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序章(1) -- 帆船乗船! |
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この話しは1989年3月16日から6月15日までの3ヶ月間の私の経験談です。 日本の運輸省(**1)が保有している大型帆船には「日本丸」と「海王丸」の2隻があります。 日本丸は1984年に造られた船で、海王丸は昭和ひと桁生まれです。(*1) 1989年3月16日。 商船学校に入ったからには、少なからずあこがれている帆船への乗船の日です。 「海王丸」は東京港の石川島播磨重工業のドックで、「日本丸」は浦賀にある住友重機械工業のドック(**2)で、その日を迎えました。そして、私はその日「日本丸」に乗船するために大阪から浦賀に向かいました。 京浜急行電鉄の浦賀駅を降りるとすぐに住重のドックの壁があります。(**2) 少し遅れ気味だったので行くまでに昼食が食べられず、ドックに入る手前でお弁当を買いました。(日本丸の中でいきなり弁当を食べ出したので、初日から少し目立っちゃいました(^^;) |
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壁はかなり長く、正面入り口まで200〜300mはあったと思います。そのあいだに、壁の向こうに帆船のマストが見えてきました。 正面入り口からそのマストの方向に向かおうとすると、守衛さんに方向が違うと呼び止められました。 入り口からみえていたマストは建造途中の「新海王丸」だったのです。 日本丸は1番ドックと呼ばれる一番海側のところにありました。 何故か、このドックの外の小さな漁港のようなところに、その年のメルボルン−大阪間ダブルハンド(2人乗り)ヨットレースで優勝した「なきりだいおう」号がとまっていました。 (*1) 1989年3月時の状況です。 |
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