eoさんの旅ノート
こ こ No.2
 

秋色のカナダ   リドー運河クルーズ  と ナイアガラ

 「秋色 のカナダ ……」というタイトルを見ると、さぞかし紅葉が美しいのだろう、と期待するかもしれないが、あまりご期待に添えないようで、、、。
 最近の気象の変化は地球規模、といわれるのは本当かもしれない。日本の今年の夏は暑かった。そのため、日本では、秋の紅葉の時期は少し遅れた。カナダでも暑い夏だったそうだ。だから、カナダでも紅葉の時期は遅れる見通し、だそうだ。私達がカナダに着いてすぐは、木々は紅葉していなくて「残念」と思ったが。それでも、この旅が終わる頃には、紅葉はそこここ見られた。

 今回、私達(ツレアイと私)が参加したのは、旅行社ワールド航空主催「秋色のナイアガラオンザレイクと湖水地帯をめぐる船旅11日間」というツアー。2018年9月21日成田発、10月1日成田着だが、私達2人は、航空券の都合で、9月21日伊丹空港を経由して成田発、10月2日成田を経由して伊丹着。まずカナダの首都オタワへ向かう。

 9月21日夜、オタワに着いた途端に違和感を感じた。みょうに暗いのだ。自分が動くのに不都合はないが、それにしても暗い。単純な私は、カナダ人って暗いのが好きなのかな、変な人たちだなあ、などと思った。ところが、luggage Claim(荷物受取所)に行って、事態を認識した。空港の外(そこからチラと見えた)が真っ暗なのだ。暗いのは空港だけではないのだ。
 ホンの数時間前、オタワは竜巻に襲われたそうだ。数十年ぶり、想定外の大きな規模だったらしい。数十年ぶり?想定外?どこかで聞いた言葉ではある。人的被害は数人だが、建物など物的被害がひどく、オタワ市内全体が停電した。空港が少し暗いのは、自家発電の明かりだったのだ。

 私達ツアー仲間が受けた被害としては、荷物のトランク等がluggage Claim のベルトに流れてこない、つまり、トランクがオタワに届いてないことだ。私達数人のトランクはあったが、他のトランクがない。物理的に無くなってる筈はないが、見つからない。私達が立っていてもしょうがないのでホテルに向かうことになった。バスの窓の外を見ても、ほとんど真っ暗。不気味な世界だ。 だが、ホテルに入ると、明るくてホッとした。「停電でご迷惑かけます」という内容の紙が入っていたが、電源は回復したようだ。
 再び添乗員だけが空港に戻ると、今度は、luggage Claim のベルトに他のトランクも流れており、添乗員がみんなのトランクを回収してホテルまで戻ってきて、みんな、ホッとした。ヤレヤレ。

9月22日(カナダ時間)

 あまり落ち着かない昨日だったけれど、さあ、今日から「カナダ旅行」だ。市内の停電も大方が復旧したようだ。今日はオタワ市内を観光。
 カナダの首都であるオタワで目立つのは官庁街だが、その官庁街の建物が大英帝国風なので、なかなか見応えがあった。

 オタワの官庁街をゆっくり歩いて見た後は、バイワードマーケットへ行った。カナダ最大級という広いマーケット。メープルシロップ等幾つかのお土産を買った。
 その後、自由行動。添乗員に案内されるグループと別れ、私達2人は総督公邸へ行ってみた。総督公邸へは、広い公園を通るルートになっている。
 

 オタワ川に沿って広〜い公園。
 自分の体よリ尻尾の方が大きいリスが沢山いて、どこかへ行く予定がなく、ここでゆっくり過ごしても充分に楽しめるところだ。

 リドー滝やオタワ川そのものも景観を楽しめるし、のんびりするにもとっておきの場所だ。

9月23日

 今日の夜、運河のクルーズ船に乗る予定。それまでオタワ市内の観光。
 

 オタワでは、今日は市民マラソンの日なのだ。街に出てみるとすごい人出。道路を埋め尽くさんばかり。見物人もいるが、大半がマラソン参加者。
 楽隊が出て雰囲気を盛り上げる。マラソンはもう始まっているのだ。
 軽快な服装の老若男女が、目の前の広い道路(車道)を次々に走っていく。頑張れ!
 

 マラソンランナーを横に見ながら、ノートルダム大聖堂まで歩いた。1885年建造の教会。

 現役の教会として使われており、今日は日曜日でミサが行われていたので、チラとだけ中を眺めた。
 昼食の後、カナダ歴史博物館を見学。先住民文化から始まり現代までのカナダの歴史が細かく展示されている。
 その後、各大使館や首相官邸などをバスの窓から眺め、バイタウン博物館でリドー運河建設に関する展示を見た。この博物館の前にリドー運河の出発点がある。

 

 この出発点には水門が7っほど並んでいるが、私達がクルーズ船に乗るのは、ここの水門を過ぎた、郊外でということになっている。

 リドー運河は、もともと米英戦争後、アメリカの侵攻を恐れて防衛のために造られたもので、1832年に完成、約2000人の作業員により6年にわたる事業だった。ほとんどが手作業による作業であったことやまわりの景観の良さ等から、2007年、世界遺産に指定された。これを機に、ほとんどの水門の開閉を手作業で行うようになった。

 午後8時頃、オタワ郊外のハートウェルに行き、クルーズ船カラワタ・ヴァヤージュ号に乗った。

 この船には乗客用の船室は24ある。まず、私達のキャビン(船室)へ入ってみた。キャビン(船室)は全部1階にある。船室は…予想外に狭い。
 船室の奥に窓があり、外はよく見える。ベッドが2っ、縦に置いてある。つまり、手前から窓のある壁に向かって縦に。ベッドとベッドの間の隙間は20pあるかないか。そこに2人同時には立てない? 戸棚はあるけれど、奥行きが浅く、あまり物は置けない。窓の近くに棒が出ていて、ハンガーが10本位かけてある。そこに洋服を掛けるようだ。ベッドの下にトランクは置けるけど。などなど、一言で言えば「狭い」としか言えない。
 シャワーは、キャビンのある1階の奥手に4っ並んでいて、共同で使う。いつもきれいにしてある。

9月24日

 クルーズ初日。天気は晴れ。

 朝食中に船は出発。今日はブリットラピッズまで。船は時速10qほどでのんびり、ゆっくり進む。

      途中の景観。  予想以上に 景観がいい。       (写真15枚)
 
リドー

   途中、ロングアイランドで停まる。停まる所では大抵、水門の開閉をするので、乗客は船を降りて、待機していた係員の手作業を見たりする。
 午後3時過ぎ、今日の停泊地ブリットラピッズへ到着。
 川の中州にある小さな集落を通って森の散策をし、風景を楽しんだ。



 馬の牧場があるようです。その前には、鳥がたくさん。
 川の中に標識があるのは、それを右手に見て船を進めよ、のシルシ。
 緑の標識は上手(川の水位の高い方)へ向かう場合。赤(ここでは色が見えてない)は下手へ向かう場合。

船に戻ると、夕陽がきれいでした。

 2階のレストランでは、乗客は定員いっぱいなので空いた席はない。ツアーで固まって席をとるとは決まっていないので、時には、外国人(アメリカ人、カナダ人が中心)と隣合わせになったりする。外国人乗客はリピーターが多い。2,3回はザラ。6回目というカップルもいた。このクルーズの人気がわかる。このクルーズ(会社)はオンタリオ湖のキングストンを中心に、3っのクルーズ・コースをもっているようだ。
 
 夕食。席につくと、テーブルの上にはこのようなものが用意されている(朝食・昼食・夕食で内容は多少ちがっている)。各自、これは自由にとって食べる。メイン料理は配ってくる。量はお好み、または、何杯でもOK。
 メニューは(ナントカ・ステーキとかいうような)名の知れたものではなく、自家製のメニューだが、とても美味しい。デザートも、名の知れたものではなく全部自家製だが、美味しい。

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