日に賊に襲われて全滅します。復讐を誓うランは、賊が龍城の地主シオンであることを突き止めます。そして暗殺者リーに殺害を依頼します。夫婦に成りすまして龍城に入り、機会をうかがう両者と、シオンとの駆け引き。中国独特の復讐とそれを迎え撃つ敵の人物像を掘り下げることで、殺し合いのむなしさを出そうとしています。
私の感想としては、HEROのような殺人と形式美とが誇張されたほうが、かえってわかりやすい。こちらは、どうも、復讐でありながら、愛情が絡んだりして、うまく流れません。 推薦度★★☆☆☆
セント・オブ・ウーマン(夢の香り) 2004.1.10 DVD鑑賞
(主演 アル・パチーノ クリス・オドネル他 1992年米映画 アルパチーノがこの作品でアカデミー賞最優秀主演男優賞受賞)
以前に見た映画だが、子供が借りてきたので、一緒に鑑賞。何度見ても、いい映画です。主人公チャーリー(クリスオドネルが好演)は高校生でバイトで介添え役を頼まれるのですが、その相手役としてアルパチーノが盲目の退役軍人フランクに扮していますが、プライドが高くてしかも暗闇の恐怖を見事に演じています。「ヘン」という独特の咳払いがいい。最後の名演説を聞いてください。最後に「ヘン」と言いますよ。ファラーリの運転もダンスのシーンも見ごたえがあります。タイトルは女の香りですが、「夢の香り」がタイトルとなっています。フランクは盲目である故か、非常に香りに敏感で、女性の香水や石鹸を当ててしまいます。従って、夢の香り。 推薦度★★★★☆
アバウト・シュミット 2004.1.11 DVD鑑賞
(主演 ジャックニコルソン キャシーベイツ他 2003米映画 第60回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞・最優秀脚本賞受賞、第75回アカデミー賞主演男優賞ノミネート)
賞賛されていた映画なので、映画館で見るつもりが見損なっていて、レンタルで見つけて早速借りてきました。確かに面白い映画です。ジャックニコルソンの演技が本当に光ります。65歳で定年を迎えたウオーレン・シュミット(ジャックニコルソン)が、職場を去ってぶつかった人生の大事件、それは、仕事を失ったことであり、妻が突然他界してしまったことであり、娘が結婚してしまうことでした。三大難問に立ち向かうシュミットは本当の自分を発見することができるのか。皆さん、身につまされますよ。仕事人間の場合は、家庭を振り向く時間がなかっただけに、仕事を離れたとき、職場や家庭や家族がどう映るか、自分を見失わずに、自分の中で消化することができるか。再構成することができるか。シュミットは養父となる子供への手紙の形式を取って、心の吐露をしてくれます。その脚本がいい。 推薦度★★★★☆
ムーンライトマイル 2004.1.12DVD鑑賞
(主演 ダスティン・ホフマン、スーザンサランドン、ジェイク・ギレンホール、エレン・ポンペオ他 米映画 監督は「シティオブエンジェル」のプラットシルバーリング)
婚約していた一人娘が事件に巻き込まれて殺されてしまった。残された両親と婚約者。その3人の奇妙な同居が始まります。実は事件の3日前に婚約を解消していたのにそのことが切り出せない婚約者。母親も父親も娘のことの整理をどう付けたらよいかわからない。仕事に没頭したり、同情を拒否したり。舞台設定は1973年のマサチューセッツ州。バック流れる曲は14曲もあります。当時のベトナム戦争で帰らない兵士も出てきます。そうした時代背景が丁寧に画面に出てきます。個人的には郵便配達のエレン・ポンペオが非常に綺麗で上手だと思った。彼女はこの映画がメジャー初出演といいます。非常によかった。 推薦度★★★☆☆
ハイ・クライムズ 2004.1.25鑑賞 WOWOWにて
(主演 アシュレイ・ジャッド、モーガン・フリーマン、ジム・カヴィーゼル他、2002年 米映画 )
1989年にアメリカで大ヒットした小説の映画化と解説にありました。弁護士クレアの夫が突然FBIによって逮捕され、軍法会議にかけられる。クレアはその弁護を買って出る。夫トムは、実は海兵隊の特殊工作員で、12年前にエル・サルバドルで市民7名を殺害した罪に問われていた。この道に詳しい弁護士チャーリーに助力を申し出る。軍法会議という慣れない場と、相手は圧倒的な力を持つ軍部。脅迫とも取れる不可解な事件がクレアを襲う。最後には、どんでん返しもあったりして、法廷サスペンスとして、十分に楽しめます。
主演のアシュレイ・ジャッドといえば「ダブル・ジョバティー」を思い出します。トム役のジム・カヴィーゼルは「オーロラの彼方に」の人、モーガンフリーマンは「ショーシャンクの空に」の刑務所での相手役の人です。WOWOWOのメガヒット劇場で久しぶりに楽しみました。 推薦度★★★☆☆
ミスティック・リバー 2004.1.29鑑賞
OTHU7シネマにて
(主演 ショーンペン、テイム・ロビンス、ケビン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーン、クイントイースト・ウッド監督作品 2004年米映画)
話題の映画ということで、早速鑑賞しました。アカデミー賞の作品賞、主演男優賞(ショーンペン)、助演男優賞(テイムロビンス)、監督賞(クイントイーストウッド)にノミネートされています。
少年時代の出来事が大人になった3人の心の中に深く沈みこんでいます。そのうちの一人ジミーの長女が殺され、今は殺人課の刑事となったショーンが犯人を追います。少年時代に傷を受けたデーブは、同じ夜に血まみれで帰宅して、妻の疑念を呼びます。この3人が少女殺人事件をめぐって向き合うことになります。
スリーパーズは復讐物語でしたが、ミスティック・リバーは失踪物語です。過去の失踪と今度の失踪と、それを知るのはただ一人。それにしてもテイム・ロビンスの役どころは悲しすぎます。彼の抑えた演技は確かに表彰ものです。 推薦度★★★★☆
付録
私の第76回アカデミー賞最優秀賞の予想は、
作品賞 ロードオブザリング王の帰還 主演男優賞 ジョニー・デップ(パウレーツオブカリブアン)
助演男優賞 テイムロビンス(ミスティック・リバー) 監督賞 ロードオブザリング
というところでしょうか。2004年2月29日発表です。
外国語映画賞で、たそがれ清兵衛が受賞したらいいな、と期待しています。
2004年2月
戦場にかける橋 2004.2.2鑑賞
NHKBS1にて
(主演 ウイリアム・ホールデン アレック・ギネス 早川雪洲他 デビッド・リーン監督作品 1957年 イギリス映画 155分)
今テレビではアカデミー賞特集をやっていて、この作品は一度も通してしっかりと見たことがない気がしていたので、丁度よい機会だと思って鑑賞しました。
ラストサムライなど、最近日本を描くハリウッド映画がありますが、キルビルなど、どれも日本をしっかり調査していない気がします。畳と障子と和服がやたらと登場します。この映画は1957年作ですから、47年前になります。戦争映画ですが、その割りに日本をよく観察していると言える気がします。もちろん、日本軍がイギリス兵の捕虜を映画よりもっと虐待したでしょうし、まともな扱いをしなかったことが想像されます。それでも、総体としては、よく描けている気がします。
軽快な口笛や音楽は昔から聞いていました。映画音楽として有名です。ストーリーも初めて見たこともあって、どうなるか、という期待感がありました。できることなら、橋を壊したくなかったような。アカデミー賞で7部門を獲得した伝説の映画です。 推薦度★★★☆☆
サウンド・オブ・ミュージック 2004.2.3鑑賞
NHKBS1にて
(主演 ジュリー・アンドリュース クリストファー・プラマー エレノア・バーカー リチャード・ヘイドン他 ロバード・ワイズ監督 1965年 米映画 177分)
今年が創作40周年ということで、デジタル盤で映画館上映がされるとのこと。NHKBSがアカデミー賞作品賞特集をやっていて、ついつい見てしまった。上映当時は確か高校生だったと思う。パンフレットを見た記憶があります。それでも映画館では見られなかった。その後、社会人になってからリバイバル上映したものを2回ぐらい、ビデオやテレビを含めると5回位は見ていると思う。それでも、また見たいな、と思う作品です。
今日も最後まで見ることが出来ましたが、ほぼ3時間の長い映画です。ミュージカルとして有名ですが、ナチスに対抗するオーストラリア人という側面が出ています。 昔をなつかしみながら、楽しく見ることが出来ました。 推薦度★★★☆☆
ラスト・サムライ 2004.2.11鑑賞
浜大津アーカスシネマにて
(主演 トム・クルーズ 渡辺謙 真田広之 他 エドワード・ズウィック監督 2003年 米映画 )
今評判の映画なので、一度見ておこうと思い立って鑑賞した作品です。映画館は人気があって満員でした。ちょっと横からの席しか空席はありませんでした。アメリカ人が日本を見て描いた映画、という点がどうしても画面で気になります。日本の風習や仕事振りが誇張されている。1876年の風景にこうもり傘が登場したのには驚きました。その頃の日本人が洋装で街頭を歩いているというのも面白い。
時代考証は別にしたら、日本にはサムライがいて、その侍魂を持った集団が日本の近代化に弓を引いて最後の戦いに挑んでいった、という話。天皇が何回も登場します。日本にはない描き方だと思いました。楽しめましたが、気にしてはいけないとおもいつつ、違うんじゃない、と思う場面がやはり多かった。推薦度★★★☆☆
スティング 2004.2.16鑑賞
NHKBS2にて
(主演 ポール・ニューマン ロバート・レッド・フォード ロバート・ショー他 1973年 米映画)
今、NHKでアカデミー賞特集をやっていて、今日放送された番組が「スティング」でした。 1973年のアカデミー賞で7部門を獲得した(作品賞・監督賞・脚本賞・美術監督賞・編集賞・衣装デザイン賞・編曲賞)とこのと。鑑賞するのは初めてでしたが、見始めると、面白くて内容に引き込まれていきました。脚本が出色の出来です。最後はきっちりだまされました。「スティング」とは「とどめの一撃」と訳されていましたが、まさによいタイトルです。騙す相手がニューヨークの闇の世界の大物というのも小気味がいい。「明日に向かって撃て」の名コンビがこの映画でも光っています。
確かに、作品賞を取るにふさわしい作品と、自分で納得した次第です。 推薦度★★★★☆
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 2004.2.19鑑賞
大津セブンシネマにて
★出演者の整理
フロド・バギンズ (指輪の所持者、ホビット庄のホビット)。
アラゴルン ( 指輪の仲間、アルノールのドゥネダイン族の族長)。
レゴラス (指輪の仲間、森の王国のシンダール族ののエルフの王子)。
ギムリ ( 指輪の仲間、エレボールのドワーフ。レゴラスと親友となる)。
ボロミア ( 指輪の仲間、ゴンドールのドゥネダインの領主)。
サムワイズ・ギャムジー (指輪の仲間、ホビット庄のホビット)。
ペレグリン・トゥック (指輪の仲間、ホビット庄のホビット)。
メリアドク・ブランデバック (指輪の仲間、ホビット庄のホビット)。
ガンダルフ ( 指輪の仲間、中つ国のイスタリ)。
エオウィン (北国人、ローハンの盾を持つ女戦士)。
エオメル (北国人、ローハンの王子)。
ビルボ・バギンズ (ホビット庄のホビット)。
ガラドリエル ( ロスロリアンのエルフの王妃、ノルドール族の王女)。
エルロンド (ベレリアンドの半エルフの王子、双子のエルロスがいる)。
アルウェン ( 裂け谷のエルフの王女、エルロンドの娘)。
デネソール ( ゴンドールのドゥネダインの統治者)。
ファラミア ( デネソールの次男)。
セオデン ( 北国人、ローハンの王、エオメル、エオウィンの叔父に当たる)。
サルマン (アイゼンガルドのイスタリ)。
最低、この位の人の名前と関係を覚えておく必要がある、大河映画。3部作の完結編で、いよいよサウロンとの最後の決戦となる。圧倒的な映像と迫力で物語は進みます。3時間を越える映画を映画館で十分楽しんだ、それだけで十分です。
今年の米アカデミー賞最優秀作品賞の受賞は間違いのないところです(2月29日発表)。 推薦度★★★★☆
トーク・トウ・ハー(talk to her) 2004.2.28鑑賞
レンタルDVDにて
(監督・ペドロ・アルモドバル 出演・ハビエル・カマラ、ジェラルディン・チャップリン、パス・ベガ他 配給/ギャガ・コミニュケーションズ)
「オールアバウトマイマザー」の監督作品ということで、レンタルしました。舞台はスペイン。バレリーナが交通事故で植物状態になってしまいます。介護を受け持つのがかねてより好意を寄せていた人。その献身は何年も継続しました。記者の主人公は女闘牛士と知り合いになりますが彼女もまた闘牛場での事故で同じように植物状態になってしまいます。同じ病院に収容されてバレリーナのことを知ります。
バレリーナの裸身が何とも美しい映画です。コピーに「究極の愛」とありましたが、献身的な介護が何年も続き、その間ずっとごく普通に生活しているように語りかけている姿は文字通り献身的です。 結末は述べませんが、奇跡が起こります。 推薦度★★☆☆☆
あずみ 2004.2.14鑑賞
レンタルDVDにて
漫画家小山 ゆうの作品で
29巻出ていて、ビッグコミックスで連載中だそうです。原作はいざ知らず、映画は何とも評価に値しない愚作です。
推薦度☆☆☆☆☆
サハラに舞う白い羽根 2004.2.15鑑賞
レンタルDVDにて
(監督 ヒース・レジャー 出演 ケイト・ハドソン、シェカール・カプール他)
戦争に疑問を持って志願を拒否した主人公に臆病者の白い羽根が送られる。その羽根に込められた不名誉=レッテルをはがすために、自ら民間人として戦場に赴むいて、旧友を助ける物語です。圧倒的な砂漠のスケールはすごいが、主人公をここというときには何時もどこからか現れて助力する謎の人物がいなければこの物語は全く成立しない位、彼に依拠しているのに、最後も彼は何者か不明のままです。
アラビアのロレンスとはいかなかった。 推薦度★★☆☆☆
2004年3月
マスター・アンド・コマンダー 20043.5鑑賞
ナビオ阪急にて
(ラッセル・クロウ ポール・ベタニー スティーブン・マチュリン ビリー・ボイドほか 2003年アメリカ映画 139分)
1800年代のイギリス軍とフランス軍ナポレオンの軍隊)との争いを描く歴史スペクタクル映画。とはいっても、専ら会場となるのは海の上のみ。伝説の船長ラッキー・ジョンが徹底し
た決戦主義で雰囲気を盛り上げ、ナポレオン軍との戦争へと駆り立てていく。
舞台が全て海の上で、撮影はすばらしいけれども帆船の軍艦船ばかりの話ではどうも盛り上がりにかけてしまう。
アカデミー賞の作品賞ノミネート作品としてはちょっと物足りない感じがしました。 推薦度★★☆☆☆
マッチスチック・メン 20043.20鑑賞
レンタルDVDにて
(ニコラス・ケイジ、アリソン・ローマン、サム・ロックウエル他 2003年 米映画 116分 原題 MATCHSTICK MEN)
潔癖症の詐欺師ロイ(ニコラス・ケイジ)とその相棒が、行う詐欺の手口を見せながら、そこに現れたロイの娘を名乗る少女が絡んで、大きな仕事へと進んでいきます。ロイは15年前に妻と別れた際に妻は妊娠していてその娘が現れるのです。最初は拒否していても段々と楽しくなっていく。最後にどんでん返しがあったりしますが、最後の収まりを、どうなるのかな、と思いながら観ていると楽しめます。 推薦度★★☆☆☆
2004年5月
ティアーズ・オブ・ザ・サン 2004.5.22鑑賞
レンタルDVDにて
(ブルース・ウイルス、モニカ・ベルッチ他 2003年 米映画 118分)
映画の予告編の時に映画館でみたいなと思っていた作品。見逃していた今回、レンタルDVDで鑑賞しました。
内戦のナイジェリアを舞台にしています。負傷した住民のために病院で医者をしている女医(モニカ・ベルッチ)の救出命令が大尉(ブルース・ウイルス)に出る。ナイジェリア反乱軍が迫っていた。落下傘降下して、病院に着いたが、住民と一緒でないといやだ、と拒否する。軽症なものを中心に移動の準備が進み、ヘリが迎えに来る。一人だけを乗せて飛び立った病院はすでに反乱軍によって皆殺しにされていた。大尉は残してきた住民の所へ帰ることを決意する。それは、反乱軍との衝突なしにはすまない、茨の道だった。
話としては、暗い話になっていますが、それはテーマからして笑えることではないから。同じ戦争アクション映画とはいっても一味違った映画になっています。戦争とは、部族衝突とは、とにかく人間性を否定する狂気の世界だ、ということが伝わってきます。ハリウッド映画にもいろいろあります。推薦度★★★☆☆
2004年6月
コール 2004.6.16鑑賞
レンタルDVDにて
(シャーリーズセロン、ダコタ・ファニング、ケヴィン・ベーコン他 2002年 米映画 106分 監督 ルイス・マンドーキ)
久しぶりに配偶者がレンタルで借りてきたものの鑑賞でした。
全米ベストセラー小説を映画化したもの。 サスペンススリラーに仕上がっています。
子どもを営利誘拐して身代金を奪うということですが、ストーリーの展開がなかなか良く出来ていて最後まで目が離せない映画でした。ケヴィンベーコンが犯人役をやっていますが、彼はこういう役が良く似合う。シャーリーズ・セロンが母親役で熱演しています。
映画の最初の導入にモノクロで3回目の誘拐が成功する内容を見せることで、犯人3人の手口が想像できてきます。それが複線となって視聴者を引っ張りながら、実は別の動機が隠れていることが明らかになることで 物語を厚くしようとしています。終わり方は仕方がないかもしれませんが、あと一工夫がほしかったかな、という印象。
最後までしっかり見られたということでは○。 推薦度★★★☆☆
ハリーポッターとアズカバンの囚人 2004.6.26鑑賞
OTSU7シネマにて
2004年 米映画 142分 監督アルフォンソ・キュアロン 出演 ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルバート・クリント他
話題の映画を日本での封切り日である6月26日(土)に映画館で鑑賞したということがミソです。
初日でしたが早く予約した関係でいいポジションで見られました。家族4人で鑑賞。原作は読んでいませんでしたが、楽しく鑑賞できました。「アズカバン」を脱走した囚人がどんなに強力なワルなのか、いろいろ想像していましたが、物語の展開の中でなるほどと納得できました。主人公たちが作品と共に大きくなってきているのは当然とはいえ不思議な感じがしました。
家族4人で鑑賞ののち、久しぶりに全員がそろったということで、大津プリンスホテルで夕食(バイキング)を取りました。
推薦度★★★☆☆
2004年7月
キングアーサー 2004.7.27鑑賞
TOHOシネマズたかつきにて
2004年 米映画 126分 監督アントワーン・フークア 出演 クライブオーエン、スティーブンディレイン、キーラ・ナイトレイ、など
紹介され手いるストーリーは、
『ローマ帝国の栄華に陰りが見え始めた時代。ローマのために数々の武勲を立ててきたアーサーと円卓の騎士たちは、15年間の兵役を終え、それぞれの故郷に帰ろうとしていた。だが教皇の権威を振りかざす司教は、彼らの兵役解除と引き替えに、ブリテンに住むローマ人貴族を救出せよという予定外の任務を命じる。ブリテン地方は、森に潜むゲリラ軍ウォード、新たな侵略者サクソンの三つ巴の戦乱にさらされた危険な地域だった。それでもアーサーと騎士たちは、今度こそ自由を得られると信じて最後の任務へ出発してゆく…。』
話題のキングアーサーと7人の騎士の物語。
今回の映画は時代が古代ローマ帝国の時代なのか、中世の騎士の物語なのか、ちょっと混乱します。
推薦度★★★☆☆
2004年9月
ヴィレッジ 2004.9.20鑑賞
大津大セブンシネマにて 夫婦2000で二人2,000円なり
2004年 米映画 監督ナイト・シャラマン(シックス・センス・サイン) 出演 ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロティ、ウイリアム・ハート
監督からのメッセージが読み解けるか、がポイントの映画と見ました。恐怖映画ではありません。ストーリーを語ることは見る楽しみを半減しますのでここでは触れません。全編に流れるテーマが『愛』であることは確かです。登場人物が愛の形を表現していきます。怖さだけを追う映画ではないので、こういう映画は好きな部類に入ります。
推薦度 ★★★★☆
華氏911 2004.9.20鑑賞
大津TOHOシネマズたかつきにて
2004年 米映画 監督マイケル・ムーア
コラムで取り上げました。
映画『華氏九一一』が上映されています。今年のカンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞した作品です。「ボウリング・フォー・コロンバイン」のマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画。アメリカで公開される前に、ブッシュ大統領批判が賛否両論の物議を醸して、ドキュメンタリー映画としては未曾有の興行成績を上げました。未見の方は是非鑑賞してください▼印象に残った場面を少しだけ。その一。ブッシュ一族とビン・ラディン一族が「家族づきあい」の間柄である事実。九・一一直後ビンラディン一族が密かに自家用ジェット機で米より国外脱出しています。その二。議員が法案を読む時間さえないうちに成立した「愛国法」は国民監視の法律である事実。その三。イラク攻撃でマスコミが報道しない二つの事実を追います。イラクの子ども・老人・婦人などの生の被害と、手や足を失った兵士たちの米軍人病院での姿▼その四。監督の故郷フリントに向かう。GMの閉鎖で仕事がない。貧乏で他に行くところのない若者が志願兵となってイラク攻撃に加わっている事実。「人を殺す時、自分の中の何かも同時に殺しているんだ」と海兵隊の一人がつぶやきます▼「釣りバカ日誌一五」も上映中です。映画鑑賞の初秋(M)
コールド・マウンテン 2004.9.25鑑賞
大レンタルDVDにて
22003年イギリスイタリアルーマニア合作映画 カラー作品155分 東宝東和配給 アンソニーミンゲラ監督(イングリッシュペイジェント)
出演 ジュードロー(リプリー)ニコールキッドマン(めぐり合う時間たち)レニーゼルウィガー(ブリジットジョーンズの日記)
21世紀の風とともに去りぬ(インマンとエイダの物語)。米アカデミー賞で6部門ノミネート。イギリスアカデミー賞では13部門ノミネート。
ゴールデングローブ賞で助演女優賞を受賞した作品。ラブストーリー。 1864年ヴァージニア州の戦場から500キロメートルの道のりを歩くインマン。
エイダの成長が中心となるが、それも流れ者の女ルビーに負うところが大きい。
アメリカ年僕戦争時代を背景にしたラブストーリーではあるが、アメリカ大陸に降り立ってたくましくなっていくエイダが非常にいい。こういう映画は
私は好きである。
推薦度 ★★★★☆
2004年10月
地雷を踏んだらサヨウナラ 2004.10.9鑑賞
レンタルビデオにて
邦画 1999年 監督: 五十嵐匠 原作
一ノ瀬泰造 出演 浅野忠信 ソン・ダラカチャン ロバート・スレイター ペン・ファン 川津祐介 市毛良枝
カメラマン一之瀬泰造氏の伝記的な映画でした。カンボジアのロンノル政権とクメール人との内戦を取材する戦場カメラマン。ベトナム人の被害、地雷による子どもの殺傷事件が日常茶飯事となっている戦場。プノンペンとカンボジアの村と佐賀・武雄市が舞台となっています。映画としての完成度は別にしてこういうカメラマンがいたことは記録されてよいと思う。
推薦度 ★★☆☆☆
容疑者(city by the sea) 2004.10.11鑑賞
レンタルDVDにて
?年 アメリカ映画 監督マイケル・ケイトン・ジェームズ 出演 ロバート・デ・ニーロ ジェームズ・フランコ
殺人課に勤める刑事は妻と別れアパートで一人で暮らしている。一人息子は故郷ロングアイランドで殺人の容疑者となっていることを知る。離婚後忘れたことはないが逢っていない。仕事と親の立場がのしかかる。刑事の父は幼児殺害で死刑になっていた。祖父と刑事とその子どもと孫と、子どもに孫の気持ちを諭すせりふが圧巻。
デニーロは、いろいろな役をこなすが、今回は苦悩に満ちた渋い役を熱演している。かっては繁栄のきわみだったロングビーチが寂れて廃墟となった歴史が分かるとこの映画のワーストカットの重さが理解できるのではないか。タイトルは原題のほうがいい。 こういう映画は派手さはないが、好きである。
推薦度 ★★★★☆
私のグランパ(my grandpa taught me a lot about life) 2004.10.11鑑賞
レンタルDVDにて
2003年 日本映画 東陽一監督作品 出演 菅原文太 石原ひとみ 浅野忠信
第27回モントリオール世界映画祭で「最優秀アジア映画賞」を受賞した作品。原作は、第51回読売文学賞小説賞を受賞した筒井康隆の同名小説。
主人公の珠子は、優しい両親とおばあちゃんの4人家族の中学1年生。ある日、13年間刑務所に入っていた祖父・五代謙三が帰って来た。はじめは、時代錯誤的なグランパの振る舞いに戸惑う。町のみんなから愛されているグランパのまっすぐな生き方に、しだいに共鳴する。そんなある日、町を牛耳っているヤクザの親分からグランパが呼び出しを受ける。
原作がしっかりしているということかもしれないが、見ていて引き込まれ、楽しむことができた。グランパの生き方に共鳴する珠子がいい。
推薦度 ★★★★☆
ミュージック・フロムアナザールーム 2004.10.10鑑賞
レンタルDVDにて
?年 アメリカ映画 監督 ? 出演 ジュードロー
彼女との運命的な出会いを信じて、成長しても追いかける主人公はタイル張りの職人。母や目が不自由な姉の世話をして自分を主張しない彼女。ひょんなことから彼女の家に出入りするようになる彼。そんな二人は結局結ばれるのか。ちょっと簡単すぎる紹介ですが、そういう話です。
推薦度 ★☆☆☆☆
運命の女2004.10.30鑑賞
WOWOWにて
2002年 アメリカ映画 エイドリアン・ライン監督 出演 リチャード・ギア ダイアン・レイン オリヴィエ・マリティネス 他
ダイアン・レインが偶然、若い男と知り合いになり、浮気に発展する。雰囲気を察した夫リチャードギアは知り合いに尾行を頼んで、若い男とあっていることを知る。夫は若い男に会いに行く。浮気の映画ですが、サスペンス風になっていて、互いの心を疑うことによって妻のしたこと、夫のしたことが次第に両者の間で明らかになっていきます。こんな映画もあってもいいかな、という映画。
推薦度 ★★☆☆☆
シカゴ 2004.10.30鑑賞
WOWOWにて
2002年アメリカ映画 113分 監督ロブマーシャル 出演 レニーゼルウイガ−、キャサリンゼタ=ジョーンズ リチャードギア、ジョンCライノー
ミュージカル映画として見たほうがいい。ストーリ−的にはたいしたことはない気がするが、各場面での踊りと歌を楽しむ映画ということで気楽に見ました。ブリジットジョーンズの日記で主演したレニーゼルウイガ−が新しい魅力を発揮しています。そういえば、コールドマウンティンも助演として光っていました。もう一人の囚人がキャサリンゼタ=ジョーンズとは思いませんでした。
推薦度 ★★☆☆☆
2004年11月
隠し剣 鬼の爪 2004.11.2鑑賞
TOHOシネマズ高槻にて
2004年 松竹映画 山田洋次監督 出演 永瀬正敏 松たか子 吉岡秀隆 小沢征悦 緒方挙 田畑智子他
労働組合で一枚900円の格安券が入手できましたので、早速鑑賞しました。TOHOシネマズ高槻で5時45分からの上映でした。観客は少なくて、真ん中辺で見ました。舞台が東北ということで雪の積もった山々が印象的。幕末、刀に変わって西洋式の鉄砲が中心になろうとする時代背景があって、藩に仕える30石取りの平侍が主人公。百姓の家から小さい時にきえという子どもが奉公に来ていた。主人公片桐宗蔵の妹と一緒に大きくなった。片桐の親友島田左門に妹が嫁ぐ。きえは商家に嫁ぐ。それから3年。きえが病気で寝込んでいる事を聞いた宗蔵は強引に家につれて帰る。徐々に病気も治り、また、女中として働くようになった。そんな時、親友狭間弥一郎が謀反の罪で藩に籠に入って帰ってくる。牢破りをした弥一郎を打てと、宗蔵に藩命が下る。
今度の映画は主人公が若いこともあって、武士の若者の婚姻、宗蔵ときえとの気持ちの交流が描かれている。かっての友を密告することが出来ない、と宗蔵。それはご主人様の命令ですか、ときえ。二人の生き方が伝わってくる印象に残ることばである。
少し軽く作ってある感じがしたが、十分に楽しめ映画でした。
推薦度 ★★★★☆
白いカラス 2004.11.14鑑賞
レンタルビデオにて
2003年アメリカ映画 108分 原作「ヒューマンステイン」(フィリップ・ロス ピュリッツアー賞作家) 監督 ロバートベントン(「クレイマークレイマーの監督) 出演 アンソニー・ホプキンス 二コール・キッドマン エド・ハリス ゲイリー・シニーズ
1988年マサチューセッツ州、アテナ大学の学部長コールマン・シルク(アンソニー・ホプキンス)はユダヤ人初の古典教授として学部長まで上り詰めた。一言「スプーク」が黒人差別語として糾弾され大学を追われる。妻も急死する。怒りを本に書くようネイサン・ザッカーマン(ゲイリー・シニーズ)に依頼する。そんな時大学の掃除婦フォーニア・ファーリ(二コール・キッドマン)に出会う。彼女はベトナム帰還兵の夫(エド・ハリス)の暴力から逃げ出していた。子どもを焼死させてしまった傷を持つ。二人の出会い。自分を少しずつ語り始めるフォーニア。コールマン・シルクは実は自由を手に入れるために犠牲にした大きな過去があった。
両者のからみがちょっと強調されすぎているように思われたが、過去に戻りながらストーリーが展開していく構成は、コールマンシルクの過去の真実が段々と明らかになっていく過程として、引き込まれる。しっかり見ないと内容が理解しにくい映画。
推薦度 ★★★☆☆
トロイ 2004.11.15鑑賞
レンタルビデオにて
2004年 アメリカ映画 監督 ヲルフガング・ペーターゼン
出演 ブラッド・ピット オーランド・ブルーム ブライアン・コックス エリック・バナ ショーン・ビーン ピーター・オトール
ギリシャ連合のスパルタとその宿敵トロイの間に無血同盟が結ばれた。トロイの王子パリスとスパルタの王妃ヘレンに禁断の恋が芽生えて、ヘレンを自国へ奪い去ってしまう。トロイ侵攻の口実を得たギリシャ王アガメムノンは、屈辱に燃えるスパルタ王メネラオスとともに、全ギリシャを挙げての進軍を開始する。トロイ攻略の鍵を握るのは、ギリシャ最強の戦士アキレス。一方トロイでは、パリスの兄でヘクトルが決戦に備えていた。
世界最大最古の歴史叙事詩、ホメロスの「イリアス」を映画化した作品。古代ギリシャに起こったトロイ戦争を主題に、英雄たちのスペクタクル巨編。古代の勇者にとって、闘いとは避けられぬ宿命。ブラッド・ピットとエリック・バナの一騎討ちは、見所。全体としては、戦いを描いた悲劇?
推薦度 ★★★☆☆
デイ・アフター・トモーロー 2004.11.17鑑賞
レンタルビデオにて
2004年 アメリカ20世紀FOX映画 出演 デイズ・クエイト ジェイク・ギレンホール イアン・フルム
二酸化炭素の大量排出に伴う地球温暖化が深刻化する。古代気候学者のジャック・ホールは、大規模な気候変動を予測する。それから数ヵ月後、世界各地が前例のない異常気象に見舞われる。巨大ハリケーンがLAを襲い、大津波がマンハッタンを呑み込む。ジャックの仮説が予想外の早さで現実となった。やがて気温が急激に下降し始め、北半球は氷河期に突入する。
しっかり映像を見て、人間と自然の驚異を考えるパニック映画。
推薦度 ★★★☆☆
ウォルター少年と夏の日 2004.12.6鑑賞
レンタルビデオにて
製作年:2003年/製作国:アメリカ/製作:ニューライン・シネマ カラー/1時間50分 監督・脚本ティム・マッキャンリーズ 出演 ハーレイ・ジョエル・オスメント、ロバート・デュヴァル、マイケル・ケイン
老人役のハブとガースがとてもいい。彼らの語る若き日の冒険が活劇となって展開されていきます。アラブで大金を稼いだうわさが流れてセールスマンがやってきます。畑を耕す老人と若者。とうもろこしが茂った時、老ライオンがやってきます。老人と若者の心の交流の物語。
推薦度 ★★★☆☆
みなさん、さようなら 2004.12.7鑑賞
レンタルビデオにて
製作 2003年 カナダ=フランス シネマ カラー 監督 ドニ・アルカン 出演 レミ・ジラール ステ・ファン・ルソー
2003年アカデミー賞外国語映画賞受賞 カンヌ映画祭最優秀脚本賞受賞 主演女優賞受賞
大学で歴史学を教えるれミニは息子と娘がいる。妻とは15年前に離婚。女と書物とワインが好きな偏屈じいさん。主義に沿って公立病院の大部屋に入院した。相変わらずの毒舌。ロンドンで証券ディーラーとして成功した息子は、先が長くないことを知って親父の最期を演出することを決意する。
毒舌が効いている。父と子、娘たち、友人たち、モルヒネ中毒から立ち直ろうとするナタリー。人生の最期を、20世紀を生きた人間として描いているのはさすが。
推薦度 ★★★☆☆
ビッグ・フィッシュ 2004.12.8鑑賞
レンタルビデオにて
2004年5月日本公開 アメリカ映画 2時間5分 監督ティム・バートン 出演 ユマン・マクレガー アルバート・フィーニー
二
推薦度 ★★★☆☆
トスカーナの休日 2004.12.9鑑賞
レンタルビデオにて
2003年 アメリカ映画 1時間53分 監督オードリー・ウエルズ 出演 ダイアン・レイン リンゼン・ダンカン ラウイル・ボバー
原作はアメリカで200万部のベストセラー「イタリア・トスカーナの休日」だとあります。サンフランシスコに住む女性作家のフランシスが離婚の心の傷を癒すために参加したイタリアトスカーナ地方への旅行で、築300年は経つ古家が気に入って購入してします。一人で住む始めるには先ず家の修復から。旅行者から生活者へと視点が変わることでトスカーナに住む人たちが変って見えてきます。田舎の風景、花、海がとてもきれい。ダイアンレインの熱演が光ります。そして素敵なイタリアの青年と恋に落ちるのですが。
離婚で傷ついた心を再生する映画ですが、脇に登場する人物の各々の個性がとてもはっきり描かれていていい。全てがすんなりとと運ばない所もいい。推薦映画です。ダイアンレインが2003年ゴールデングローブ賞女優賞にノミネートされた作品です。
推薦度 ★★★★☆
ヴァン・ヘルシング 2004.12.鑑賞
レンタルビデオにて
2004年 アメリカ映画 ギャガ=ヒューマックス
監督 スティーブン・ソマーズ
出演 ヒュ-ジャックマン(Xメン) ケイト・ベッキンセール(パールハーバー)
怪物発祥の地トランシルバニアで繰り広げられるモンスターとモンスターハンターとの壮絶な闘いの映画。モンスターの代表はドラキュラ伯爵。部下としてドラキュラの3人の花嫁(女吸血鬼)、ウルフマン、フランケンシュタイン。ハンターの代表はヴァン・ヘルシング、バレリアス一族のアナ王女。両者の闘いが延々と繰り広げられます。CGを駆使した映像。但し、それだけの映画であることも確か。見終わって何か残ったものがあったのかというと画面の迫力のみ。この種の映画はちょっと苦手です。
推薦度 ★★☆☆☆
恋愛適齢期 2004.12.鑑賞
レンタルビデオにて
2003年 アメリカ映画 ワーナーブラザーズ 129分
監督 ナンシーメイヤーズ
出演 ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン、キアヌ・リーブス 他
音楽の世界で生きるハリー(ジャック・ニコルソン)63歳は若い娘にしか目がないプレーボーイ。一方の劇作家エリカ(ダイアン・キートンは54歳。ハリーがエリカの娘のボーイフレンドであることを知って戸惑うエリカ。別荘で出会う。ハリーは心臓発作に襲われて別荘で養生することに。青年医師(キアヌ・リーブス)が現れ、エリカに好きだと伝える。以上の4人の人間模様が物語を展開していくが、タイトルどおり、恋愛に年齢的な適齢期はない、と63歳ハリーと54歳エリカが心を触れ合うことができるのか、が興味のポイントとなる。
ジャックニコルソンはちょっとコミカル的な役柄になっているが上手、ダイアン・キートンは設定年齢に相応しい振る舞いがいい。キアヌ・リーブスが一途な青年医師というのは余り合わないのかもしれない。
たまたま1日前に「トスカーナの休日」のダイアン・キートンを見て名演に新鮮な驚きだったが、この映画も彼女中心に見れば十分に楽しめる映画です。
推薦度 ★★★☆☆ |